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公開番号2024154341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-30
出願番号2023068140
出願日2023-04-18
発明の名称駆動ユニット
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 11/02 20160101AFI20241023BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】体格の増加を抑制しつつ電力制御装置で発生したノイズの伝播を抑制できる駆動ユニットを提供する。
【解決手段】回転電機である第2電動機MG2と、第2電動機MG2を駆動制御する電力制御装置54と、電力制御装置54を収容するケース18と、ケース18に固定される端子台80と、を備えた駆動ユニット70であって、(a)端子台80には、電力制御装置54の出力が供給される複数のバスバー86が設けられ、(b)バスバー86の延びる方向を中心とする周方向において、バスバー86を取り囲む環状フェライトコア92を含む、分割型のフェライトコア部材90が設けられ、(c)端子台80及びフェライトコア部材90が締結具であるボルト100によってケース18の隔壁18cに共締めされている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
回転電機と、前記回転電機を駆動制御する電力制御装置と、前記電力制御装置を収容するケースと、前記ケースに固定される端子台と、を備えた駆動ユニットであって、
前記端子台には、前記電力制御装置の出力が供給される複数の接続線が設けられ、
前記複数の接続線の延びる方向を中心とする周方向において、前記複数の接続線を取り囲む環状フェライトコアを含む、分割型のフェライトコア部材が設けられ、
前記端子台及び前記フェライトコア部材が締結具によって前記ケースに共締めされている
ことを特徴とする駆動ユニット。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記フェライトコア部材は、前記環状フェライトコアが分割された第1コア部及び第2コア部と、前記第1コア部を保持する第1保持部と、前記第2コア部を保持する第2保持部と、を有し、
前記第1保持部及び前記第2保持部が互いに係止されることで前記第1コア部及び前記第2コア部が環状となり、
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、前記第1コア部及び前記第2コア部の一方を他方へ押圧する押圧部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
【請求項3】
前記複数の接続線と前記第1コア部との間、及び、前記複数の接続線と前記第2コア部との間には、絶縁性の弾性部材がそれぞれ配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の駆動ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
回転電機を駆動制御する電力制御装置と、その電力制御装置を収容するケースと、そのケースに固定される端子台と、を備えた駆動ユニットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機を駆動制御する電力制御装置と、その電力制御装置を収容するケースと、そのケースに固定される端子台と、を備えた駆動ユニットが知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-158333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の駆動ユニットでは、電力制御装置で発生したノイズ、所謂EMC(electromagnetic compatibility)ノイズが端子台が有する複数の接続線を介して回転電機のステータに伝導ノイズとして伝播される。以下、本明細書では、EMCノイズのことを、単に「ノイズ」と記す。回転電機のステータに伝播された伝導ノイズは、回転電機のロータ、ロータ軸、軸受、ケース等を介してドライブシャフトに伝播される。ドライブシャフトに伝播された伝導ノイズは、放射ノイズとして空中に放射される。放射ノイズが大きいと、周辺機器に影響を与えるおそれがある。また、電力制御装置で発生したノイズの伝播の抑制にあたっては、駆動ユニットの体格が増加することを抑制することも望まれる。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、体格の増加を抑制しつつ電力制御装置で発生したノイズの伝播を抑制できる駆動ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、回転電機と、前記回転電機を駆動制御する電力制御装置と、前記電力制御装置を収容するケースと、前記ケースに固定される端子台と、を備えた駆動ユニットであって、(a)前記端子台には、前記電力制御装置の出力が供給される複数の接続線が設けられ、(b)前記複数の接続線の延びる方向を中心とする周方向において、前記複数の接続線を取り囲む環状フェライトコアを含む、分割型のフェライトコア部材が設けられ、(c)前記端子台及び前記フェライトコア部材が締結具によって前記ケースに共締めされていることにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の駆動ユニットによれば、(a)前記端子台には、前記電力制御装置の出力が供給される複数の接続線が設けられ、(b)前記複数の接続線の延びる方向を中心とする周方向において、前記複数の接続線を取り囲む環状フェライトコアを含む、分割型のフェライトコア部材が備えられ、(c)前記端子台及び前記フェライトコア部材が締結具によって前記ケースに共締めされている。フェライトコア部材が分割型であるため、複数の接続線の形状が制限を受けにくく且つフェライトコア部材の着脱が容易である。例えば、駆動ユニットの種類によって電力制御装置で発生したノイズの伝播の抑制に適するように、インピーダンス特性が異なるフェライトコア部材に変更することが容易である。端子台及びフェライトコア部材が共締めによりケースに固定されているため、端子台とは別にフェライトコア部材がケースに固定される場合に比較して、駆動ユニットの体格の増加が抑制される。したがって、駆動ユニットの体格の増加を抑制しつつ電力制御装置で発生したノイズの伝播を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1に係る駆動ユニットが搭載された車両の概略構成の一例を説明する図である。
電力制御装置等の電気的構成の一例を説明する図である。
端子台及びフェライトコア部材がケースの隔壁に共締めされた状態を説明する斜視図である。
端子台及びフェライトコア部材の構成を説明する図であって、バスバーの延伸部の延びる方向に垂直な断面図である。
端子台及びフェライトコア部材の構成を説明する図であって、図4に示す切断線V-Vの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、実施例1に係る駆動ユニット70が搭載された車両10の概略構成の一例を説明する図である。
(【0011】以降は省略されています)

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