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公開番号2024122272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029724
出願日2023-02-28
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240902BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】呼吸フィルタの目詰まりを早期に特定できる電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置10は、筐体20と、筐体20に設けられ通気性及び防水性を有する呼吸フィルタ40と、筐体20内の大気圧を検出する大気圧センサ51と、負荷90の駆動を制御する制御部322と、を備え、制御部322は、起動時に大気圧センサ51が検出した第1圧力と起動してから所定時間経過後に大気圧センサ51が検出した第2圧力との圧力差が設定値を超えた場合に呼吸フィルタ40の異常を判定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筐体(20)と、
前記筐体に設けられ通気性及び防水性を有する呼吸フィルタ(40)と、
前記筐体内の大気圧を検出する大気圧センサ(51)と、
負荷(90)の駆動を制御する制御部(322)と、を備え、
前記制御部は、起動時に前記大気圧センサが検出した第1圧力と前記起動してから所定時間経過後に前記大気圧センサが検出した第2圧力との圧力差が設定値を超えた場合に前記呼吸フィルタの異常を判定する、
電子制御装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
筐体(20)と、
前記筐体に設けられ通気性及び防水性を有する呼吸フィルタ(40)と、
前記筐体内の大気圧を検出する大気圧センサ(51)と、
前記筐体内の温度を検出する温度センサ(54)と、
負荷(90)を制御する制御部(322)と、を備え、
前記制御部は、起動時に前記大気圧センサが検出した第1圧力と前記起動してから所定時間経過後に前記大気圧センサが検出した第2圧力との圧力差と、前記起動時に前記温度センサが検出した第1温度と前記所定時間経過後に前記温度センサが検出した第2温度との温度差と、の割合が設定値を超えた場合に前記呼吸フィルタの異常を判定する、
電子制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記大気圧センサの計測値に基づいて前記負荷を制御し、
前記呼吸フィルタに異常があると判定した場合は、前記大気圧センサの前記計測値を前記第1圧力の大気圧値に補正する補正制御を実行する、
請求項1又は2に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記呼吸フィルタが異常であると判定した場合には、報知装置(91)を用いて前記呼吸フィルタが異常である旨を報知する、
請求項1又は2に記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記異常の判定を複数回行い、前記異常であると判定した回数が予め設定した回数を超えた場合に、前記補正制御を実行する、
請求項3に記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば車両等に搭載される電子制御装置が知られている。電子制御装置は、電子部品が実装されたプリント配線基板が防水ケースつまり筐体内に収容され、筐体に当該筐体の内外を呼吸させるための呼吸フィルタを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-141959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばエンジン起動時には、筐体内の電子部品が発熱することで筐体内部の温度が上昇する。ここで、呼吸フィルタが目詰まりすると、筐体の内外の呼吸が機能しなくなり、筐体内部の圧力が一時的に上昇して筐体内と筐体外とで圧力差が生じる。この場合、筐体内圧によって負荷の制御が実施されるため、不適切な制御が行われる等の不具合が生じるおそれがある。しかし、従来構成では、呼吸フィルタの目詰まりは、目視による確認等によって行われていたため、呼吸フィルタの目詰まりを早期に特定することが困難であった。
【0005】
本開示は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、呼吸フィルタの目詰まりを早期に特定できる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、一態様としての電子制御装置は、筐体(20)と、前記筐体に設けられ通気性及び防水性を有する呼吸フィルタ(40)と、前記筐体内の大気圧を検出する大気圧センサ(51)と、負荷(90)の駆動を制御する制御部(322)と、を備え、前記制御部は、起動時に前記大気圧センサが検出した第1圧力と前記起動してから所定時間経過後に前記大気圧センサが検出した第2圧力との圧力差が設定値を超えた場合に前記呼吸フィルタの異常を判定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態による電子制御装置の構成の一例を概略的に示す断面図
第1実施形態による電子制御装置の電気的構成の一例を示すブロック図
第1実施形態による電子制御装置について、呼吸フィルタに目詰まりが生じた場合の筐体内部の気圧の経時的な変化の一例を示す図
第1実施形態による電子制御装置について、制御部によって実行される呼吸フィルタの目詰まりを判定する際の制御内容の一例を示すフローチャート
第2実施形態による電子制御装置について、制御部によって実行される呼吸フィルタの目詰まりを判定する際の制御内容の一例を示すフローチャート
第3実施形態による電子制御装置について、制御部によって実行される呼吸フィルタの目詰まりを判定する際の制御内容の一例を示すフローチャート
第4実施形態による電子制御装置の構成の一例を概略的に示す断面図
第4実施形態による電子制御装置について、制御部によって実行される呼吸フィルタの目詰まりを判定する際の制御内容の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、以下の説明において「第1」、「第2」との用語は、単に同種の構成等を区別するためのものであり、各構成の優劣を意味するものではない。
【0009】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示す電子制御装置10は、例えば車両に搭載されたエンジンを制御するエンジンECUとして構成されている。ECUとは、Electronic Control Unitの略称を意味する。電子制御装置10は、防水構造を有しており、例えば車両のエンジンルームに設けられる。電子制御装置10は、筐体20、回路基板30、及び呼吸フィルタ40を備えている。
【0010】
筐体20は、例えば合成樹脂又は金属の組合せによって、略矩形容器状に形成されている。筐体20は、内部に収容空間21が形成されている。また、筐体20は、貫通孔22を有している。貫通孔22は、筐体20の壁面を厚み方向に貫通して形成されている。貫通孔22は、筐体20の内部と外部とを連通している。
(【0011】以降は省略されています)

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