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公開番号
2024162006
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077124
出願日
2023-05-09
発明の名称
ロータの製造方法及びロータ
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
1/276 20220101AFI20241114BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】磁石の冷却性を高めることができるロータの製造方法及びロータを提供する。
【解決手段】ロータの製造方法は、第1型22と第2型23との間に複数の磁石収容孔15を有するコア13を配置するとともに各磁石収容孔15に磁石17を収容して熱可塑性の樹脂材を注入する。磁石収容孔15は、コア13をコア13の軸線方向に貫通するとともにコア13の径方向と交差する方向に延びる長孔部19を有する。長孔部19及び磁石17は、長孔部19における長手方向と直交する方向である幅方向の長さと長孔部19に収容したときの磁石17における上記幅方向の長さとの差が0よりも大きく且つ0.45mm以下となるように構成される。ロータの製造方法は、磁石17を長孔部19に収容する磁石収容工程と、コア13を第1型22と第2型23とで型締めする型締め工程と、コア13の磁石収容孔15に樹脂材を注入する注入工程とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
対向して配置された第1型と第2型との間に複数の磁石収容孔を有するコアを配置するとともに複数の前記磁石収容孔の各々に磁石を収容した状態で、複数の前記磁石収容孔の各々に熱可塑性の樹脂材を注入して前記磁石を固定することによりロータを製造するロータの製造方法であって、
前記磁石収容孔は、前記コアを前記コアの軸線方向に貫通するとともに前記コアの径方向と交差する方向に延びる長孔部を有し、
前記長孔部及び前記磁石は、前記長孔部における長手方向と直交する方向である幅方向の長さと前記長孔部に収容したときの前記磁石における前記幅方向の長さとの差が0よりも大きく且つ0.45mm以下となるように構成され、
前記磁石を前記磁石収容孔の前記長孔部に収容する磁石収容工程と、
前記磁石収容工程において前記磁石収容孔の前記長孔部に前記磁石が収容された状態の前記コアを前記第1型と前記第2型とで型締めする型締め工程と、
前記型締め工程において前記第1型と前記第2型とで型締めされた状態の前記コアの前記磁石収容孔に前記樹脂材を注入する注入工程と、
を備えることを特徴とするロータの製造方法。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
複数の磁石収容孔を有するコアと、複数の前記磁石収容孔の各々に収容された状態で熱可塑性の樹脂材によって固定された磁石とを備えたロータであって、
前記磁石収容孔は、前記コアを前記コアの軸線方向に貫通するとともに前記コアの径方向と交差する方向に延びる長孔部を有し、
前記長孔部における長手方向と直交する方向である幅方向において、前記長孔部の両内面と前記長孔部に収容された前記磁石の両側面とのそれぞれの間のうちの少なくとも一方には、隙間が形成されていることを特徴とするロータ。
【請求項3】
前記隙間は、前記長孔部の前記幅方向において、前記長孔部の両内面と前記長孔部に収容された前記磁石の両側面とのそれぞれの間のうちの前記コアの周縁に近い方の間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば磁石埋込型モータのロータの製造方法及びロータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
磁石埋込型モータのロータは、複数の鉄心片が積層された構造のコアを有する。コアは、鉄心片の積層方向において貫通する複数の磁石収容孔を有している。磁石収容孔の各々には、磁石を収容した状態で樹脂材を充填することにより、磁石が固定されている。
【0003】
このようなロータの製造方法としては、従来、例えば特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1に示すロータを製造するための製造装置は、コアを間に挟む態様で対向して配置される第1型及び第2型を備えている。第1型は、型本体と、コアを支持する支持部材とを備えている。第2型は、型本体と、樹脂材を磁石収容孔に充填するための充填ポットを有したカルプレートとを備えている。
【0004】
そして、ロータを製造する場合には、まず、支持部材に支持されるとともに複数の磁石収容孔の各々に磁石が収容されたコアにカルプレートを取り付けた状態にする。この状態のコアを第1型の型本体と第2型の型本体とで挟んだ後、複数の磁石収容孔の各々にカルプレートの充填ポットから樹脂材を充填することにより磁石を固定する。これにより、ロータが製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-140841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述のようなロータの製造方法では、磁石収容孔に樹脂材が隈無く充填されるので、磁石収容孔に収容された磁石が樹脂材によって完全に覆われる。このため、磁石を冷却媒体などで直接冷却することができない。したがって、ロータにおける磁石の冷却性を高める上では、改善の余地を残すものとなっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するロータの製造方法は、対向して配置された第1型と第2型との間に複数の磁石収容孔を有するコアを配置するとともに複数の前記磁石収容孔の各々に磁石を収容した状態で、複数の前記磁石収容孔の各々に熱可塑性の樹脂材を注入して前記磁石を固定することによりロータを製造するロータの製造方法であって、前記磁石収容孔は、前記コアを前記コアの軸線方向に貫通するとともに前記コアの径方向と交差する方向に延びる長孔部を有し、前記長孔部及び前記磁石は、前記長孔部における長手方向と直交する方向である幅方向の長さと前記長孔部に収容したときの前記磁石における前記幅方向の長さとの差が0よりも大きく且つ0.45mm以下となるように構成され、前記磁石を前記磁石収容孔の前記長孔部に収容する磁石収容工程と、前記磁石収容工程において前記磁石収容孔の前記長孔部に前記磁石が収容された状態の前記コアを前記第1型と前記第2型とで型締めする型締め工程と、前記型締め工程において前記第1型と前記第2型とで型締めされた状態の前記コアの前記磁石収容孔に前記樹脂材を注入する注入工程と、を備えることを特徴とするロータの製造方法。
【0008】
上記方法によれば、磁石を磁石収容孔の長孔部に収容すると、幅方向における磁石収容孔の長孔部の両内側面と当該長孔部に収容された磁石における幅方向の両側面とのそれぞれの間のうちの少なくとも一方には、隙間が形成される。この場合、上記隙間の幅方向の距離は0.45mm以下となるため、磁石収容孔に溶融状態の熱可塑性の樹脂材を注入しても当該樹脂材は上記隙間にほとんど入り込まない。このため、幅方向における長孔部の両内側面と当該長孔部に収容された磁石における幅方向の両側面とのそれぞれの間のうちの少なくとも一方に樹脂材が充填されない非充填領域が自動的に形成される。この非充填領域は、磁石を冷却するための冷却媒体を流す流路として機能させることができる。このため、磁石を冷却媒体によって直接冷却することができるので、磁石の冷却性を高めることができる。したがって、磁石の冷却性を高めることができるロータを容易に製造することができる。
【0009】
上記課題を解決するロータは、複数の磁石収容孔を有するコアと、複数の前記磁石収容孔の各々に収容された状態で熱可塑性の樹脂材によって固定された磁石とを備えたロータであって、前記磁石収容孔は、前記コアを前記コアの軸線方向に貫通するとともに前記コアの径方向と交差する方向に延びる長孔部を有し、前記長孔部における長手方向と直交する方向である幅方向において、前記長孔部の両内面と前記長孔部に収容された前記磁石の前記幅方向における両側面とのそれぞれの間のうちの少なくとも一方には、隙間が形成されていることを特徴とするロータ。
【0010】
上記構成によれば、上記隙間は、磁石を冷却するための冷却媒体を流す流路として機能させることができる。したがって、磁石を冷却媒体によって直接冷却することができるので、磁石の冷却性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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