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公開番号2025108890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002389
出願日2024-01-11
発明の名称乗物用内装部材、アシストグリップ
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60R 13/02 20060101AFI20250716BHJP(車両一般)
要約【課題】乗物用内装部材の意匠面を傷つけることなく、カバー部材を簡単、かつ確実に取り外すことができる乗物用内装部材を提供すること。
【解決手段】
アシストグリップ30(乗物用内装部材)は、開口部31Bを有する本体部31と、本体部31の意匠面31A側から開口部31Bを覆うように取り付けられているカバー部材40と、を備え、本体部31のうち、カバー部材40に対向する部分36Aに挿通孔31Hが設けられており、挿通孔31Hを介して工具50を差し込み、カバー部材40をその意匠面42Aとは反対側の裏面42Bから押すことにより、カバー部材40を本体部31から外すことが可能な構成とされていることを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
開口部を有する本体部と、
前記本体部の意匠面側から前記開口部を覆うように取り付けられているカバー部材と、を備え、
前記本体部のうち、前記カバー部材に対向する部分に挿通孔が設けられており、
前記挿通孔を介して工具を差し込み、前記カバー部材をその意匠面とは反対側の裏面から押すことにより、前記カバー部材を前記本体部から外すことが可能な構成とされていることを特徴とする乗物用内装部材。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
前記カバー部材は、前記挿通孔に向かって突出する受け部を備え、
前記挿通孔を介して差し込まれた前記工具の先端部が前記受け部に当接しつつ前記カバー部材を押すことが可能とされていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用内装部材。
【請求項３】
前記本体部は、前記挿通孔の孔縁から前記カバー部材に向かって延びるガイド部を備え、
前記挿通孔に差し込まれた工具は前記ガイド部に沿ってガイドされる構成とされていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の乗物用内装部材。
【請求項４】
前記本体部は、前記開口部が設けられている第１部材と、前記第１部材に対向して配されている第２部材とから構成され、
前記挿通孔は前記第２部材に設けられ、
前記第２部材は、トリム本体部に取り付けるための締結部品を挿入する取り付け孔を有し、
前記開口部側から前記取り付け孔を介して前記締結部品が固定されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の乗物用内装部材。
【請求項５】
トリム本体部に取り付けられるアシストグリップであって、
前記トリム本体部への取り付け部分である取り付け部と、
前記トリム本体部の車室内側面から離間する構成であって、前記取り付け部から前記車室内側面に沿って延設されている把持部と、を備え、
前記取り付け部は、
前記車室内側面から立設する立設部と、
前記立設部から前記把持部側に繋がり、前記車室内側面と離間して、前記立設部と前記把持部とを繋ぐ繋ぎ部と、を備え、
前記立設部と前記繋ぎ部の意匠面側には開口部が設けられ、前記開口部はカバー部材に覆われており、
前記繋ぎ部は、前記意匠面とは反対側であって、前記カバー部材に対向する部分に設けられた挿通孔を備えるものとされ、
前記挿通孔を介して工具を差し込み、前記カバー部材をその意匠面とは反対側の裏面から押すことにより前記カバー部材を取り外すことが可能な構成とされていることを特徴とするアシストグリップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、乗物用内装部材、アシストグリップに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に記載されている締結部材の車両用パネルへの取り付け構造において、締結部材はその凹部の底板部に設けられた取り付け孔に挿入されたねじによって車両用パネルに固定されており、締結部材の凹部の開口を覆うようにキャップが取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１０１６９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記構成において、キャップはその縁部が凹部の開口縁に沿うように装着され、そのようなキャップを取り外す構造として、キャップの縁部と凹部の開口縁にわずかな隙間を設ける場合がある。この場合、キャップの縁部と凹部の開口縁との間のわずかな隙間に工具を挿入してこじりながらキャップを締結部材の凹部から取り外すことができる。
【０００５】
しかしながら、上記構造においてキャップを締結部材から取り外す際には、工具をわずかな隙間に意匠面側から挿入する必要があるため、工具の隙間への挿入時や、工具をこじりながらのキャップの取り外し時に、キャップの縁部、凹部の開口縁、パネルあるいは締結部材の意匠面を傷つけてしまう恐れがある。また、キャップの縁部と凹部の開口縁との間にはわずかな隙間しか設けられていないため、工具を挿入しやすくするために、キャップの縁部の一部に切り欠き部を設ける必要がある。しかしながら、このような切り欠き部は意匠面に設けられるため、意匠性を損なってしまう。
【０００６】
本開示は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、乗物用内装部材の意匠面を傷つけることなく、カバー部材を簡単、かつ確実に取り外すことができる乗物用内装部材、アシストグリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示の乗物用内装部材は、開口部を有する本体部と、前記本体部の意匠面側から前記開口部を覆うように取り付けられているカバー部材と、を備え、前記本体部のうち、前記カバー部材に対向する部分に挿通孔が設けられており、前記挿通孔を介して工具を差し込み、前記カバー部材をその意匠面とは反対側の裏面から押すことにより、前記カバー部材を前記本体部から外すことが可能な構成とされていることを特徴とする。
【０００８】
このような構成によれば、カバー部材を意匠面とは反対側の裏面から押すことにより簡単、かつ確実に本体部から取り外すことができる。カバー部材の取り外し作業は意匠面側から行われないため、本体部やカバー部材の意匠面を傷つけるリスクが低減される。さらに、工具を差し込むための切り欠き部をカバー部材の縁部に設ける必要もなく、意匠性が損なわれることもない。
【０００９】
前記カバー部材は、前記挿通孔に向かって突出する受け部を備え、前記挿通孔を介して差し込まれた前記工具の先端部が前記受け部に当接しつつ前記カバー部材を押すことが可能とされていてもよい。
【００１０】
乗物用内装部材の挿通孔の近傍において、カバー部材を押すために必要な長さの工具を挿通孔に差し込むためのスペースが確保できない場合には、カバー部材取り外しのために必要な長さの工具を使用することができない。このような場合においても、上記構成によれば、挿通孔に差し込まれた工具の先端は短い距離で受け部に当接することができるので、長い工具を使用せずに確実にカバー部材を取り外すことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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