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公開番号
2024154632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068564
出願日
2023-04-19
発明の名称
電動機の端子箱
出願人
株式会社サタケ
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
5/22 20060101AFI20241024BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】視認性および防水性の両方を高める。
【解決手段】電動機200の端子箱100は、電動機200のハウジング210に取り付けられるベース板11、下端がベース板11で閉塞され、上端が開放され、且つ上端の開口面Sがベース板11に対して傾斜している筒状壁12、筒状壁12において上端と面一に設けられた第1フランジ14を有する箱本体1と、第1フランジ14の上面に配置されるシール部材4と、シール部材4を第1フランジ14に押し付ける第2フランジ23を有し、筒状壁12の上端を閉塞する蓋2とを備える。箱本体1は、第1フランジ14の上面における、シール部材4よりも内側で且つ筒状壁12の内縁から外側へ離れた位置に設けられる止水壁16をさらに有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
電動機のハウジングに取り付けられる、電動機の端子箱であって、
前記ハウジングに取り付けられるベース板、一端が前記ベース板で閉塞され、他端が開放され、且つ前記他端の開口面が前記ベース板に対して傾斜している筒状壁、前記筒状壁において前記他端と面一に設けられた第1フランジを有する箱本体と、
前記第1フランジの面に配置されるシール部材と、
前記シール部材を前記第1フランジに押し付ける第2フランジを有し、前記筒状壁の前記他端を閉塞する蓋とを備え、
前記箱本体は、前記第1フランジの面における、前記シール部材よりも内側で且つ前記筒状壁の内縁から外側へ離れた位置に設けられる止水壁をさらに有している
ことを特徴とする電動機の端子箱。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電動機の端子箱において、
前記シール部材は、前記止水壁側の端部が前記止水壁に接した状態で配置されている
ことを特徴とする電動機の端子箱。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電動機の端子箱において、
前記止水壁の高さは、前記シール部材よりも高い
ことを特徴とする電動機の端子箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機の端子箱に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
電動機の端子箱として、蓋を外した際に箱本体の内部に対する視認性を高めるために、箱本体の開口面を斜めに形成したものが一般に知られている。一方、例えば特許文献1に開示の端子箱では、シール部材から漏出した液体を堰き止める壁が、箱本体の開口縁に沿って設けられている。これにより、防水性が高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-129472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記特許文献1に開示の端子箱においては、防水性を高めるという観点では、壁の高さが高いほど有効である。しかしながら、そうすると、箱本体の内部に対する視認性が低下してしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、視認性および防水性の両方を高めることができる電動機の端子箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電動機のハウジングに取り付けられる、電動機の端子箱である。前記端子箱は、箱本体と、シール部材と、蓋とを備えている。前記箱本体は、前記ハウジングに取り付けられるベース板、一端が前記ベース板で閉塞され、他端が開放され、且つ前記他端の開口面が前記ベース板に対して傾斜している筒状壁、前記筒状壁において前記他端と面一に設けられた第1フランジを有する。前記シール部材は、前記第1フランジの面に配置されている。前記蓋は、前記シール部材を前記第1フランジに押し付ける第2フランジを有し、前記筒状壁の前記他端を閉塞する。そして、前記箱本体は、前記第1フランジの面における、前記シール部材よりも内側で且つ前記筒状壁の内縁から外側へ離れた位置に設けられる止水壁をさらに有している。
【0007】
前記の構成では、ハウジングの内部から引き出された口出し線と外部の電源線とを接続する端子台等の電子部品が箱本体に収容され、蓋によって箱本体が閉じられている。箱本体においては、筒状壁の他端の開口面がベース板に対して傾斜している。つまり、箱本体において、筒状壁の開口面とベース板とは平行ではない。そのため、蓋が外された箱本体を、例えば筒状壁と対向する向きに視た場合でも、箱本体の内部を容易に視認することができる。したがって、箱本体の内部に対する視認性が高まる。一方、前記の構成では、箱本体の第1フランジの面にシール部材が配置され、蓋の第2フランジによってシール部材が第1フランジに押し付けられる。これにより、液体が第1フランジと第2フランジとの間から箱本体の内部に浸入することを防止することができる。
【0008】
さらに、前記の構成では、第1フランジの面におけるシール部材よりも内側の位置に止水壁が設けられている。そのため、万一、シール部材と第1フランジまたは第2フランジとの間から液体が漏出した場合でも、漏出した液体は止水壁によって堰き止められる。これにより、漏出した液体の箱本体の内部への浸入が防止されるので、防水性が高まる。しかも、止水壁は、筒状壁の内縁から外側へ離れた位置に設けられている。そのため、例えば止水壁が筒状壁の内縁の位置に設けられる場合に比べて、箱本体の内部に対する視認性を低下させることなく止水壁の高さを増大させ得る。これにより、視認性が低下することなく、防水性が高まる。
【0009】
前記シール部材は、前記止水壁側の端部が前記止水壁に接した状態で配置されていてもよい。
【0010】
前記の構成では、止水壁が筒状壁の内縁から離れた位置に設けられていることから、シール部材のサイズが小さくなり、そのため、シール部材と第1フランジおよび第2フランジとの接触面積を適切に確保することが困難になる虞がある。しかしながら、前記の構成では、シール部材における止水壁側の端部が止水壁に接しているため、シール部材に必要な接触面積を容易に確保し得る。したがって、シール部材によるシール性を確保しつつも、シール部材の小型化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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