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公開番号2025033867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139872
出願日2023-08-30
発明の名称モータ制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H02P 6/15 20160101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高精度な電流検出部を使用せずにブラシレスモータを進角制御する技術を提供する。
【解決手段】本開示の1つの態様によるモータ制御装置は、制御部40と回転数検出部12と電圧検出部50と電流検出部60と電流判定部40とを備える。電流検出部が検出するモータ電流値として使用可能な最低電流値が所定値として設定されている。制御部は、モータ電流値が所定値より小さいと電流判定部が判定すると、電圧検出部が検出する電源電圧値と、回転数検出部が検出する回転数と、制御部がブラシレスモータをPWM制御するデューティ比と、から推定する負荷に基づいてブラシレスモータを進角制御する進角値を設定し、モータ電流値が所定値以上であると電流判定部が判定すると、モータ電流値と電源電圧値と回転数とに基づいて進角値を設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ブラシレスモータ(2)の回転を制御するように構成された制御部(40、S404~S412)と、
前記ブラシレスモータの回転数を検出するように構成された回転数検出部(12)と、
前記ブラシレスモータの電源電圧値を検出するように構成された電圧検出部(50)と、
前記ブラシレスモータに流れるモータ電流値を検出するように構成された電流検出部(60)と、
前記電流検出部が検出する前記モータ電流値として使用可能な最低電流値が所定値として設定されており、前記モータ電流値が前記所定値以上であるか否かを判定するように構成された電流判定部(40、S402)と、
を備え、
前記制御部は、前記モータ電流値が前記所定値より小さいと前記電流判定部が判定すると、前記電圧検出部が検出する前記電源電圧値と、前記回転数検出部が検出する前記回転数と、前記制御部が前記ブラシレスモータをPWM制御するデューティ比と、から推定する負荷に基づいて前記ブラシレスモータを進角制御する進角値を設定し、前記モータ電流値が前記所定値以上であると前記電流判定部が判定すると、前記モータ電流値と前記電源電圧値と前記回転数とに基づいて前記進角値を設定するように構成されている、
モータ制御装置。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記最低電流値は、前記電流検出部が検出する前記モータ電流値の公差と前記公差に対する余裕度とに基づいて設定されている、
モータ制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載のモータ制御装置であって、
前記公差を±K[A]、前記余裕度をY倍とすると、前記所定値はK×Y[A]である、
モータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ブラシレスモータの回転を制御する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ブラシレスモータでは、振動や騒音を抑制するために、ステータコイルへの通電タイミングを進角させる進角制御が行われている。
下記の特許文献1に記載の技術では、モータの電流値と電源電圧値とモータの実回転数とから駆動トルクを算出し、算出した駆動トルクに対応する基準回転数を取得している。そして、基準回転数と実回転数との差に基づいてモータの進角値が決定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-156176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、進角値を決定するためにモータの電流値の大きさに関わらずモータの電流値を使用する。しかしながら、検出される電流値が小さい場合、電流値を検出する電流検出部で許容される誤差範囲の下限値を適用すると、電流値の正負が逆転する可能性がある。正負が逆転する可能性のある検出電流値に基づいて進角制御を行うことはできない。
【0005】
検出される電流値が小さい場合でも、誤差範囲の下限値を適用して電流値の正負が逆転しないためには、誤差範囲を小さくする必要がある。
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、誤差範囲を小さくするためには、検出精度の高い電流検出部が必要になるという課題が見いだされた。
【0006】
本開示の1つの局面は、高精度な電流検出部を使用せずにブラシレスモータを進角制御する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様によるモータ制御装置は、制御部(40、S404~S412)と、回転数検出部(12)と、電圧検出部(50)と、電流検出部(60)と、電流判定部(40、S402)と、を備える。
【0008】
制御部はブラシレスモータの回転を制御する。回転数検出部はブラシレスモータの回転数を検出する。電圧検出部はブラシレスモータの電源電圧値を検出する。電流検出部はブラシレスモータに流れるモータ電流値を検出する。電流検出部が検出するモータ電流値として使用可能な最低電流値が所定値として設定されており、電流判定部はモータ電流値が所定値より大きいか否かを判定する。
【0009】
そして、制御部は、モータ電流値が所定値より小さいと電流判定部が判定すると、電圧検出部が検出する電源電圧値と、回転数検出部が検出する回転数と、制御部がブラシレスモータをPWM制御するデューティ比と、から推定する負荷に基づいてブラシレスモータを進角制御する進角値を設定し、モータ電流値が所定値以上であると電流判定部が判定すると、モータ電流値と電源電圧値と回転数とに基づいて進角値を設定する。
【0010】
この構成によれば、高精度ではない電流検出部であっても、検出されるモータ電流値が所定値以上の場合は、モータ電流値として使用可能な最低電流値以上であるから、電流検出部が検出するモータ電流値を使用して進角値を設定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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