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公開番号
2025025574
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130444
出願日
2023-08-09
発明の名称
コイル体、電機子及び回転電機
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H02K
3/26 20060101AFI20250214BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ベース部材が軸方向に積層される構成において、高効率化及び高トルク化を図る。
【解決手段】コイル体32は、軸方向に積層された複数の基板34と、導電性の材料を用いて複数の基板34上にそれぞれ形成された複数の導体層33と、を備えている。また、コイル体32は、第1の基板34上に形成された第1の導体層33と第2の基板34上に形成された第1の導体層33とを直列で接続する第1の直列接続部50S1を備えている。また、コイル体32は、第1の基板34上に形成された第2の導体層33と第2の基板34上に形成された第2の導体層33とを直列で接続する第2の直列接続部50S2を備えている。また、コイル体32は、第1の直列接続部50S1で接続された各導体層33と第2の直列接続部50S2で接続された各導体層33とを並列で接続する並列接続部52を備えている。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層された複数のベース部材(34)と、
導電性の材料を用いて複数の前記ベース部材にそれぞれ形成された複数の導体層(33)と、
第1の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層とを直列で接続する第1の直列接続部(50)と、
第1の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層とを直列で接続する第2の直列接続部と、
第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とを並列で接続する並列接続部(52)と、
を備えたコイル体(32)。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層された複数のベース部材(34)と、
導電性の材料を用いて複数の前記ベース部材にそれぞれ形成された複数の導体層(33)と、
第1の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層とを直列で接続する第1の直列接続部(50)と、
第3の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層と第4の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層とを直列で接続する第2の直列接続部と、
第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とを並列で接続する並列接続部(52)と、
を備えたコイル体(32)。
【請求項3】
第1の前記ベース部材と第2の前記ベース部材との間には、第3の前記ベース部材が設けられ、
第1の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層とが、第1の前記直列接続部及び第3の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層を介して接続されており、
第1の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層とが、第2の前記直列接続部及び第3の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層を介して接続されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項4】
複数の前記ベース部材の軸方向の中心位置(70)に対して軸方向一方側に配置された第1の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層と、前記中心位置に対して軸方向他方側に配置された第3の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層とが、第1の前記直列接続部を介して接続され、
前記中心位置に対して軸方向一方側に配置された第2の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層と、前記中心位置に対して軸方向他方側に配置された第4の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層とが、第2の前記直列接続部を介して接続され、
第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とが、前記並列接続部を介して接続されている請求項2に記載のコイル体。
【請求項5】
複数の前記ベース部材の軸方向の中心位置(70)に対して軸方向一方側に配置された第1の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層と、前記中心位置に対して軸方向一方側に配置された第2の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層とが、第1の前記直列接続部を介して接続され、
前記中心位置に対して軸方向他方側に配置された第3の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層と、前記中心位置に対して軸方向他方側に配置された第4の前記ベース部材に形成された複数の前記導体層とが、第2の前記直列接続部を介して接続され、
第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とが、前記並列接続部を介して接続されている請求項2に記載のコイル体。
【請求項6】
一の前記ベース部材と他の前記ベース部材とを接続する層間接続部(64)を備え、
一の前記ベース部材に形成された前記導体層と他の前記ベース部材に形成された前記導体層とを接続する前記直列接続部、一の前記ベース部材に形成された前記導体層と他の前記ベース部材に形成された前記導体層とを接続する前記並列接続部、前記導体層への電流の入力経路又は前記導体層からの電流の出力経路となっている入出力部(43)の少なくとも1つが前記層間接続部上に形成されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項7】
前記層間接続部の一部が折り曲げられた状態で、前記層間接続部を介して接続された一の前記ベース部材と他の前記ベース部材とが軸方向に積層されている請求項6に記載のコイル体。
【請求項8】
一の前記ベース部材に形成された前記導体層への電流の入力経路又は前記導体層からの電流の出力経路となっている入出力部と他の前記ベース部材に形成された前記導体層への電流の入力経路又は前記導体層からの電流の出力経路となっている入出力部(43)とが、それぞれ周方向の同じ位置に配置されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項9】
前記入出力部が径方向外側に向けて延出している前記ベース部材と、前記入出力部が径方向内側に向けて延出している前記ベース部材とが、軸方向に積層されている請求項8に記載のコイル体。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のコイル体を備えた電機子(14)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル体、電機子及び回転電機に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、モータ等の回転電機に用いられる回転電機用コイルが開示されている。この文献に記載された回転電機用コイルは、円板状に形成された複数コイルプレート要素を備えており、これらのコイルプレート要素には、所定の配線パターンが形成されている。また、これらのコイルプレート要素同士は、中間部において離間しつつ内周部および外周部において接合されることで、所定のコイル巻線パターンを有するコイルプレートを構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-061357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年においては回転電機の高効率化及び高トルク化を図ることが望まれているが、上記特許文献1に記載された構成にはこの点で改善の余地がある。
【0005】
