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公開番号
2025099338
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215931
出願日
2023-12-21
発明の名称
光透過意匠材および照明付き装飾品
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
B60Q
3/217 20170101AFI20250626BHJP(車両一般)
要約
【課題】天然繊維ボードを主体として構成される光透過意匠材から出射される光のグラデーションを、自然に変化させた色合いとする。
【解決手段】色の三原色で表される色を呈する天然繊維が、溶融した樹脂によって結着された板状の天然繊維ボード30を主体として構成し、天然繊維ボード30は、裏面側に凹所38を形成することで、凹所38以外の個所の厚みに比較して小さな厚みの薄肉部30aを有するものとし、薄肉部30aは、光透過部として機能する部分であり、厚みを均一とし、凹所38には、透光率徐変部材40を、一端が凹所38を形成する壁面に接する状態で固定する。その透光率徐変部材40を、透過する光に対して波長選択性を有さず、一端に向かうほど厚みが大きくなるとともに透光率が小さくなるものとする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
光を透過させる光透過部を有する光透過意匠材であって、
色の三原色で表される色を呈する天然繊維が、溶融した樹脂によって結着された板状の天然繊維ボードを主体として構成され、
前記天然繊維ボードは、裏面側に凹所が形成されることで、前記凹所以外の個所の厚みに比較して小さな厚みの薄肉部を有しており、
前記薄肉部は、前記光透過部として機能する部分であり、厚みが均一とされており、
前記凹所には、透光率徐変部材が、一端が前記凹所を形成する壁面に接する状態で固定され、
前記透光率徐変部材は、透過する光に対して波長選択性を有さず、前記一端に向かうほど厚みが大きくなるとともに透光率が小さくなるものとされた、光透過意匠材。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記透光率徐変部材は、白あるいはグレーの色を呈する熱可塑性樹脂から成形されたものである、請求項1に記載の光透過意匠材。
【請求項3】
前記透光率徐変部材は、前記天然繊維ボードに対して熱溶着されている、請求項2に記載の光透過意匠材。
【請求項4】
前記透光率徐変部材は、白あるいはグレーの色を呈する繊維からなる繊維層の積層体であり、前記一端に向かうほど積層数が多くされたものである、請求項1に記載の光透過意匠材。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された光透過意匠材と、照明装置と、を備えた照明付き装飾品であって、
前記光透過意匠材が、当該装飾品の外郭の少なくとも一部を形成するものとされ、
前記照明装置が、前記光透過意匠材の裏面側に配されて、前記光透過部に向けて光を照射する構成とされた、照明付き装飾品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の意匠面に用いる光透過意匠材に関し、その光透過意匠材を用いた物品である照明付き装飾品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、交絡させたケナフなどの植物繊維の繊維間を、熱可塑性樹脂によって結着させた構成の成形体が知られている。この成形体は、軽量化を主な目的として、植物繊維を含有させたものであり、この成形体を用いて製造された部材は、表面を表皮材や樹脂製の表面材で覆って、視認できない状態で用いられることが多い。ただし、下記特許文献1に記載の車両用内装材は、植物繊維を含む繊維基材層および表皮材を含む基材を、透光性を有するものとし、その基材の裏面に加飾されたフィルムを接着するとともに、そのフィルムの裏面側に照明手段を配した構成とされている。そして、下記特許文献1に記載の車両用内装材は、裏面側から光を照射することで、非照明時には表現されていない図柄等の意匠を浮き上がらせることができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-3662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、何らかの色(色の三原色で表される色)を呈する天然繊維を熱可塑性樹脂によって結着させた天然繊維ボードを意匠材として用いる場合、剛性を確保すべく厚みを大きくする(目付けを大きくする)と、天然繊維が厚み方向に多く重なり合って、光透過率は非常に低くなってしまう。そこで、光を透過させたい箇所に凹所を設けて、厚みを小さくする方法がとられる場合がある。
【0005】
また、意匠性を高めるべく、天然繊維ボードの意匠面から出射される光にグラデーションを付けたい場合がある。その場合、例えば、縁部に向かうほど深さが浅くなるような凹所を形成する方法、換言すれば、光透過部の縁部に向かうほど天然繊維ボードの厚みが厚くなるように形成する方法がある。しかしながら、その方法を用いた場合、当該意匠材の意匠面から出射される光のグラデーション部分において、天然繊維自身が持つ色の影響を受けてその色味が強くなってしまう部分が表れてしまう場合がある。具体的には、ケナフのような木質系繊維を用いた場合、光のグラデーションの一部に、赤色を帯びた色合いが表れてしまう。
【0006】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、天然繊維ボードを主体として構成される光透過意匠材から出射される光のグラデーションを、自然に変化させた色合いとすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願に開示される光透過意匠材は、下記の構成とされている。
(1)光を透過させる光透過部を有する光透過意匠材であって、
色の三原色で表される色を呈する天然繊維が、溶融した樹脂によって結着された板状の天然繊維ボードを主体として構成され、
前記天然繊維ボードは、裏面側に凹所が形成されることで、前記凹所以外の個所の厚みに比較して小さな厚みの薄肉部を有しており、
前記薄肉部は、前記光透過部として機能する部分であり、厚みが均一とされており、
前記凹所には、透光率徐変部材が、一端が前記凹所を形成する壁面に接する状態で固定され、
前記透光率徐変部材は、透過する光に対して波長選択性を有さず、前記一端に向かうほど厚みが大きくなるとともに透光率が小さくなるものとされた、光透過意匠材。
【0008】
本願に開示される光透過意匠材は、光透過部から出射される光に対して、グラデーションを付けることが可能なものである。本願に開示される光透過意匠材において「色の三原色で表される色を呈する」とは、色の三原色のうちの単色あるいは2以上を混ぜ合わせてできる色を持つこと、換言すれば、白やグレー以外の色であることを意味している。
【0009】
本願に開示の光透過意匠材における「天然繊維」は、何らかの色を持つものであることを前提としている。そして、その色を持つ天然繊維を含むボードに光を透過させて、その光にグラデーションを付ける場合、繊維ボードの厚みを異ならせた構成とすると、自然なグラデーションとならず、一部において、天然繊維自身が持つ色の影響を受けてその色味が強くなってしまうという問題があり、本願に開示の光透過意匠材は、その問題に対処するものとなっている。
【0010】
本願に開示の光透過意匠材において、透光率徐変部材は、透過する光(特に可視光)に対して波長選択性を有しないもの、換言すれば、特定の波長の光(特定の色の光)を吸収・反射させることがないものである。つまり、透光率徐変部材は、全ての色の光を透過させるものであり、白やグレーの色を呈するものとされる。本願に開示の光透過意匠材は、その透光率徐変部材によって、薄肉部に入射される光が、光の色が変更されることなく、光の明るさ(光量)が壁面に向かう方向において変更される。そして、光透過部である薄肉部の厚みが一定とされていることで、薄肉部を透過する光に対して、天然繊維自身が持つ色の影響をほぼ均一にできる。そのため、本願に開示の光透過意匠材によれば、光透過部における特定の個所に、天然繊維自身が持つ色の影響が強く表れることを抑え、光のグラデーションが自然に変化するものとできる。また、本願に開示の光透過意匠材は、天然繊維ボードの光透過部の厚みが小さくされているものの、透光率徐変部材の存在によって、光透過部の剛性を高めることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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