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公開番号2024152456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066663
出願日2023-04-14
発明の名称電気機器
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20241018BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コネクタから配線にノイズが侵入することが抑制された電気機器を提供する。
【解決手段】電気機器1は、基板18と、インバータ11と、モータ5と、モータバスバ14と、配線44、45、55と、第1コネクタ40、50と、第2コネクタ30と、これらが設けられる筐体100と、を備える。配線は導線と導線を被覆する電磁シールドを有する。第1コネクタは、配線と電気部品3、4を接続する。第2コネクタは、インバータとバッテリ2を接続する。筐体に第2コネクタを通すためのコネクタ孔34が形成されている。厚さ方向に関する基板の投影領域の外にモータバスバの一部が設けられている。モータバスバの一部、および、コネクタ孔が、基板の奥行方向DPに関して、基板よりも手前側DP-に設けられている。第1コネクタが、奥行方向に関して、基板よりも奥側DP+に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板状の基板(18)と、
前記基板の厚さ方向(TD)で前記基板に重なり、前記基板に電気的に接続されるインバータ(11)と、
前記厚さ方向で前記インバータに重なり、前記インバータに電気的に接続されるモータ(5)と、
前記インバータと前記モータとを電気的に接続されるモータバスバ(14)と、
導線と前記導線を被覆する電磁シールドを有し、前記基板に電気的に接続される配線(44、45、55)と、
前記配線と電気部品(3、4)を電気的に接続する第1コネクタ(40、50)と、
前記インバータとバッテリ(2)を電気的に接続する第2コネクタ(30)と、
前記基板、前記インバータ、前記モータ、前記モータバスバ、前記配線、前記第1コネクタ、および、前記第2コネクタが設けられる筐体(100)と、を備え、
前記筐体に前記第2コネクタを通すためのコネクタ孔(34)が形成され、
前記厚さ方向に関する前記基板の投影領域の外に前記モータバスバの一部が設けられ、
前記モータバスバの一部、および、前記コネクタ孔が、前記基板の奥行方向(DP)に関して、前記基板よりも手前側(DP-)に設けられ、
前記第1コネクタが、前記奥行方向に関して、前記基板よりも奥側(DP+)に設けられている電気機器。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記筐体は、前記厚さ方向に開口する環状の枠(140)と、前記枠の内面(140A)につながり、前記枠で囲まれた空間を前記厚さ方向に区分する区分壁(160)と、を有し、
前記枠の一部と前記区分壁によって第1収納空間(101)が形成され、
前記枠の残りと前記区分壁によって第2収納空間(102)が形成され、
前記第1収納空間に前記モータが収納され、
前記第2収納空間に前記インバータおよび前記基板が収納され、
前記区分壁に前記モータバスバを通すためのバスバ孔(164)が形成され、
前記モータバスバが、前記バスバ孔を通って、前記第1収納空間と前記第2収納空間に渡って設けられ、
前記枠における前記第2収納空間を形成する部位、または、前記第2収納空間に、さらに、前記コネクタ孔、前記モータバスバにおける前記投影領域よりも前記手前側に設けられた手前側部位(17)、前記第1コネクタの少なくとも一部、および、前記配線が設けられている請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記電気部品は、前記モータに設けられ、前記モータの物理量を測定する物理量センサ(6)を有し、
前記第1コネクタは、前記区分壁に設けられ、前記物理量センサに電気的に接続されるセンサコネクタ(50)を有し、
前記配線は、前記第1収納空間で前記物理量センサと前記センサコネクタを接続する第1センサ配線(53)と、前記第2収納空間で前記センサコネクタと前記基板とを接続する第2センサ配線(54)と、を有する請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記コネクタ孔が前記手前側部位よりも前記基板の幅方向(WD)に関して一方側(WD-)に設けられ、
前記センサコネクタが前記手前側部位よりも前記幅方向に関して他方側(WD+)に設けられ、