上記事実を考慮し、ベース部材が軸方向に積層される構成において、高効率化及び高トルク化を図ることができるコイル体、電機子及び回転電機を得ることを本開示が解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するコイル体(32)は、絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層された複数のベース部材(34)と、導電性の材料を用いて複数の前記ベース部材にそれぞれ形成された複数の導体層(33)と、第1の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第1の前記導体層とを直列で接続する第1の直列接続部(50)と、第1の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成された第2の前記導体層とを直列で接続する第2の直列接続部と、第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とを並列で接続する並列接続部(52)と、を備えている。
また、コイル体(32)は、絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層された複数のベース部材(34)と、導電性の材料を用いて複数の前記ベース部材にそれぞれ形成された複数の導体層(33)と、第1の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層と第2の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層とを直列で接続する第1の直列接続部(50)と、第3の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層と第4の前記ベース部材に形成されていると共に互いに並列で接続された複数の前記導体層とを直列で接続する第2の直列接続部と、第1の前記直列接続部で接続された各前記導体層と第2の前記直列接続部で接続された各前記導体層とを並列で接続する並列接続部(52)と、を備えている。
また、電機子(14)は、上記コイル体を備えている。
また、回転電機(10、54、56、58、60)は、上記電機子を含んで構成された固定子(14)及び回転子(12)の一方と、前記コイル体と軸方向に対向して配置されたマグネット(18)を有する固定子及び回転子の他方と、を備えている。
【0007】
この様に構成することで、ベース部材が軸方向に積層される構成において、高効率化及び高トルク化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
モータを示す斜視図であり、モータの一部を切断して示している。
モータを分解して示す分解斜視図であり、一部の部品を切断して示している。
コイル体を分解して示す分解斜視図であり、コイル体の一部を切断して示している。
コイル体を模式的に示す平面図である。
スター結線を説明する図である。
一の基板及び一の基板上に形成されたコイル部等を模式的に示す平面図である。
モータのコイル部において、特定の層の基板の一部及び当該基板上に形成されたコイル部の断面を示す断面図である。
モータのコイル部において、複数の層の基板の一部及び複数の層の基板上にそれぞれ形成されたコイル部の断面を示す断面図である。
第1実施形態のモータを模式的に示す断面図である。
第1実施形態のモータのコイル体を模式的に示す断面図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
第2実施形態のモータを模式的に示す断面図である。
第2実施形態のモータのコイル体を模式的に示す断面図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
モータのコイル体を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のモータを模式的に示す断面図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
基板の積層数が6層となっているモータを模式的に示す断面図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
各導体層の結線の状態を示すブロック図である。
第4実施形態のモータを模式的に示す断面図である。
第4実施形態のモータに対して各導体層の結線の状態を変更したモータを模式的に示す断面図である。
第5実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第5実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第5実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第6実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第6実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第7実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層される前の状態を示している。
第7実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第7実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層された状態を示している。
第8実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層される前の状態を示している。
第8実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層された状態を示している。
第8実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層される前の状態を示している。
第8実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層される工程の途中の状態を示している。
第8実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板と第3の基板とが積層された状態を示している。
第9実施形態のモータのコイル体を示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第10実施形態のモータのコイル体を示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第11実施形態のモータのコイル体を示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第11実施形態のモータのコイル部において、複数の層の基板の一部及び複数の層の基板上にそれぞれ形成されたコイル部の断面を示す断面図である。
第12実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第12実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第13実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層される前の状態を示している。
第13実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第14実施形態のモータのコイル体の一部を構成する第1の基板等を模式的に示す平面図である。
第14実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第15実施形態のモータのコイル体の一部を構成する第1の基板等を模式的に示す平面図である。
第15実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、第1の基板と第2の基板とが積層された状態を示している。
第16実施形態のモータのコイル体を模式的に示す斜視図であり、複数の基板が積層された状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(モータの基本構成)
図1~図8を用いて本開示の実施形態に係るモータ10の基本構成について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、後述するロータ12の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また、以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ロータ12の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。また、モータ10及び後述する各実施形態のモータは、回転電機の一例である。
【0010】
図1及び図2に示されるように、モータ10は、回転子としてのロータ12と電機子及び固定子としてのステータ14とが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型のブラシレスモータである。なお、図1及び図2に示された図は、一例として示したモータ10等の図であり、後の説明とコイル部16の数やマグネット18の数、細部の形状が互いに一致していない箇所がある。
(【0011】以降は省略されています)
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