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公開番号
2025096857
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2023212805
出願日
2023-12-18
発明の名称
乗物内装品の異音抑制構造
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
B60N
2/58 20060101AFI20250623BHJP(車両一般)
要約
【課題】乗物内装品の外観の統一を可能にしつつ、異音発生を抑制することにある。
【解決手段】第一部位10と第二部位20の少なくとも一方の外形部分には、一方とは異なる第一部位10と第二部位20の他方を押圧する複数の干渉部位(第一干渉部位11)が設けられていると共に、複数の干渉部位(第一干渉部位11)が、第一部位10と第二部位20の相対移動方向に適宜の間隔をあけて配置されることで、相対移動方向に隣り合う干渉部位間(第一凹部41)では、他方に加わる押圧力が干渉部位(第一干渉部位11)に比して低減されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
乗物内装品に設けられた第一部位と、前記乗物内装品又はそれとは別の部材に設けられ且つ前記第一部位に隣接する第二部位とが、押し当てられた状態で相対移動する際の異音発生を抑制する乗物内装品の異音抑制構造において、
前記第一部位では、弾性的に変形可能なパッド材で形成された外形部分に沿って表皮材が配置されていると共に、前記第二部位では、弾性的に変形可能な別のパッド材で形成された外形部分に沿って別の表皮材が配置されており、
前記第一部位と前記第二部位の少なくとも一方の外形部分には、前記一方とは異なる前記第一部位と前記第二部位の他方を押圧する複数の干渉部位が設けられていると共に、
前記複数の干渉部位が、前記第一部位と前記第二部位の相対移動方向に適宜の間隔をあけて配置されることで、相対移動方向に隣り合う前記干渉部位間では、前記他方に加わる押圧力が前記干渉部位に比して低減されている乗物内装品の異音抑制構造。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記干渉部位として、前記第一部位と前記第二部位の少なくとも一方の外形部分に、前記一方とは異なる前記第一部位と前記第二部位の他方に向けて突出する凸部が設けられていると共に、相対移動方向に隣り合う凸部間には、前記他方から離れるように凹む凹部が設けられている請求項1に記載の乗物内装品の異音抑制構造。
【請求項3】
前記第一部位と前記第二部位の双方に前記凸部と前記凹部が形成されていると共に、前記第一部位と前記第二部位とが相対移動することで、下記の(1)第一状態と(2)第二状態とに交互に変位する請求項2に記載の乗物内装品の異音抑制構造。
(1)第一状態では、前記第一部位の凸部と前記第二部位の凸部とが押し当てられ、且つ、前記第一部位の凹部と前記第二部位の凹部とが対向した状態で離間している。
(2)第二状態では、前記第一部位の凸部が前記第二部位の凹部に嵌められ、且つ、前記第二部位の凸部が前記第一部位の凹部に嵌められている。
【請求項4】
前記パッド材と前記表皮材とが一体となり、且つ前記別のパッド材と前記別の表皮材とが一体となっている請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物内装品の異音抑制構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物内装品の異音抑制構造に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の乗物内装品として、特許文献1に開示された車両用シートを例示することができる。この車両用シートは、シートクッションの後部に、シートバックの下部がリクライナを介して起倒可能に連結されている。また、シートクッションの後部にシートバックの下端部が押し当てられることで、これらの間に隙が生じない構成とされている。そして上記した構成では、シートバックが傾動して起倒する際に、そのシートバックの下端部側がシートクッションに押し当てられた状態でシート前後に移動するようになる。
【0003】