前記コネクタ孔における前記幅方向の一方側の端部、および、前記センサコネクタにおける前記幅方向の一方側の端部を結ぶ第1直線(L1)と、前記コネクタ孔における前記幅方向の他方側の端部、および、前記センサコネクタにおける前記幅方向の他方側の端部を結ぶ第2直線(L2)との間の中間領域(MA)に、前記枠の一部が設けられている請求項3に記載の電気機器。
【請求項5】
前記センサコネクタは前記奥行方向に関して前記基板に非重複であり、
前記枠は、前記基板における前記幅方向の他方側に設けられた縁部(18C)に沿うように前記奥行方向に延びる第1延長部(143C)と、前記第1延長部よりも前記奥行方向の奥側で、前記縁部から前記幅方向の他方側に離れて前記奥行方向に延びる第2延長部(143A)と、前記第1延長部と前記第2延長部とをつなぐように前記幅方向に延びる第3延長部(143B)と、を有し、
前記第2延長部の前記幅方向への第1投影領域と、前記第3延長部の前記奥行方向への第2投影領域と、が重なる重複領域に、前記センサコネクタが設けられ、
前記中間領域に、前記第1延長部の一部と前記第3延長部の一部が設けられている請求項4に記載の電気機器。
【請求項6】
前記モータは、前記奥行方向に延びる軸部(4B)と、前記軸部の周りに設けられ駆動する駆動部(4A)と、を有し、
前記厚さ方向に関して前記センサコネクタと前記軸部とが非重複である請求項3~5のいずれか1項に記載の電気機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の開示は、電気機器に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の電力変換装置は、半導体モジュールと、制御回路基板と、制御コネクタと、出力コネクタと、を備える。半導体モジュールは高圧直流電源と交流負荷に接続される。制御回路基板は半導体モジュールのスイッチング動作を制御する。制御コネクタは、低圧直流電源と制御回路基板とを接続すると共に、外部制御装置と制御回路基板とを接続し低圧直流電源に接続される。出力コネクタは半導体モジュールと交流負荷に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-77044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電力変換装置のケースに、半導体モジュールと制御回路基板が収納されている。ケースの長手方向の壁部に制御コネクタが設けられている。ケースの短手方向の壁部に出力コネクタが設けられている。制御コネクタと出力コネクタとの距離が近いと、出力コネクタに流れる電流から放射される放射ノイズが制御コネクタのコネクタ端子に侵入しやすく、コネクタ端子に侵入するノイズが規格を満たさなくなる虞があった。
【0005】
本開示の目的は、コネクタから配線にノイズが侵入することが抑制された電気機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電気機器は、
板状の基板(18)と、
基板の厚さ方向(TD)で基板に重なり、基板に電気的に接続されるインバータ(11)と、
厚さ方向でインバータに重なり、インバータに電気的に接続されるモータ(5)と、
インバータとモータとを電気的に接続されるモータバスバ(14)と、
導線と導線を被覆する電磁シールドを有し、基板に電気的に接続される配線(44、45、55)と、
配線と電気部品(3、4)を電気的に接続する第1コネクタ(40、50)と、
インバータとバッテリ(2)を電気的に接続する第2コネクタ(30)と、
基板、インバータ、モータ、モータバスバ、配線、第1コネクタ、および、第2コネクタが設けられる筐体(100)と、を備え、
筐体に第2コネクタを通すためのコネクタ孔(34)が形成され、
厚さ方向に関する基板の投影領域の外にモータバスバの一部が設けられ、
モータバスバの一部、および、コネクタ孔が、基板の奥行方向(DP)に関して、基板よりも手前側(DP-)に設けられ、
第1コネクタが、奥行方向に関して、基板よりも奥側(DP+)に設けられている。
【0007】
これによれば、モータバスバ(14)における基板(18)よりも手前側(DP-)に設けられた部位、および、第2コネクタ(30)から放射されるノイズが、筐体(100)の空間を介して第1コネクタ(40、50)に侵入することが抑制されやすくなる。第1コネクタから配線(44、45、55)にノイズが侵入することが抑制されやすくなる。
【0008】
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電気機器を含む車載システムの電気回路図である。
厚さ方向上方から第2収納空間を見たときの電気機器の平面図である。
図2に示すIII-III線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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