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公開番号2025005892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106312
出願日2023-06-28
発明の名称バスバモジュール
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 3/50 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バスバホルダに固定された動力線バスバ及び中継ターミナルを適正に接合させる。
【解決手段】バスバモジュールにおいて、バスバホルダ74には、動力線バスバ71が複数の圧入固定部82により固定されるとともに、中継ターミナル73が圧入固定部102により固定されており、その状態で、動力線バスバ71の接合端子部85と中継ターミナル73の接合端子部104とが相互に接合されている。複数の圧入固定部82のうち1つは、接合端子部85の近傍に設けられた第1固定部82Aであり、残りは、第1固定部82Aよりも接合端子部85から遠い第2固定部82Bである。第1固定部82Aには、動力線バスバ71の周方向の位置決めを行わせる周方向位置決め部(張出部121)が設けられている一方、第2固定部82Bには、周方向位置決め部が設けられていない。
【選択図】 図24
特許請求の範囲【請求項1】
固定子巻線(32)の相巻線ごとに設けられる動力線バスバ(71)と、
各相の前記動力線バスバごとに設けられ、当該動力線バスバに接合される中継ターミナル(73)と、
前記動力線バスバ及び前記中継ターミナルを各々保持するバスバホルダ(74)と、
を有し、円筒状をなす固定子(30)の軸方向端部の側に配置されるバスバモジュール(70)であって、
前記動力線バスバは、周方向に延びる円弧状をなしており、周方向に互いに離れた複数箇所に前記バスバホルダに固定される複数のバスバ固定部(82)を有するとともに、前記中継ターミナルとの接合部位であるバスバ接合部(85)を有し、
前記中継ターミナルは、前記バスバホルダに固定されるターミナル固定部(102)を有するとともに、前記動力線バスバとの接合部位であるターミナル接合部(104)を有し、
前記動力線バスバが前記複数のバスバ固定部により前記バスバホルダに固定されるとともに、前記中継ターミナルが前記ターミナル固定部により前記バスバホルダに固定された状態で、前記バスバ接合部と前記ターミナル接合部とが相互に接合されるものとなっており、
前記複数のバスバ固定部のうち1つのバスバ固定部は、前記バスバ接合部の近傍に設けられた第1固定部(82A)であり、残りのバスバ固定部は、前記第1固定部よりも前記バスバ接合部から遠い第2固定部(82B)であり、
前記第1固定部には、前記動力線バスバの周方向の位置決めを行わせる周方向位置決め部(121)が設けられている一方、前記第2固定部には、前記周方向位置決め部が設けられていない、バスバモジュール。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記バスバホルダには、前記第1固定部及び前記第2固定部が圧入状態で挿通される挿通孔(112)が設けられており、
前記第1固定部は、前記挿通孔に対して周方向の圧入が行われる圧入固定部であり、前記第2固定部は、前記挿通孔に対して径方向の圧入が行われる圧入固定部である、請求項1に記載のバスバモジュール。
【請求項3】
前記第1固定部による圧入保持力は、前記第2固定部による圧入保持力よりも大きい、請求項2に記載のバスバモジュール。
【請求項4】
前記バスバ接合部と前記ターミナル接合部とは、径方向に互いに当接した状態で接合されており、
前記第1固定部には、径方向において前記中継ターミナルの逆側に突出し前記挿通孔の内壁に当接する突出部(122)が設けられている、請求項2又は3に記載のバスバモジュール。
【請求項5】
前記バスバホルダには、前記中継ターミナルの前記ターミナル固定部が挿通される第2挿通孔(117)が設けられており、
前記ターミナル固定部には、径方向において前記動力線バスバの逆側に突出し前記第2挿通孔の内壁に当接する突出部(152)が設けられている、請求項4に記載のバスバモジュール。
【請求項6】
前記動力線バスバは、周方向に延びる本体部(81)と、その本体部から径方向に延びるアーム部(83)とを有し、
前記バスバホルダには、前記動力線バスバよりも径方向外側となる位置に、軸方向に貫通し、各相の前記相巻線から軸方向に延びる導線端部(36)を挿通させる複数の貫通孔(113)が形成されており、
前記アーム部は、前記貫通孔に挿通された前記導線端部に対して接合されるものとなっており、
前記第1固定部及び前記第2固定部のうち少なくとも第2固定部には、径方向外側に突出し前記挿通孔の内壁に当接する突出部(123)が設けられている、請求項2又は3に記載のバスバモジュール。
【請求項7】
前記固定子巻線において各相の相巻線は中性点で接続されており、
前記バスバホルダには、各相の前記動力線バスバが保持されるとともに、その動力線バスバよりも径方向外側に中性点接続用の中性点バスバ(72)が保持されており、
前記中性点バスバは、周方向に延びる本体部(91)と、その本体部から径方向に延びるアーム部(93)とを有するとともに、その本体部において周方向に互いに離れた複数箇所に前記バスバホルダに固定される複数のバスバ固定部(92)を有し、
