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公開番号
2024153512
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067453
出願日
2023-04-17
発明の名称
固定具
出願人
ヨツギ株式会社
,
大和発条株式会社
代理人
個人
主分類
H02G
7/18 20060101AFI20241022BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】経時変化による劣化を抑制し、電線からの離脱を防止することができる、固定具、その固定方法、及び落下防止具の施工方法を提供する。
【解決手段】本発明は、長尺部材に固定される固定具であって、支点部と、 前記支点部に連結され、弾性変形可能な第1支持体と、前記支点部に連結され、弾性変形可能な第2支持体と、を備え、前記第1支持体は、前記支点部から延びる線状の第1支持部と、前記第1支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第1係合部と、を備え、前記第2支持体は、前記支点部から延びる線状の第2支持部と、前記第2支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第2係合部と、を備え、前記第1支持体及び第2支持体の少なくとも一方は、前記長尺部材に沿って延びる延在部と、前記延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な端係合部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺部材に固定される固定具であって、
支点部と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第1支持体と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第2支持体と、
を備え、
前記第1支持体は、
前記支点部から延びる線状の第1支持部と、
前記第1支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第1係合部と、
を備え、
前記第2支持体は、
前記支点部から延びる線状の第2支持部と、
前記第2支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第2係合部と、
を備え、
前記第1支持体及び第2支持体の少なくとも一方は、
前記長尺部材に沿って延びる延在部と、
前記延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な端係合部と、
を備えている、固定具。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
長尺部材に固定される固定具であって、
支点部と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第1支持体と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第2支持体と、
を備え、
前記第1支持体は、
前記支点部から延びる線状の第1支持部と、
前記第1支持部の先端から延び、前記第2支持体側に凸となるように円弧状に形成され、前記長尺部材に係合可能な第1係合部と、
前記第1係合部の先端から、当該第1係合部の円弧によって形成される面にと直交するように延びる第1延在部と、
前記第1延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な第1端係合部と、
を備え、
前記第2支持体は、
前記支点部から延びる線状の第2支持部と、
前記第2支持部の先端から延び、前記第1支持体側に凸となるように円弧状に形成され、前記長尺部材に係合可能な第2係合部と、
前記第2係合部の先端から、前記第1延在部とは反対側に延びる第2延在部と、
前記第2延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な第2端係合部と、
を備えている、固定具。
【請求項3】
前記固定具が前記長尺部材に固定された固定状態では、
前記第1係合部及び前記第2係合部が、前記長尺部材の軸方向に並ぶように係合し、
前記第1延在部が前記第1係合部から前記第2係合部を乗り越えて、前記長尺部材に沿って延び、
前記第2延在部が前記第2係合部から前記第1係合部を乗り越えて、前記第1延在部とは反対側に前記長尺部材に沿って延び、
前記第1端係合部及び前記第2端係合部が、それぞれ、前記長尺部材に係合する、請求項2に記載の固定具。
【請求項4】
前記第1延在部において、前記第1係合部と前記第1端係合部との間に設けられ、前記固定具が前記長尺部材に取り付けられた状態では、当該長尺部材の軸方向と交差する方向に延び、当該長尺部材と対向する第1規制部と、
前記第2延在部において、前記第2係合部と前記第2端係合部との間に設けられ、前記固定具が前記長尺部材に取り付けられた状態では、当該長尺部材の軸方向と交差する方向に延び、当該長尺部材と対向する第2規制部と、
をさらに備えている、請求項2に記載の固定具。
【請求項5】
前記固定状態において、前記第1規制部と前記長尺部材の間、及び前記第2規制部と前記長尺部材の間に、それぞれ隙間が形成されるように、前記第1規制部と前記第1端係合部との間、及び前記第2規制部と前記第2端係合部との間に屈曲部がそれぞれ形成されている、請求項4に記載の固定具。
【請求項6】
前記支点部、前記第1支持部の一部、及び前記第2支持部の一部により枠形が形成されるように、前記第1支持部及び前記第2支持部が交差するように伸びている、請求項2に記載の固定具。
【請求項7】
前記第1支持部は、前記長尺部材に係合可能な第3係合部を有し、前記第3係合部から前記第1係合部が延びるように形成され、
前記第2支持部は、前記長尺部材に係合可能な第4係合部を有し、前記第4係合部から前記第2係合部が延びるように形成され、
前記第3係合部と前記第4係合部とで、前記長尺部材を保持可能に構成されている、請求項2に記載の固定具。
【請求項8】
前記支点部、前記第1支持部の少なくとも一部、及び前記第2支持部の少なくとも一部によって枠形が形成され、
