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公開番号
2025062695
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023171883
出願日
2023-10-03
発明の名称
織物構造体の製造方法、製造システム、コンピュータプログラム、及び記録媒体
出願人
新興細巾織物株式会社
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
D03D
11/00 20060101AFI20250408BHJP(織成)
要約
【課題】複数の経糸と複数の緯糸との織組織が複数積層され、これらが連結された織物構造体を低コストで製造することができる織物構造体の製造方法、製造システム、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供すること。
【解決手段】第1層11と第2層12とが離間する開口部13が間欠的に設けられた織物構造体1の製造方法であって、複数の第1経糸に第1緯糸を絡ませる第1ステップと、複数の第2経糸に第2緯糸を絡ませる第2ステップと、複数の第3経糸に第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップとが並行して実行される、織物構造体の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と、前記第2方向に延びる複数の第1経糸と、の織組織である第1層と、
前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と、前記第2方向に延びる複数の第2経糸と、の織組織である第2層と、
前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、
前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法であって、
前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、
前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、
前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、が並行して実行される、
織物構造体の製造方法。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第1ステップでは、前記複数の第1経糸に対する前記第1緯糸の絡み方の規則である所定の第1パターンが繰り返され、
前記第2ステップでは、前記複数の第2経糸に対する前記第2緯糸の絡み方の規則である所定の第2パターンが繰り返され、
前記第3ステップでは、前記複数の第3経糸に対する前記第1及び第2緯糸の絡み方の規則である所定の第3パターンが繰り返される、
請求項1に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項3】
前記第1パターンは、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる22回の動作からなり、
前記第2パターンは、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる22回の動作からなり、
前記第3パターンは、前記複数の第3経糸に前記第1及び2緯糸を絡ませる22回の動作からなる、
請求項2に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項4】
前記第1パターンは、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる40回の動作からなり、
前記第2パターンは、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる40回の動作からなり、
前記第3パターンは、前記複数の第3経糸に前記第1及び2緯糸を絡ませる40回の動作からなる、
請求項2に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項5】
前記複数の第1経糸は、前記開口部において露出する色糸を含む、
請求項4に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項6】
前記第3パターンでは、
前記第1層と前記第2層との結束強度を前記第2方向にかけて段階的に増加させる、
請求項4に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項7】
前記複数の第3経糸に対する前記第1及び第2緯糸の絡ませ方を変更することにより、前記開口部の前記第2方向における寸法を変更する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項8】
前記第2ステップでは、
前記第1方向における第2緯糸の単位時間当たりの搬送量が、前記第1方向における前記第1緯糸の前記単位時間当たりの搬送量よりも大きい、
請求項1~6のいずれか1項に記載の織物構造体の製造方法。
【請求項9】
情報処理装置と、織機装置と、を備える織物構造体の製造システムであって、
前記情報処理装置がコンピュータプログラムを実行することによって、
前記織機装置が、
第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と前記第2方向に延びる複数の第1経糸との織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と前記第2方向に延びる複数の第2経糸との織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法において、
前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、
前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、
前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、
を並行して実行する、織物構造体の製造システム。
【請求項10】
第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と前記第2方向に延びる複数の第1経糸との織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と前記第2方向に延びる複数の第2経糸との織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法を織機装置に実行させるためのコンピュータプログラムであって、
情報処理装置が、
前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、
前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、
前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、
を並行して前記織機装置に実行させる、
コンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物構造体の製造方法、製造システム、コンピュータプログラム、及び記録媒体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、作業用ベルト、キャンプ用のハンギングチェーン及び衣服の生地など、複数の繊維が織り合わされた織組織(織物)からなる織物構造体が知られている。このような織物構造体は、例えば、複数の経糸と、当該複数の経糸の各々に絡む複数の緯糸との織組織が複数積層された構成を有する。
【0003】
例えば特許文献1には、金属を含む第1の繊維を経糸とし、第1の繊維よりも柔軟性を有する第2の繊維を緯糸として織られた織組織が少なくとも2枚以上積層され、積層された織組織をその積層方向に見たときに、各々の織組織の経糸同士又は緯糸同士の方向が互いに異なっていることを特徴とする織物構造体が開示されている。当該織物構造体においては、織組織同士を固着させることにより、織組織同士を連結させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-085948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたような、複数の経糸と複数の緯糸との織組織が複数積層された織物構造体を得るためには、上述のように、複数の織組織を作成するだけではなく、別途織組織同士を連結させる工程を必要とする場合が多い。このため、織物構造体を得る上でコスト高となる問題がある。従って、近年では、上述したような織物構造体を低コストで製造できることが望まれている。
【0006】
上記の事情に鑑み、本発明は、複数の経糸と複数の緯糸との織組織が複数積層され、これらが連結された織物構造体を低コストで製造することができる織物構造体の製造方法、製造システム、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と、前記第2方向に延びる複数の第1経糸と、の織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と、前記第2方向に延びる複数の第2経糸と、の織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法であって、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、が並行して実行される、織物構造体の製造方法、が提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、情報処理装置と、織機装置と、を備える織物構造体の製造システムであって、前記情報処理装置がコンピュータプログラムを実行することによって、前記織機装置が、第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と前記第2方向に延びる複数の第1経糸との織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と前記第2方向に延びる複数の第2経糸との織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法において、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、を並行して実行する、織物構造体の製造システムが提供される。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と前記第2方向に延びる複数の第1経糸との織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と前記第2方向に延びる複数の第2経糸との織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法を織機装置に実行させるためのコンピュータプログラムであって、情報処理装置が、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、を並行して前記織機装置に実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
【0010】
加えて、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1方向に延び、前記第1方向に直交する第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第1緯糸と前記第2方向に延びる複数の第1経糸との織組織である第1層と、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔をおいて配された部分を有する第2緯糸と前記第2方向に延びる複数の第2経糸との織組織である第2層と、前記第2方向に延び、前記第1方向に間隔をおいて配された複数の第3経糸であって、前記第1層と前記第2層とを綴じる複数の第3経糸と、を備え、前記第1層と前記第2層とが離間する開口部が前記第2方向に間欠的に設けられた織物構造体の製造方法を織機装置に実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、情報処理装置が、前記複数の第1経糸に前記第1緯糸を絡ませる第1ステップと、前記複数の第2経糸に前記第2緯糸を絡ませる第2ステップと、前記複数の第3経糸に前記第1及び第2緯糸を絡ませる第3ステップと、を並行して前記織機装置に実行させるコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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