ここでシートクッションとシートバックとは、各々、その外形形状をなすパッド(パッド材)と、このパッドを被覆するカバー(表皮材)とを有し、このカバーによって外観が構成されている。このような構成では、シートバックの傾動の際に、シートクッションとの接触箇所において、カバー同士の摩擦による擦れ音(異音)が発生しないように配慮すべきである。そこで上記した技術では、シートバックの下端部にヨコ朱子織物製のカバーを配置することで、このシートバックをシートクッションに点的に接触させるようにしている。こうしてシートクッションとシートバックの接触面積を低減することにより、これらの接触箇所における異音発生を極力防止又は低減することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-246645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで乗物内装品の分野では、その意匠性の確保の観点等から、外観を極力統一したいとの要請がある。しかし上記した車両用シートでは、シートバックのカバーとして、下端部にヨコ朱子織物(特定のカバー素材)を使用し、下端部を除く部分に皮革等(別のカバー素材)を使用している。このように異種のカバー素材を併用する場合、後処理等で外観を似せておくのであるが、それにも一定の限界がある。そして上記した構成にて外観の統一をより確実に確保しようとした場合、ヨコ朱子織物と見た目の異なるカバー素材の使用が躊躇されるなどして、素材選択の自由度を適切に確保できないおそれがあった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗物内装品の外観の統一を可能にしつつ、異音発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物内装品の異音抑制構造は、乗物内装品に設けられた第一部位と、乗物内装品又はそれとは別の部材に設けられ且つ第一部位に隣接する第二部位とが、押し当てられた状態で相対移動する際の異音発生を抑制するための構造である。そして第一部位では、弾性的に変形可能なパッド材で形成された外形部分に沿って表皮材が配置されていると共に、第二部位では、弾性的に変形可能な別のパッド材で形成された外形部分に沿って別の表皮材が配置されている。この種の構造では、各表皮材の素材等を統一するなどして、乗物内装品の外観の統一を可能にしつつ、異音発生を抑制できることが望ましい。
【0007】
そこで本発明の第一部位と第二部位の少なくとも一方の外形部分には、一方とは異なる第一部位と第二部位の他方を押圧する複数の干渉部位が設けられている。そして複数の干渉部位が、第一部位と第二部位の相対移動方向に適宜の間隔をあけて配置されることで、相対移動方向に隣り合う干渉部位間では、他方に加わる押圧力が干渉部位に比して低減されている。本発明では、第一部位と第二部位の少なくとも一方の外形部分に複数の干渉部位が適宜の間隔、即ち、断続的に設けられている。そして複数の干渉部位を相対移動方向に断続的に設けて、隣り合う干渉部位間で他方に加わる押圧力を低減することにより、異音発生を抑制することが可能になる。そして本発明では、各部位の外形部分(形状そのもの)で干渉部位を形成しているため、外観をなす各表皮材に特定のカバー素材を使用する必要がなく、乗物内装品の外観を統一し易い構成となる。
【0008】
第2発明の乗物内装品の異音抑制構造は、第1発明の乗物内装品の異音抑制構造において、干渉部位として、第一部位と第二部位の少なくとも一方の外形部分に、一方とは異なる第一部位と第二部位の他方に向けて突出する凸部が設けられていると共に、相対移動方向に隣り合う凸部間には、他方から離れるように凹む凹部が設けられている。本発明では、他方から離れるように凹む凹部が隣り合う凸部間に設けられる(凹凸構造とされる)ことで、他方に加わる押圧力をより確実に低減できるようになる。
【0009】
第3発明の乗物内装品の異音抑制構造は、第2発明の乗物内装品の異音抑制構造において、第一部位と第二部位の双方に凸部と凹部が形成されていると共に、第一部位と第二部位とが相対移動することで、下記の(1)第一状態と(2)第二状態とに交互に変位する。即ち、(1)第一状態では、第一部位の凸部と第二部位の凸部とが押し当てられ、且つ、第一部位の凹部と第二部位の凹部とが対向した状態で離間している。また(2)第二状態では、第一部位の凸部が第二部位の凹部に嵌められ、且つ、第二部位の凸部が第一部位の凹部に嵌められている。
【0010】
上記した第一状態では、例えば第一部位を一方とした場合、その一方の凸部(干渉部位)が第二部位(他方)の凸部を押圧するが、隣り合う凸部位間に設けられた第一部位(一方)の凹部と第二部位(他方)の凹部とが対向した状態で離間している。これにより、第一状態において第二部位(他方)に加わる押圧力が低減されるようになる。また第二部位を一方とした場合にも同様である。そして本発明では、相対移動によって第一状態が第二状態に変位する。この第二状態では、例えば第一部位を一方とした場合、その一方の凸部が第二部位(他方)の凹部に嵌められることで、この一方の凸部から第二部位(他方)に加わる押圧力が第一状態に比して低減されるようになる。また第二部位を一方とした場合にも同様である。こうして上記した構成によれば、相対移動時に第一状態が間欠的に現れるようにしたことで、他方に加わる押圧力を更に確実に低減できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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