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公開番号
2024164732
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080423
出願日
2023-05-15
発明の名称
モータ
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
21/14 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】周方向に隣接する永久磁石間における磁束のリークを抑制可能なモータを提供する。
【解決手段】モータ2は、円筒状のステータ17と、ステータ17内にステータ17の中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータ19と、を有し、ロータ19の回転により車両1の前輪FWを駆動するのに用いられる。ロータ19は、カゴ部31と、カゴ部31の内周側に設けられた永久磁石部28と、を有し、永久磁石部28は、複数の永久磁石29が周方向に沿って並設され、カゴ部31は、板状をなすとともに径方向に延びる複数の第1の二次導体32aを備え、複数の第1の二次導体32aは、それぞれの内周部分において永久磁石29を周方向両側から挟持するように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータであって、
前記ロータは、カゴ部と、当該カゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を有し、
前記永久磁石部は、複数の永久磁石が周方向に沿って並設され、
前記カゴ部は、板状をなすとともに径方向に延びる複数の二次導体を備え、
前記複数の二次導体は、それぞれの内周部分において前記永久磁石を周方向両側から挟持するように構成されていることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体の外周端は、前記ロータの外周端部を構成していることを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記複数の二次導体の内周端は、前記複数の永久磁石の内周端よりも内周側に位置していることを特徴とするモータ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記カゴ部は、複数の他の二次導体を更に備え、
前記複数の他の二次導体は、前記複数の永久磁石に対応する周方向位置の外周側において周方向に沿って並設され、
前記複数の他の二次導体の内周端は、前記複数の二次導体の内周端よりも外周側に位置していることを特徴とするモータ。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記ロータは、外周ロータ部と内周ロータ部とに分割して設けられ、
前記複数の永久磁石は、前記外周ロータ部と前記内周ロータ部との径方向間に設けられた収容部に収容されており、
前記収容部には、前記外周ロータ部、前記内周ロータ部及び前記複数の永久磁石を相互に結合するための樹脂材が充填されていることを特徴とするモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに関し、特に、車両の駆動輪を駆動するのに用いられるモータに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、モータを種々の機械の駆動に用いることが知られている。例えば、特許文献1では、紡績機駆動用モータが開示されている。該紡績機駆動用モータは、ステータと、ステータの内周側に配設されたロータと、ロータに設けられたカゴ部と、ロータにおけるカゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を備えており、糸を巻き取るボビンを保持するスピンドルを駆動するのに用いられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-178840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電気自動車等に搭載される車両駆動用モータには、永久磁石モータが採用される場合が多い。永久磁石モータは、モータの低回転域において瞬時に最大のモータトルクを生成できるため、停車状態からの車両発進性を確保できる利点がある。しかし、永久磁石モータは、モータの高回転域においては逆起電力が大きくなるので、例えば、高速走行時等にモータトルクが不足する場合がある。そのため、モータの低回転域から高回転域に亘って車両駆動に必要なモータトルクを生成可能な車両用駆動モータが求められている。
【0005】
そこで、低回転域において最大モータトルクを生成可能な永久磁石部と、高回転域において逆起電力の影響を受けないカゴ部と、を有するロータを備えた特許文献1の如き紡績機駆動用モータを車両駆動用モータとして用いることが考えられる。
【0006】
しかし、特許文献1の如きモータでは、永久磁石部がカゴ部の内周側に配設される関係上、一般的な永久磁石モータに比べて永久磁石部の位置がロータの内周側に配設されるので、永久磁石部とステータとが径方向に離れて配置されるようになる。ここで、永久磁石部は、複数の永久磁石が周方向に並設されているので、永久磁石とステータとが径方向に離れてしまうと、永久磁石から径方向外側に向けて出た磁束の少なくとも一部がステータではなく、周方向に隣接する他の永久磁石に向かってリークしてしまう場合がある。この場合、リークした磁束はロータを回転させる力に変換されなくなるので、車両駆動に必要なモータトルクを生成することが困難になるおそれがある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、周方向に隣接する永久磁石間における磁束のリークを抑制可能なモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0009】
すなわち、第1の発明では、前記ロータは、カゴ部と、当該カゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を有し、前記永久磁石部は、複数の永久磁石が周方向に沿って並設され、前記カゴ部は、板状をなすとともに径方向に延びる複数の二次導体を備え、前記複数の二次導体は、それぞれの内周部分において前記永久磁石を周方向両側から挟持するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
第2の発明では、第1の発明において、前記複数の二次導体の外周端は、前記ロータの外周端部を構成していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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