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公開番号
2025010790
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023113005
出願日
2023-07-10
発明の名称
ガスバリア被膜体
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
B32B
9/00 20060101AFI20250116BHJP(積層体)
要約
【課題】グラフェンとブロッキング膜との相乗効果によって、基材に対する気体の透過を妨げるガスバリア性能をブロッキング膜単体の性能を超える性能に高めることが可能なガスバリア被膜体を提供する。
【解決手段】積層被膜14は、基材12の一面121上に積層されたグラフェン16と、そのグラフェン16に対し基材12側とは反対側に積層されたブロッキング膜18とを有している。そして、ブロッキング膜18は、グラフェン16が設けられずにブロッキング膜18が一面121上に積層される場合と、ブロッキング膜18が設けられずにグラフェン16が一面121上に積層される場合との何れと比較しても、積層被膜14のガスバリア性能を高くするものである。従って、互いに積層されたグラフェン16とブロッキング膜18との相乗効果によって、ガスバリア性能をブロッキング膜18単体の性能を超える性能に高めることが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスバリア被膜体であって、
一面(121)を有する基材(12)と、
前記一面上に積層されたグラフェン(16)と前記グラフェンに対し前記基材側とは反対側に積層されたブロッキング膜(18)とを有する積層被膜(14)とを備え、
前記グラフェンが設けられずに前記ブロッキング膜が前記一面上に積層される場合と、前記ブロッキング膜が設けられずに前記グラフェンが前記一面上に積層される場合との何れと比較しても、前記ブロッキング膜は、気体が前記基材を透過することを前記積層被膜が妨げる性能を高くするものである、ガスバリア被膜体。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記積層被膜は前記一面の全体を覆っている、請求項1に記載のガスバリア被膜体。
【請求項3】
前記グラフェンは結晶の欠陥(16a)を含む、請求項1または2に記載のガスバリア被膜体。
【請求項4】
前記ブロッキング膜は、前記グラフェンの結晶の欠陥に結合している、請求項3に記載のガスバリア被膜体。
【請求項5】
前記ブロッキング膜の厚みは80nm以下である、請求項1または2に記載のガスバリア被膜体。
【請求項6】
前記ブロッキング膜は、ALDによって形成された被膜である、請求項1または2に記載のガスバリア被膜体。
【請求項7】
前記基材の一面は曲面である、請求項1または2に記載のガスバリア被膜体。
【請求項8】
前記基材は、内部に前記気体が封入されるタンク(40)を形成する壁を構成し、
前記基材の一面は前記タンクの内側を向いている、請求項1または2に記載のガスバリア被膜体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、気体の透過を妨げるガスバリア被膜体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1にはタッチパネルが記載されている。この特許文献1のタッチパネルは、基材上に複数の絶縁膜とグラフェンを含む膜とが形成された構造を含んでいる。この複数の絶縁膜のうちの1つは、酸素、水素、水、アルカリ金属、アルカリ土類金属等をブロッキングできる機能を有する。そして、その絶縁膜が設けられることで、外部から基材上の半導体膜への水素、水等の入り込みを防ぐことができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-137085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のタッチパネルにおいて、水素等の透過を妨げるブロッキング機能は、絶縁膜単体が有するバリア効果によって実現されている。そのため、水素等の気体の透過を妨げるガスバリア性能は、絶縁膜単体が有する性能を超えることはない。
【0005】
また、グラフェンについて見ると、実際に得られるグラフェンは粒界やクラックなど結晶の欠陥を有するので、グラフェンの単体では、その結晶の欠陥を通って水素等の気体が透過する。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
【0006】
本開示は上記点に鑑みて、グラフェンとブロッキング膜との相乗効果によって、基材に対する気体の透過を妨げるガスバリア性能をブロッキング膜単体の性能を超える性能に高めることが可能なガスバリア被膜体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の1つの観点によるガスバリア被膜体は、
一面(121)を有する基材(12)と、
一面上に積層されたグラフェン(16)とグラフェンに対し基材側とは反対側に積層されたブロッキング膜(18)とを有する積層被膜(14)とを備え、
グラフェンが設けられずにブロッキング膜が一面上に積層される場合と、ブロッキング膜が設けられずにグラフェンが一面上に積層される場合との何れと比較しても、ブロッキング膜は、気体が基材を透過することを積層被膜が妨げる性能を高くするものである。
【0008】
このようにすれば、互いに積層されたグラフェンとブロッキング膜との相乗効果によって、ガスバリア性能をブロッキング膜単体の性能を超える性能に高めることが可能である。
【0009】
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。この場合、参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の単なる一例を示すものであるにすぎない。よって、本開示は、参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態においてガスバリア被膜体の概略構成を模式的に示した斜視図である。
第1実施形態のガスバリア被膜体のガスバリア性能を評価するために行われた性能試験に供された各試料の構成をまとめた表である。
図2の各試料によって行われた性能試験の結果を示したグラフであって、各試料の水素透過係数を示したグラフである。
図2の複数の試料のうち、基材に対する被膜としてグラフェンだけが形成された比較試料2の概略構成を模式的に示した斜視図であって、図1に相当する図である。
第2実施形態において、ガスバリア被膜体を有するタンクを模式的に示した斜視図である。
第2実施形態において図5のVI-VI断面を模式的に示した断面図である。
第2実施形態において図6のVII-VII断面を模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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