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公開番号
2025033909
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139943
出願日
2023-08-30
発明の名称
通信システム
出願人
株式会社デンソー
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
G01R
31/11 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約
【課題】通信システムにおいて、測定線を用いることなく通信線の故障診断ができるようにする。
【解決手段】通信システム1は、マスタECU10と、ECUa20と、を備える。マスタECU10は、通信線5に接続され、通信線5にパルス波を送信し、その反射波を計測することによって通信線5の故障の有無を診断するように構成される。ECUa20は、通信線5から分岐した支線5Bに接続され、S110~S130で、診断時に終端回路52を通信線5に接続し、診断時以外に終端回路52を通信線5から分離するように構成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
通信線(5)についての故障の有無を診断するように構成された通信システム(1)であって、
前記通信線に接続され、前記通信線にパルス波を送信し、その反射波を計測することによって前記通信線の故障の有無を診断するように構成された診断装置(10)と、
前記通信線から分岐した支線(5B)に接続された通信装置であって、前記通信線に接続されうる終端回路(52)を有する通信装置(20)と、を備え、
前記診断装置又は前記通信装置は、診断時に前記終端回路を前記通信線に接続し、診断時以外に前記終端回路を前記通信線から分離するように構成された接続分離部(51、S110~S130)、を備える、通信システム。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記診断装置は、過去に計測された反射波の波形を表す過去波形を保持し、該過去波形と新たに得られた反射波の波形を表す現波形との差異が生じたタイミングに基づいて、故障の箇所を推定する
ように構成される通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の通信システムであって、
前記診断装置は、前記通信線の既知の分岐部までの距離と、前記過去波形における前記分岐部を示す波形とを用いて、前記通信線での前記パルス波の伝送速度を算出し、該伝送速度と前記差異が生じたタイミングとを用いて、前記診断装置から故障の箇所までの距離を算出する
ように構成された、通信システム。
【請求項4】
請求項2に記載の通信システムであって、
前記診断装置は、予め準備されたパルス波の伝送速度と前記差異が生じたタイミングとを用いて、前記診断装置から故障の箇所までの距離を算出する
ように構成された、通信システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の通信システムであって、
前記診断装置又は前記通信装置は、車両の電源状態、診断時を示す他の装置からの入力信号、前記通信装置のウェイクアップ、前記通信装置のスリープのいずれかの状態に基づいて、前記診断時であるか否かを判定するように構成された診断判定部(S110,S210)、をさらに備え、
前記接続分離部は、前記診断判定部の判定結果に基づいて前記診断時であるか否かを認識する
ように構成された通信システム。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の通信システムであって、
前記接続分離部は、前記通信線と前記終端回路との間に配置されたスイッチング素子(51)をさらに備え、
前記接続分離部は、前記診断時に前記スイッチング素子をオンにし、前記診断時以外に前記スイッチング素子をオフにする
ように構成された通信システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信線についての故障の有無を診断するように構成された通信システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、診断の対象となる通信線と、この通信線に並走する測定線との双方の線を用いて、レーダーパルス法で故障箇所を特定する、という技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-189739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上記特許文献1の技術では、診断の対象となる通信線に並走する測定線の敷設が必要であるという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、通信システムにおいて、測定線を用いることなく通信線の故障診断ができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、通信線(5)についての故障の有無を診断するように構成された通信システム(1)である。通信システムは、診断装置(10)と、通信装置(20)と、を備える。診断装置は、通信線に接続され、通信線にパルス波を送信し、その反射波を計測することによって通信線の故障の有無を診断するように構成される。通信装置は、通信線から分岐した支線(5B)に接続され、通信線に接続されうる終端回路(52)を有する。診断装置又は通信装置は、診断時に終端回路を通信線に接続し、診断時以外に終端回路を通信線から分離するように構成された接続分離部(51、S110~S130)、を備える。
【0006】
このような構成によれば、本来、終端回路が不要な通信線の支線に接続された通信装置にて、終端回路を配置するので、支線の端部でのパルス波の反射を抑制できる。よって、測定線を用いることなく通信線の故障診断をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
通信システムの構成を示すブロック図である。
マスタECUの構成を示すブロック図である。
実施形態におけるECUaの構成を示すブロック図である。
図4Aは正常時の反射波の波形の一例を示すグラフ、図4Bは断線時の反射波の波形の一例を示すグラフである。
接続分離処理のフローチャートである。
診断処理のフローチャートである。
変形例におけるECUaの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.実施形態]
[1-1.実施形態の構成と本開示の構成との関係]
実施形態でのマスタECU10は、本開示での診断装置に相当し、実施形態でのECUa20は、本開示での通信装置に相当する。また、実施形態でのスイッチング素子51及びS110~S130の機能は、本開示での接続分離部に相当する。また、実施形態でのS110及びS210の機能は、本開示での診断判定部に相当する。
【0009】
[1-2.構成]
図1に示す通信システム1は、通信線5の故障の有無を診断するように構成されたシステムである。通信線5は、例えば、CAN(登録商標、Controller Area Network)での通信を実現するための差動通信線として構成される。通信システム1は、通信線5の故障として、断線又は短絡を検知できる。ただし、短絡については、パルス波の反射が検知されうる程度の僅かな接触面積での短絡に限られる。
【0010】
通信システム1は、通信線5と、マスタECU10と、ECUa20と、ECUn30と、を備える。通信システム1は、他のECUを備えてもよい。なお、ECUは電子制御装置を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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