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公開番号
2025039628
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2024232823,2020125396
出願日
2024-12-27,2020-07-22
発明の名称
ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D03D
15/267 20210101AFI20250313BHJP(織成)
要約
【課題】絶縁信頼性に優れるプリプレグを与えることのできる低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【解決手段】複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスモノフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.38以上0.9以下であり、白色度が、95以上である、ガラスクロス。
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスモノフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.38以上0.9以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
白色度が、95以上である、
ガラスクロス。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2
O
3
換算で、15~30質量%であり、
請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記Fe含量が、Fe
2
O
2
換算で、0.001~0.10質量%である、
請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
1GHzの周波数において5.0以下の誘電率を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスと、
該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を有する、
プリプレグ。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスクロスを備える、
プリント配線板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の情報通信社会の発達とともに、データ通信及び/又は信号処理が大容量で高速に行われるようになり、電子機器に用いられるプリント配線板の低誘電率化が著しく進行している。そのため、プリント配線板を構成するガラスクロスにおいても、低誘電ガラスクロスが多く提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている低誘電ガラスクロスは、従来から一般に使用されているEガラスクロスに対して、ガラス組成中にB
2
O
3
を多く配合し、同時にSiO
2
等の他の成分の配合量を調整することで、低誘電率を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-262632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガラスクロスを低誘電化するためにガラス糸中のB
2
O
3
含有割合を増加すると、ガラス糸の弾性係数が低下し、製造工程中のガラス糸の切断が生じやすくなる。そのため、特許文献1に記載されるように、ガラス繊維束の紡糸時や整経時にサイズ剤で被覆処理が施こされ、製織後にヒートクリーニングと呼ばれる処理を施し、ガラス繊維束に付着している有機物であるサイズ剤を除去することが行われている。
【0006】
特許文献1に記載されている、従来から一般的に行われるヒートクリーニング法としては、例えば、350~500℃でのバッチ式ヒートクリーニング法や、550~700℃の高温で連続的に加熱炉に通すヒートクリーニング法がある。しかしながら、低誘電ガラスクロスにおいて、このようなヒートクリーニング法を適用すると、それにより得られたガラスクロスを用いた場合に、絶縁信頼性が劣るプリプレグが混在することがわかってきた。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、絶縁信頼性に優れるプリプレグを与えることのできる低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、所定の重量減少傾向を有するガラス糸において、白色度を所定のものとすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスモノフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.38以上0.9以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
白色度が、95以上である、
ガラスクロス。
〔2〕
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2
O
3
換算で、15~30質量%であり、
〔1〕に記載のガラスクロス。
〔3〕
前記Fe含量が、Fe
2
O
2
換算で、0.001~0.10質量%である、
〔1〕又は〔2〕に記載のガラスクロス。
〔4〕
1GHzの周波数において5.0以下の誘電率を有する、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔5〕
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載のガラスクロスと、
該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を有する、
プリプレグ。
〔6〕
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載のガラスクロスを備える、
プリント配線板。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、絶縁信頼性に優れるプリプレグを与えることのできる低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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