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公開番号2025011684
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113938
出願日2023-07-11
発明の名称蓄放熱システム
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類F28D 20/00 20060101AFI20250117BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱需要施設4へ熱を安定して供給するようにした蓄放熱システム1を提供する。
【解決手段】蓄放熱システム1は、複数の放熱ユニット10、および複数の放熱ユニット10を1台ずつ送風機20bの送風先に搬送する搬送装置30を備える。搬送装置30は、制御装置40によって制御されて、熱需要施設4に放熱される放熱量が要求値以上になるように、熱需要施設4に放熱する放熱ユニット10を、前回放熱した放熱ユニット10から次に放熱する放熱ユニット10へ切り替える。このため、熱需要施設4に放熱される放熱量を要求値以上に維持することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
空気に含まれる水分を吸着して放熱する吸着剤を備える複数の放熱ユニット（１０）と、
前記複数の放熱ユニットのうち一部の放熱ユニットに空気を供給する送風機（２０ｂ）と、を備え、前記吸着剤の放熱によって加熱された空気を放熱対象（４）に供給する放熱システムであって、
前記複数の放熱ユニットのうち、前記放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットを切替える切替部（３０、４０）を備え、
前記切替部は、前記放熱対象に放熱される放熱量が要求値以上となるように、前記放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットを切り替える放熱システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットは、２つ以上の放熱ユニットである請求項１記載の放熱システム。
【請求項３】
前記２つ以上の放熱ユニットのうち、最も長い時間放熱した放熱ユニットを第１放熱ユニットとし、前記２つ以上の放熱ユニットのうち、前記第１放熱ユニット以外の放熱ユニットを、第２放熱ユニットとし、前記複数の放熱ユニットのうち前記空気への放熱に未使用である放熱ユニットを第３放熱ユニットとしたとき、
前記切替部は、前記２つ以上の放熱ユニットを、前記第１放熱ユニットおよび前記第２放熱ユニットから、前記第２放熱ユニットおよび前記第３放熱ユニットへ切り替える請求項２に記載の蓄放熱システム。
【請求項４】
前記放熱対象に放熱される放熱量が、前記要求値以上の値である閾値未満となると、前記切替部は前記放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットを切り替える請求項１ないし３のうちいずれか１つに記載の蓄放熱システム。
【請求項５】
前記切替部は、前記放熱対象に放熱する放熱ユニットを一定時間毎に切り替える請求項１ないし３のうちいずれか１つに記載の蓄放熱システム。
【請求項６】
空気に含まれる水分を吸着して放熱する吸着剤（１０ａ）を備える放熱ユニット（１０）と、
前記放熱ユニットのうち一部の領域に空気を供給する送風機（２０ｂ）と、を備え、前記吸着剤の放熱によって加熱された空気を放熱対象（４）に供給する放熱システムであって、
前記放熱ユニットのうち前記送風機によって空気が供給される前記一部の領域を変位させる切替部（３０、４０）を備え、
前記切替部は、前記放熱対象に放熱される放熱量が要求値以上となるように、前記送風機によって空気が供給される前記一部の領域を変位させる放熱システム。
【請求項７】
前記一部の領域は、第１領域（１１ｅ、１１ｄ、６４）と、前記第１領域に比べて長い時間放熱した第２領域（１１ｃ、６５）を有し、
前記吸着剤のうち、前記空気への放熱に未使用である領域を第３領域（１１ｆ、６３）とし、前記第１領域および前記第２領域を合わせた領域を第１放熱領域（１１Ｂ）とし、前記第１領域および前記第３領域を合わせた領域を第２放熱領域（１１Ｃ）とし、
前記切替部は、前記一部の領域を、前記第１放熱領域から前記第２放熱領域へ変位させる請求項６に記載の蓄放熱システム。
【請求項８】
前記切替部は、前記放熱対象に放熱される放熱量が、前記要求値以上の値である閾値未満となると、前記一部の領域を変位する請求項６または７に記載の蓄放熱システム。
【請求項９】
前記切替部、前記一部の領域を一定時間毎に変位する請求項６または７に記載の蓄放熱システム。
【請求項１０】
前記複数の放熱ユニットは、それぞれ、蓄熱サイト（３）において、前記吸着剤に蓄熱され、
前記複数の放熱ユニットは、それぞれ、放熱サイト（５）において、前記吸着剤が放熱し、
前記複数の放熱ユニットは、前記吸着剤に蓄熱された状態で、移動体（６）によって、前記蓄熱サイトから前記放熱サイトに輸送され、
さらに、前記複数の放熱ユニットは、前記吸着剤の放熱が終了した状態で、前記移動体によって、前記放熱サイトから前記蓄熱サイトに輸送される請求項１または６に記載の蓄放熱システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、蓄放熱システムに関するものである。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、工場の廃熱等を吸着剤に蓄熱させて任意の熱需要設備へ放熱して熱を供給する蓄放熱システムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許６６７３６７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記蓄放熱システムでは、吸着剤から熱需要設備へ放熱した初期において、吸着剤から熱需要設備へ放熱される放熱量の最大値が到達するものの、その後、時間の経過に伴って、放熱量が徐々に低下する。
【０００５】
このため、吸着剤から熱需要設備への放熱だけでは、熱需要設備（すなわち、放熱対象）に対して熱を安定して供給することが困難であり、熱需要設備の温度が不安定になる。
【０００６】
本開示は上記点に鑑みて、放熱対象に対して熱を安定して供給するようにした蓄放熱システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明では、空気に含まれる水分を吸着して放熱する吸着剤を備える複数の放熱ユニット（１０）と、
複数の放熱ユニットのうち一部の放熱ユニットに空気を供給する送風機（２０ｂ）と、を備え、吸着剤の放熱によって加熱された空気を放熱対象（４）に供給する放熱システムであって、
複数の放熱ユニットのうち、放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットを切替える切替部（３０、４０）を備え、
切替部は、放熱対象に放熱される放熱量が要求値以上となるように、放熱対象に供給される空気に放熱する放熱ユニットを切り替える。
【０００８】
したがって、放熱対象に対して熱を安定して供給するようにした蓄放熱システムを提供することができる。
【０００９】
請求項６に記載の発明では、空気に含まれる水分を吸着して放熱する吸着剤（１０ａ）を備える放熱ユニット（１０）と、
放熱ユニットのうち一部の領域に空気を供給する送風機（２０ｂ）と、を備え、吸着剤の放熱によって加熱された空気を放熱対象に供給する放熱システムであって、
放熱ユニットのうち送風機によって空気が供給される一部の領域を変位させる切替部（３０）を備え、
切替部は、放熱対象に放熱される放熱量が要求値以上となるように、送風機によって空気が供給される前記一部の領域を変位させる。
【００１０】
したがって、放熱対象に対して熱を安定して供給するようにした蓄放熱システムを提供することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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