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公開番号2025064325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173979
出願日2023-10-06
発明の名称超長パイル高さがある速乾タオルを生成する方法
出願人デヴァラージ ヴィクラム クリシュナ,Devaraj Vikram Krishna
代理人個人,個人
主分類D03D 39/22 20060101AFI20250410BHJP(織成)
要約【課題】超長パイルの高さがある速乾タオルを生成する方法を提供する。
【解決手段】複数の一連の連続ピックに対する緩み位置にリードを設定することと、n番目(nは4~7の範囲の数字であり得る)のピックに対する高速位置のリードを設定することと、さらに、緩い打ち込み技術によって、既定の設計に従って、(n-4)の連続ピックの第1のピックを縦糸に挿入することと、さらに、布が生地の端から放出されるように、ある点に近接する既定ギャップを作成することと、ピックのそれぞれに緩い打ち込み技術を利用して、第1のピックの挿入に続いて、(n-3)、(n-2)、及び(n-1)番目のピックを縦糸に連続的に挿入することと、を含む。そして、全てのピックが生地の端で整列するように、強力な打ち込み技術によって、n番目のピックを縦糸に挿入することと、地経糸に平織りを利用して、布のループ内に空隙の形成を容易にすることと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
超長パイル織物を加工するための方法(100)であって、
一連の(n-1)の連続ピックに対する緩み位置にリードを設定すること(102)であって、
前記「n」は4~7の範囲で変わる、設定すること(102)と、
n番目のピックに対する高速位置に前記リードを設定すること(104)と、
緩い打ち込み技術によって、既定の設計に従って、遅い連続ピックの選択された数の第1のピックを縦糸に挿入すること(106)と、
ある点に近接する既定ギャップを作成すること(108)であって、布が生地の端から放出される、作成すること(108)と、
前記ピックのそれぞれに緩い打ち込み技術を利用して、前記第1のピックの挿入に続いて、前記(n-1)番目のピックが前記縦糸に入るまで、前記遅い連続ピックを連続的に挿入すること(110)と、
強力な打ち込み技術によって、n番目のピックを前記縦糸に挿入すること(112)であって、全てのn番目のピックは前記生地の端で整列する、挿入すること(112)と、
地経糸に平織りを利用して、前記布のループ内に空隙の形成を容易にすること(114)と、
を含む、方法(100)。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記方法は、高品質の織りシステムを利用して、ループ内ギャップ及びループ間ギャップの形成を容易にすることによって、タオルの乾燥効率が向上する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タオルの吸収性及び乾燥速度の増加は、前記高品質の織りシステムによって形成された細長のほどかれたテリーループから生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記タオルの均一な外観及び美しい外見は、前記織り構造内のパイル要素の綿密な配置によって実現される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記エアポケットは大きいピックサイズを使用して生じる、請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は繊維工業に関する。より具体的には、本開示は、超長パイルループ及び速乾特性がある布を織る、処理する、及び仕上げる方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
テリー布は、例えば、タオル、ローブ等のいくつかの製品でかなり一般的に使用されている。テリー布は、通常、布に対する質感、吸収性、柔らかさ、及び他の望ましい特性を提供するパイルループを布内に含む。パイルループは、布全体のベースとして働く「地」糸と織り合わされる。ループは、布の片側または両側に組み込まれ得る。また、ループは異なる高さであり、所望の外観または質感を提供し得、異なる色、または糸のタイプもしくはサイズは、また、布の見た目及び特性に影響を与えるために利用され得る。
【0003】
テリータオルは、概して、タオル構造の糸のねじりの変化を使用する。地糸及び横糸は、概して、約3.8~4.2TMの値を伴う高撚糸で構成され、強度をタオルに提供し、遅い吸湿ネットワークとして働く。他方では、多くの場合、パイル糸は低いねじれが与えられ、それにより、より大きい露出をもたらすことを可能にし、その結果、高い水分交換率が可能になる。
【0004】
テリー布は、通常、横糸(「ピック」としても知られている)と織り混ざる2つの異なるタイプの縦糸を利用することによって織られる。「地経」糸は、比較的高い張力で横糸と織り合わされ、布の基部または基材を形成する。「パイル」縦糸は、かなり低張力で織り合わされ、地経糸よりも高速で織機ビームから、前進し、または「離され」、それらの糸は、2つ以上の隣接するピックにわたって「浮く」ことが可能になる。織り工程の繰り返りの最後に糸の全てが「打ち込まれる」とき(すなわち、バー等と一緒に押されるとき)、パイル糸は基材から離れて延在するループを形成する。共通のテリーパターンは、3、4、5、6、及び7ピックの織り工程を含む。多くの場合、より高いピックパターンはコストが理由で回避され、したがって、ほとんどのテリー布は、3つのピック繰り返しパターンで織られる。
【0005】
このタイプのテリー布パターンは長年にわたって使用されているが、いくつかの欠点がある可能性がある。例えば、完成品のタオルは、ループ構造でねじりを示す可能性がある。これは、柔らかさ及び厚みの減少をもたらす。さらに、ねじりは、パイルエリア全体にわたって均一ではない場合があり、これは、続いて、不均質のパイル高さをもたらし、最終的に、タオルの美的感覚を損なう。同時に、パイル高さの低下により、厚みの低下をもたらす。
【0006】
厚みがあるテリータオルのほとんどに関する主要問題は、その乾燥時間である。大量の水を吸収するだけでなく、高速に乾燥するテリータオルに対する消費者の需要の増加により、速乾に関する新しいアイディアを探求することを繊維会社にかなり強く求めている。最近、高吸収性、厚み、及び美的感覚を含むテリータオルの他の全ての望ましい特徴を保持しながら、乾燥時間が短いタオルを作成するために複数の試行が行われている。しかしながら、これらの基準の全ては、概して、相互に排他的であり、これは、一方のパラメーターの増大により、他方のパラメーターに対する悪影響をもたらすことを意味する。
【0007】
米国特許第10287714号明細書では、タオルの厚み及び美的感覚を保持する一方、その織り工程で水溶性糸を使用することによって、タオルの乾燥を高速にすることを可能にする、ハイグロタオルの概念が説明されている。そのプロセスでは、PVA等の水溶性糸は、ドラフティング中に綿のシースの芯に挿入される。その結果、処理中、PVAが溶解し、より大きい吸収性及びさらに大きい乾燥速度を可能にする中空コアを伴う綿糸が残る。
【0008】
米国特許出願公開第20160097151号明細書では、タオル表面と接触すると水の表面張力が下がり、水を均等に広げることを可能にする、タオル表面を充填された界面活性剤でコーティングすることが説明されている。界面活性剤は、ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)及び(2-メトキシメチルエトキシ)プロパノール等の分子を含む。その特許文献の請求項によると、分子は、室温でタオルに影響を与えるわけではなく、そして、温水で洗った後、分子は疎水性で挙動し、水分の高速な消散を助け、その結果、速乾特性でタオルの水分を吸収する。しかしながら、家庭洗濯に対するこれらの分子の生体適合性または安定度は説明されていない。
【0009】
したがって、高吸収性及び均一で美しい外観を保持しながら、市販のタオルよりも高速に乾燥するテリータオルの必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許第10287714号明細書
米国特許出願公開第2016/0097151号明細書
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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