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公開番号2025102034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219219
出願日2023-12-26
発明の名称織物、表皮材及び内装部品
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D03D 15/547 20210101AFI20250701BHJP(織成)
要約【課題】光ファイバーを傷つけることなく、意匠面側で光ファイバーの露出部の輝度を高めることができる織物、これを備える表皮材、及びこれを備える内装部品を提供する。
【解決手段】本織物は、光ファイバー2が織り込まれた織物1であって、光ファイバーに沿うように織り込まれた光沢糸3を備える。そして、光ファイバーは、織物の意匠面側に露出する露出部2aを有し、光沢糸は、露出部の側方に形成された隙間Sに臨むように露出部の裏側に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバーが織り込まれた織物であって、
前記光ファイバーに沿うように織り込まれた光沢糸を備え、
前記光ファイバーは、前記織物の意匠面側に露出する露出部を有し、
前記光沢糸は、前記露出部の側方に形成された隙間に臨むように前記露出部の裏側に配置されていることを特徴とする織物。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記光沢糸は、その中心軸が前記露出部の中心軸に対して前記織物の面方向にオフセットして配置されている請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記光沢糸は、前記露出部の両側方に形成された各隙間に臨むように設けられている請求項1に記載の織物。
【請求項4】
前記光沢糸は金属光沢糸である請求項1に記載の織物。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の織物を備えることを特徴とする表皮材。
【請求項6】
基材と、前記基材の表面を被覆する請求項5に記載の表皮材と、を備えることを特徴とする内装部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、織物、表皮材及び内装部品に関し、さらに詳しくは、光ファイバーが織り込まれた織物、これを備える表皮材、及びこれを備える内装部品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来の表皮材として、光ファイバーが織り込まれた織物を備えるものが一般に知られている(例えば、特許文献1等)。特許文献1には、例えば、図12に示すように、表皮材105の意匠面側において光ファイバー102の露出部102aの輝度を高めるために、光ファイバー102を構成するコア111及びクラッド112のうちのクラッド112をレーザーLで削る技術が開示されている。なお、図12中の符号「104」は非導光糸を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018-008781号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、光ファイバー102のクラッド112をレーザーLで削っているので、光ファイバー102に傷をつけることとなり、光ファイバー102の物性(例えば、耐久性、熱強度等)が低下してしまう懸念がある。
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、光ファイバーを傷つけることなく、意匠面側において光ファイバーの露出部の輝度を高めることができる織物、これを備える表皮材、及びこれを備える内装部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の通りである。
1.光ファイバーが織り込まれた織物であって、
前記光ファイバーに沿うように織り込まれた光沢糸を備え、
前記光ファイバーは、前記織物の意匠面側に露出する露出部を有し、
前記光沢糸は、前記露出部の側方に形成された隙間に臨むように前記露出部の裏側に配置されていることを特徴とする織物。
2.前記光沢糸は、その中心軸が前記露出部の中心軸に対して前記織物の面方向にオフセットして配置されている上記1.に記載の織物。
3.前記光沢糸は、前記露出部の両側方に形成された各隙間に臨むように設けられている上記1.に記載の織物。
4.前記光沢糸は金属光沢糸である上記1.に記載の織物。
5.上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の織物を備えることを特徴とする表皮材。
6.基材と、前記基材の表面を被覆する上記5.に記載の表皮材と、を備えることを特徴とする内装部品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、光ファイバーを傷つけることなく、意匠面側において光ファイバーの露出部の輝度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る織物を模式的に示す平面図である。
図1のII-II線断面拡大図である。
図1のIII-III線断面拡大である。
織物を説明するための説明図であり、(a)は光ファイバーの一部が光沢糸の裏側に配置された部分の縦断面図を示し、(b)は光ファイバーの一部が非導光糸の裏側に配置された部分の縦断面図を示す。
実施例に係る光沢糸を模式的に示す側面図である。
実施例に係る表皮材を模式的に示す斜視図である。
実施例に係る内装部品を模式的に示す縦断面図である。
光ファイバー及び銅箔糸を用いた輝度測定試験を説明するための説明図であり、(a)は銅箔糸上に載せられた光ファイバーの輝度測定状態を示し、(b)は銅箔糸上から外れた位置での光ファイバーの輝度測定状態を示す。
図8(a)の要部を示す外観画像処理図である。
他の形態に係る織物を説明するための説明図であり、(a)は一対の非導光糸の間に1つの光ファイバーの露出部が配置される形態を示し、(b)一対の非導光糸の間に複数の光ファイバーの露出部が配置される形態を示す。
更なる他の形態に係る織物を説明するための説明図であり、(a)は一対の非導光糸の間に1つの光ファイバーの露出部が配置される形態を示し、(b)一対の非導光糸の間に複数の光ファイバーの露出部が配置される形態を示す。
従来の表皮材を模式的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0010】
以下、図面を用いて実施形態により本発明を具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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