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公開番号2024164736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080427
出願日2023-05-15
発明の名称モータ
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 17/16 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来よりも極数を増やすことで漏れ電流による損失が増大するのを抑制可能なモータを提供する。
【解決手段】モータ2は、円筒状のステータ8と、ステータ8内にステータ8の中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータ9と、を有し、ロータ9の回転により車両1の前輪FWを駆動するのに用いられる。ロータ9は、円環状をなす単一の短絡環18と、複数の二次導体17と、を有するカゴ部13を備え、各二次導体17の一端部17a及び他端部17bは、単一の短絡環18における周方向で離隔した位置にそれぞれ連結されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータであって、
前記ロータは、円環状をなす単一の短絡環と、複数の二次導体と、を有するカゴ部を備え、
各二次導体の一端部及び他端部は、前記単一の短絡環における周方向で離隔した位置にそれぞれ連結されていることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体は、第1の二次導体と第2の二次導体とを含み、
前記第1の二次導体における一端部と他端部との周方向間には、前記第2の二次導体の一端部が位置していることを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体は、U字状をなしていることを特徴とするモータ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体の外面には、絶縁性の被膜を有する第1絶縁被膜部が備えられていることを特徴とするモータ。
【請求項5】
請求項4に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体における前記単一の短絡環との連結部分には、前記第1絶縁被膜部が備えられていないことを特徴とするモータ。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記単一の短絡環の外面には、絶縁性の被膜を有する第2絶縁被膜部が備えられていることを特徴とするモータ。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記単一の短絡環には、周方向に沿って複数の挿入穴が設けられ、
前記各二次導体の一端部及び他端部は、前記複数の挿入穴に挿入された状態において前記単一の短絡環に接合されていることを特徴とするモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに関し、特に、車両の駆動輪を駆動するのに用いられるモータに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両駆動用モータとして、誘導モータを用いることが知られている。例えば、特許文献1では、ステータと、カゴ型ロータと、を備えた誘導モータが開示されている。
【0003】
誘導モータのカゴ型ロータには、複数の二次導体と、複数の二次導体の各端部にそれぞれ連結された一対の短絡環とが備えられ、各二次導体が周方向に略等間隔を空けて並設されている。そして、ステータにおいて形成される回転磁界が二次導体を横切ると、該二次導体に電磁誘導による二次電流が流れることで、磁界が形成される。誘導モータは、二次電流が形成する磁界と回転磁界とによって、ロータを回転させる力、つまり、モータトルクを生成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-322413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、各二次導体を流れる二次電流の方向は、全て同じ方向ではなく、二次導体を横切る回転磁界の磁極によって異なる。したがって、周方向に隣り合う一方の二次導体を流れる二次電流と他方の二次導体を流れる二次電流とが逆方向に流れる箇所が存在する。該箇所の数は、ステータの極数に依存しており、例えば、特許文献1の誘導モータの場合、ステータの極数が4つであるため、上記箇所が4箇所となる。
【0006】
そして、周方向に隣り合う二次導体が近接して配置される場合、上述の二次電流が互いに逆方向に流れる箇所では、一方の二次導体を流れる二次電流が他方の二次導体に流れてしまう、漏れ電流と呼ばれる現象が発生する。該漏れ電流は、モータにとって損失となるため、モータトルクを低下させる要因となる。
【0007】
また、車両駆動用モータには、例えば、車両発進時等において車両駆動力が不足するのを確実に防止する観点からモータトルクを高めることが求められている。そこで、ステータの極数を従来よりも増やすことで、モータトルクを高めることが考えられる。しかし、ステータの極数を増やしてしまうと、上述の二次電流が互いに逆方向に流れる箇所も増えるので、漏れ電流による損失も増大してしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来よりも極数を増やすことで漏れ電流による損失が増大するのを抑制可能なモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、第1の発明では、前記ロータは、円環状をなす単一の短絡環と、複数の二次導体と、を有するカゴ部を備え、各二次導体の一端部及び他端部は、前記単一の短絡環における周方向で離隔した位置にそれぞれ連結されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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