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公開番号2025116991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011606
出願日2024-01-30
発明の名称締結構造体および締結構造体の分解方法
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B62D 67/00 20060101AFI20250804BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】加締め部をドリルによって破壊する際にドリルの先端を加締め部に対して容易に位置決め可能とする締結構造体および締結構造体の分解方法を提供する。
【解決手段】第1板部材14と第2板部材13とが、第1板部材14の板面から突出する取付ボス17を第2板部材13に設けられたボス挿通孔18に挿通させた状態で加締めた加締め部19により締結されてなる締結構造体10であって、締結構造体10の板面のうち加締め部19が配された第1面11Aの加締め部19に隣接した位置に、第1面11Aから突出して形成され、加締め部19を破壊するためのドリル30の軸部31が嵌入可能とされた嵌入部20を備え、嵌入部20は、軸部31を嵌め入れた状態において、軸部31の軸線Sが、第1面11Aと斜めに交差するとともに加締め部19と重畳するようになっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板状の第1板部材と第2板部材とが、前記第1板部材の板面から突出する取付ボスを前記第2板部材に設けられたボス挿通孔に挿通させた状態で加締めた加締め部により締結されてなる締結構造体であって、
当該締結構造体の板面のうち前記加締め部が配された第1面の前記加締め部に隣接した位置に、前記第1面から突出して形成され、前記加締め部を破壊するためのドリルの軸部が嵌入可能とされた嵌入部を備え、
前記嵌入部は、前記軸部を嵌め入れた状態において、前記軸部の軸線が、前記第1面と斜めに交差するとともに前記加締め部と重畳するようになっている締結構造体。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記嵌入部は、前記第1面から前記加締め部の外周に沿う方向に2つ並んで立ち上がる突出部間の寸法が前記ドリルの前記軸部の直径以下の寸法とされることにより構成されている請求項1に記載の締結構造体。
【請求項3】
前記嵌入部は、前記第1面から立ち上がる立壁の突出側の端部に前記ドリルの前記軸部の外周面に沿う凹状に切り欠かれた切欠部を設けることにより構成されている請求項1または請求項2に記載の締結構造体。
【請求項4】
前記第1板部材および前記第2板部材は複数の前記加締め部により締結されており、
当該締結構造体の端部の一か所を同心円の中心として、各前記加締め部を通る仮想的な複数の同心円を設定した場合に、各前記嵌入部は、前記同心円の中心と各前記加締め部との間に配されている請求項1または請求項2に記載の締結構造体。
【請求項5】
前記嵌入部は、前記第1板部材および前記第2板部材に跨って設けられている請求項4に記載の締結構造体。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の締結構造体を前記第1板部材と前記第2板部材とに分解する締結構造体の分解方法であって、
前記ドリルの前記軸部を前記嵌入部に嵌め入れるとともに前記ドリルの先端を前記第1面に当接させる工程と、
前記軸部を前記嵌入部に対してスライド移動させて前記ドリルの前記先端が前記加締め部の中央部に位置するように位置合わせする工程と、
前記ドリルの前記先端を回動中心として前記軸部が前記第1面に対して垂直に配されるように前記ドリルを回動させる工程と、
前記ドリルを駆動させることにより前記加締め部を破壊して前記第1板部材と前記第2板部材との締結を解除する工程と、を順に実行する締結構造体の分解方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、締結構造体および締結構造体の分解方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2つの板状部材を組み付ける方法のひとつとして、加締めによる固定方法が知られている。例えば特許文献1には、ドアトリムアッパーとドアトリムロアとを含む自動車用内装材であるドアトリムであって、ドアトリムロアの裏面に立設した溶着用ボスをドアトリムアッパーに設けられた取付孔内に挿入した後、超音波溶着用ホーンにより溶着用ボスの先端部分に溶着カシメ加工を行って、両者を一体化させる構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-262041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では様々な製品の構成部材をリサイクルすることが求められている。容易にリサイクル可能とするためには、各構成部材を同一材料とすることが望ましいが、異なる材料が用いられた場合には、リサイクル時に解体分離作業が必要である。
【0005】
上述したように、2つの板状部材を複数の加締め部により固定した場合であって、解体分離作業が必要である場合には、複数の加締め部のそれぞれにドリルを当てて加締め部を個々に破壊しなければならない。しかし、ドリルの先端を加締め部の中央部に位置決めすることは容易ではなく、また、加締め部の破壊は一度で終わらないことがあり、加締め部の数が多い場合には、解体分離作業に手間と時間を要するという問題がある。
【0006】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に鑑みて完成されたものであって、加締め部をドリルによって破壊する際にドリルの先端を加締め部に対して容易に位置決め可能とする締結構造体および締結構造体の分解方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために完成された本明細書に開示される技術は、板状の第1板部材と第2板部材とが、前記第1板部材の板面から突出する取付ボスを前記第2板部材に設けられたボス挿通孔に挿通させた状態で加締めた加締め部により締結されてなる締結構造体であって、当該締結構造体の板面のうち前記加締め部が配された第1面の前記加締め部に隣接した位置に、前記第1面から突出して形成され、前記加締め部を破壊するためのドリルの軸部が嵌入可能とされた嵌入部を備え、前記嵌入部は、前記軸部を嵌め入れた状態において、前記軸部の軸線が、前記第1面と斜めに交差するとともに前記加締め部と重畳するようになっている。
【0008】
上記構成の締結構造体を分解する際には、作業者は、まず加締め部を破壊するためのドリルの軸部を嵌入部に嵌め入れ、ドリルの先端を第1面に当接させる。ドリルは、このように軸部が嵌入部に嵌め入れられた状態において、嵌入部によってその軸線が加締め部と重畳する方向に延びた状態に保たれている。よって作業者は、ドリルの軸部を嵌入部に嵌め込んだ状態のまま嵌入部に対してスライド移動させるだけで、ドリルの先端を加締め部の中央部に簡単に位置合わせすることが可能となる。これにより、締結構造体の分解作業が容易になる。
【0009】
前記嵌入部は、前記第1面から前記加締め部の外周に沿う方向に2つ並んで立ち上がる突出部間の寸法が前記ドリルの前記軸部の直径以下の寸法とされることにより構成されていてもよい。
【0010】
また、前記嵌入部は、前記第1面から立ち上がる立壁の突出側の端部に前記ドリルの前記軸部の外周面に沿う凹状に切り欠かれた切欠部を設けることにより構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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