前記バスバホルダには、前記中性点バスバよりも径方向外側となる位置に、軸方向に貫通し、各相の前記相巻線から軸方向に延びる導線端部(36)を挿通させる複数の貫通孔(113)が形成されており、
前記中性点バスバの前記アーム部は、前記貫通孔に挿通された前記導線端部に対して接合されるものとなっており、
前記中性点バスバの前記バスバ固定部には、径方向外側に突出し前記挿通孔の内壁に当接する突出部(131)が設けられている、請求項2又は3に記載のバスバモジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバモジュールに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機の固定子において、固定子巻線の各相の相巻線にそれぞれ動力線バスバが接続されるとともに、各相の動力線バスバに給電用の中継ターミナルが接続された構成が知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、各相の動力線バスバ及び中継ターミナルが、絶縁材料からなるバスバホルダに各々固定されるとともに、動力線バスバに設けられた接合部と、中継ターミナルに設けられた接合部とが溶接等により接合される構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6851920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バスバホルダに固定された動力線バスバ及び中継ターミナルの各接合部の位置がずれていると、接合不良が生じることが懸念される。例えば、バスバホルダに設けられた挿通孔に動力線バスバ側の固定部を挿通させて動力線バスバを固定する場合には、組み付け性等を考慮して、挿通孔に余裕を持たせておくことが望ましい。この場合、挿通孔に付与された余裕分により動力線バスバの位置ずれが生じると、動力線バスバ及び中継ターミナルの各接合部の位置ずれによる接合不良が懸念される。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バスバホルダに固定された動力線バスバ及び中継ターミナルを適正に接合させることができるバスバモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
【0007】
手段1は、
固定子巻線の相巻線ごとに設けられる動力線バスバと、
各相の前記動力線バスバごとに設けられ、当該動力線バスバに接合される中継ターミナルと、
前記動力線バスバ及び前記中継ターミナルを各々保持するバスバホルダと、
を有し、円筒状をなす固定子の軸方向端部の側に配置されるバスバモジュールであって、
前記動力線バスバは、周方向に延びる円弧状をなしており、周方向に互いに離れた複数箇所に前記バスバホルダに固定される複数のバスバ固定部を有するとともに、前記中継ターミナルとの接合部位であるバスバ接合部を有し、
前記中継ターミナルは、前記バスバホルダに固定されるターミナル固定部を有するとともに、前記動力線バスバとの接合部位であるターミナル接合部を有し、
前記動力線バスバが前記複数のバスバ固定部により前記バスバホルダに固定されるとともに、前記中継ターミナルが前記ターミナル固定部により前記バスバホルダに固定された状態で、前記バスバ接合部と前記ターミナル接合部とが相互に接合されるものとなっており、
前記複数のバスバ固定部のうち1つのバスバ固定部は、前記バスバ接合部の近傍に設けられた第1固定部であり、残りのバスバ固定部は、前記第1固定部よりも前記バスバ接合部から遠い第2固定部であり、
前記第1固定部には、前記動力線バスバの周方向の位置決めを行わせる周方向位置決め部(121)が設けられている一方、前記第2固定部には、前記周方向位置決め部が設けられていない。
【0008】
バスバモジュールでは、バスバホルダに固定された動力線バスバ及び中継ターミナルが互いに接合されており、これにより固定子巻線が電源装置側であるインバータ等に電気的に接続されるものとなっている。詳しくは、バスバホルダには、周方向に互いに離れた複数のバスバ固定部により円弧状の動力線バスバが固定されるとともに、ターミナル固定部により中継ターミナルが固定されている。そして、動力線バスバのバスバ接合部と中継ターミナルのターミナル接合部とが溶接等により相互に接合されている。
【0009】
本手段では特に、動力線バスバにおいて、複数のバスバ固定部のうち1つが、中継ターミナルとの接合部位であるバスバ接合部の近傍に設けられた第1固定部となっており、その他が、第1固定部よりもバスバ接合部から遠い第2固定部となっている。そして、第1固定部及び第2固定部のうち第1固定部のみで、周方向位置決め部により動力線バスバの周方向の位置決めが行われるようになっている。この場合、第1固定部においてバスバ接合部の周方向の位置ずれを抑制しつつ、第2固定部での周方向のバスバ位置規制が抑制されるものとなっている。その結果、バスバホルダに固定された動力線バスバ及び中継ターミナルを適正に接合させることができる。
【0010】
手段2では、前記バスバホルダには、前記第1固定部及び前記第2固定部が圧入状態で挿通される挿通孔が設けられており、前記第1固定部は、前記挿通孔に対して周方向の圧入が行われる圧入固定部であり、前記第2固定部は、前記挿通孔に対して径方向の圧入が行われる圧入固定部である。
(【0011】以降は省略されています)

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