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公開番号2024137271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048731
出願日2023-03-24
発明の名称表示制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類B60R 11/02 20060101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】ドライバの利便性を損なうことなく、ドライバの視線方向に基づいてディスプレイの輝度をより適正に制御可能な表示制御装置を提供する。
【解決手段】HCUは、走行開始後の所定期間におけるドライバの視線分布に基づいて、ドライバが車両前方に視線を向けているときの視線上下角の範囲である前方視線範囲を特定する。そして、HCUは、前方視線範囲の中心又は下端を基準として、ディスプレイの輝度を変更するための閾値である待機閾値を決定する。HCUはドライバの視線上下角が待機閾値以上である場合にはディスプレイの輝度を待機レベルに設定する一方、ドライバの視線上下角が待機閾値未満である場合にはディスプレイの輝度を通常レベルに設定する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
車両のドライバの視線方向を示すデータを受信する受信部(24)と、
前記受信部が受信した前記データに基づいて、前記車両内に設けられたディスプレイの輝度を制御する制御部(21)と、を備え、
前記制御部は、
前記車両の走行が開始されてから所定期間以内に前記受信部が受信した前記視線方向の分布情報に基づいて、前記ドライバが前記車両の前方を見ている状態に対応する前記視線方向の範囲である前方視線範囲を特定することと、
前記視線方向が前記前方視線範囲外にあることに基づいて、前記輝度を通常レベルに設定することと、
前記視線方向が前記前方視線範囲内にあることに基づいて、前記輝度を前記通常レベルよりも低い待機レベルに設定することと、を実施するように構成されている表示制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記視線方向の上下方向成分である視線上下角を示すデータを前記受信部から取得することと、
前記前方視線範囲として、前記ドライバが前記車両の前方を見ている状態に対応する前記視線上下角の範囲を特定することと、を実施するように構成されている、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記ディスプレイは、インストゥルメントパネルに設けられおり、
前記制御部は、
前記視線方向の上下方向成分である視線上下角を示すデータを前記受信部から取得することと、
前記所定期間に取得した前記視線上下角を示すデータの集合に基づいて、前記前方視線範囲として、前記ドライバが前記車両の前方を見ている状態に対応する前記視線上下角の範囲を特定することと、
前記前方視線範囲に対応する前記視線上下角の範囲に基づいて、前記輝度を前記待機レベルに下げるための待機閾値に設定することと、
前記視線上下角が前記待機閾値以上となったことに基づいて、前記輝度を前記待機レベルに設定することと、を実行するように構成されている、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記輝度が前記通常レベルに設定されており、かつ、前記視線上下角が前記待機閾値よりも大きい状態が所定期間継続されたことを受けて、前記輝度を前記待機レベルに設定することを実施するように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記輝度を前記待機レベルに設定している状態において、前記視線上下角が前記待機閾値未満となったことを受けて、前記輝度を前記待機レベルから前記通常レベルへとステップ状に上昇させるように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記ディスプレイは、複数の光源を有するものであって、
前記制御部は、
前記ディスプレイが備える前記複数の光源の輝度を制御することと、
前記視線上下角が前記待機閾値以上である場合に、前記複数の光源の全ての輝度を前記待機レベルに設定することと、を実施するように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記待機レベルは、前記通常レベルの20%未満且つ0%よりも高いレベルに設定されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記輝度を前記待機レベルに設定している状態において前記ドライバに対して警告を行う場合は、前記視線上下角が前記待機閾値以上であっても、前記輝度を前記通常レベルに上昇させるように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記車両の走行開始から前記前方視線範囲を特定するまでは、前記輝度を前記通常レベルに設定するように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記ドライバの視線が向いている左右方向の角度である視線左右角を示すデータを前記受信部より取得することと、
前記視線上下角が前記待機閾値未満である場合には、前記ディスプレイが備える表示エリアのうち、前記視線左右角に応じた部分を前記通常レベルに設定する一方、他の部分は前記待機レベルに設定することと、を実施するように構成されている、請求項3に記載の表示制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用ディスプレイの情報表示に用いられる輝度を制御する表示制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドライバがディスプレイを見ていると判断した場合はディスプレイに用いられる輝度を視認用光量に設定し、ドライバがディスプレイを見ていないと判断した場合は、光量を視認用光量よりも低い待機時光量に設定する構成が開示されている。これにより、ディスプレイの消費電力の低減を図られる。
【0003】
特許文献2では、車両の運転開始前(換言すれば出発時)において、ディスプレイに表示したアイコンをドライバに視認させることにより、ドライバの視線方向の基準を補正する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-122276号公報
特許第6264440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているような視線方向に基づく輝度制御を適切に行うためには、ドライバが車両前方を見ているか否か、又は、ディスプレイを見ているか否かの判断基準(例えば閾値)が適切に設定されている必要がある。車両前方/ディスプレイを見ているか否かの判断基準が不適切だと、ドライバが車両前方を見ている(換言すればディスプレイを見ていない)にも関わらず、画面が明るいままとなり、消費電力を低減できない可能性がある。また、ドライバがディスプレイを見ているのに画面が暗い状態が維持され、表示内容の視認性が劣化しうる。
【0006】
特許文献1には、ドライバが車両前方を見ているか否かの判断基準の設定方法に関しては何ら記載されていない。1つの想定構成としては、ドライバの視線方向が事前設計された所定の角度範囲に収まっている場合に、システムがドライバは車両前方を見ていると判断する構成が考えられる。しかしながら、前方を向いているドライバの視線方向には個人差がある。そのため、多数の人に適用可能な適切な判断基準を事前設計することは困難である。
【0007】
特許文献2のように、車両の走行開始前にドライバの視線方向を学習する構成によれば、ドライバの体格等に応じた適正な判断基準が設定可能となりうる。しかしながら、当該方法では、ドライバは走行開始前に視線方向をシステムに登録する必要があり、ドライバの利便性が低下しうる。
【0008】
本開示は、上記の検討又は着眼点に基づいて成されたものであり、その目的の1つは、ドライバの利便性を損なうことなく、ドライバの視線方向に基づいてディスプレイの輝度をより適正に制御可能な表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ここに開示される表示制御装置は、車両のドライバの視線方向を示すデータを受信する受信部(24)と、受信部が受信したデータに基づいて、車両内に設けられたディスプレイの輝度を制御する制御部(21)と、を備え、制御部は、車両の走行が開始されてから所定期間以内に受信部が受信した視線方向の分布情報に基づいて、ドライバが車両の前方を見ている状態に対応する視線方向の範囲である前方視線範囲を特定することと、視線方向が前方視線範囲外にあることに基づいて、輝度を通常レベルに設定することと、視線方向が前方視線範囲内にあることに基づいて、輝度を通常レベルよりも低い待機レベルに設定することと、を実施するように構成されている。
【0010】
上記表示制御装置では、走行開始後のドライバの視線方向の分布に基づいて、前方視線範囲が特定され、その特定された前方視線範囲を用いてディスプレイの輝度制御が実行される。このような構成によれば、ドライバの体格等に応じた判断基準にてディスプレイの輝度制御が実施されるため、ドライバの視線方向に基づいてディスプレイの輝度をより適正に制御可能となる。また、走行開始前にドライバは視線方向の登録作業を行う必要はない。よってドライバの利便性を損なう恐れも低減できる。つまり、ドライバの利便性を損なうことなく、ドライバの視線方向に基づいてディスプレイの輝度をより適正に制御可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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