前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方には、前記枠形の内部空間へ突出する突出部が形成され、
前記突出部を挟んで、前記枠形の内部空間に、前記支点部側の空間と、前記支点部から離れた空間とが規定され、
前記突出部により、前記内部空間において前記2つの空間を連通する箇所が狭められている、請求項2に記載の固定具。
【請求項9】
請求項2に記載の固定具の支持部を把持部材で把持し、記第1支持体と前記第2支持体との間に前記長尺部材を配置するステップと、
上方から見て前記第1延在部及び第2延在部が前記長尺部材に近づく方向に、前記把持部材を回転させ、前記第1係合部及び前記第2係合部を、前記長尺部材の軸方向に間隔をあけて係合させるステップと、
前記第1端係合部及び前記第2端係合部を、それぞれ、前記長尺部材に係合させるステップと、
を備えている、固定具の固定方法。
【請求項10】
固定具と連結具とを備えた、落下防止具の施工方法であって、
前記長尺部材が電線であり、
請求項9に記載の固定方法により、前記固定具を隣接する複数の電線に固定するステップと、
隣接する前記電線に固定された前記固定具同士を、前記連結具によって連結するステップと、
を備えている、落下防止具の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定具、その固定方法、及び落下防止具の施工方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、災害や劣化等によって電線が断線したとき、架空電線の途中から電線が落下することを防止するため、複数の並行する電線間を絶縁性のロープで連結する技術が知られている。例えば、特許文献1には、電線に樹脂製の電線把持具を取り付け、隣接する電線把持具をロープにより連結する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6581954号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した電線把持具は、樹脂製であるため、経時変化によってクラックが生じたり、一部が破断して電線から離脱するおそれがある。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、経時変化による劣化を抑制し、電線からの離脱を防止することができる、固定具、その固定方法、及び落下防止具の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
項1.長尺部材に固定される固定具であって、
支点部と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第1支持体と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第2支持体と、
を備え、
前記第1支持体は、
前記支点部から延びる線状の第1支持部と、
前記第1支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第1係合部と、
を備え、
前記第2支持体は、
前記支点部から延びる線状の第2支持部と、
前記第2支持部に設けられ、前記長尺部材に係合可能な第2係合部と、
を備え、
前記第1支持体及び第2支持体の少なくとも一方は、
前記長尺部材に沿って延びる延在部と、
前記延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な端係合部と、
を備えている、固定具。
【0006】
項2.長尺部材に固定される固定具であって、
支点部と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第1支持体と、
前記支点部に連結され、弾性変形可能な第2支持体と、
を備え、
前記第1支持体は、
前記支点部から延びる線状の第1支持部と、
前記第1支持部の先端から延び、前記第2支持体側に凸となるように円弧状に形成され、前記長尺部材に係合可能な第1係合部と、
前記第1係合部の先端から、当該第1係合部の円弧によって形成される面にと直交するように延びる第1延在部と、
前記第1延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な第1端係合部と、
を備え、
前記第2支持体は、
前記支点部から延びる線状の第2支持部と、
前記第2支持部の先端から延び、前記第1支持体側に凸となるように円弧状に形成され、前記長尺部材に係合可能な第2係合部と、
前記第2係合部の先端から、前記第1延在部とは反対側に延びる第2延在部と、
前記第2延在部に設けられ、前記長尺部材の外周面に係合可能な第2端係合部と、
を備えている、固定具。
【0007】
項3.前記固定具が前記長尺部材に固定された固定状態では、
前記第1係合部及び前記第2係合部が、前記長尺部材の軸方向に並ぶように係合し、
前記第1延在部が前記第1係合部から前記第2係合部を乗り越えて、前記長尺部材に沿って延び、
前記第2延在部が前記第2係合部から前記第1係合部を乗り越えて、前記第1延在部とは反対側に前記長尺部材に沿って延び、
前記第1端係合部及び前記第2端係合部が、それぞれ、前記長尺部材に係合する、項2に記載の固定具。
【0008】
項4.前記第1延在部において、前記第1係合部と前記第1端係合部との間に設けられ、前記固定具が前記長尺部材に取り付けられた状態では、当該長尺部材の軸方向と交差する方向に延び、当該長尺部材と対向する第1規制部と、
前記第2延在部において、前記第2係合部と前記第2端係合部との間に設けられ、前記固定具が前記長尺部材に取り付けられた状態では、当該長尺部材の軸方向と交差する方向に延び、当該長尺部材と対向する第2規制部と、
をさらに備えている、項2に記載の固定具。
【0009】
項5.前記固定状態において、前記第1規制部と前記長尺部材の間、及び前記第2規制部と前記長尺部材の間に、それぞれ隙間が形成されるように、前記第1規制部と前記第1端係合部との間、及び前記第2規制部と前記第2端係合部との間に屈曲部がそれぞれ形成されている、項4に記載の固定具。
【0010】
項6.前記支点部、前記第1支持部の一部、及び前記第2支持部の一部により枠形が形成されるように、前記第1支持部及び前記第2支持部が交差するように伸びている、項2に記載の固定具。
(【0011】以降は省略されています)
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