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公開番号
2025025484
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130285
出願日
2023-08-09
発明の名称
保護フィルム剥離装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人服部国際特許事務所
主分類
B65H
41/00 20060101AFI20250214BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 製品の外面に貼付した放熱シートから保護フィルムを円滑に剥離する保護フィルム剥離装置と保護フィルム剥離方法を提供する。
【解決手段】 6軸ロボットのアーム先端にチャック爪と吸着パッドを備えている。6軸ロボットの基台近傍の設備台に、台紙、放熱シート、保護フィルムの3層構造体を搬送する。駆動シリンダの駆動により、矢部材51を軸移動し、三層構造体1の放熱シート2の端面角部200を押し潰す。放熱シートの押し潰された窪み201に形成した保護フィルムの掴み代400をチャック爪で把持する。吸着パッドにより台紙3から放熱シート2及び保護フィルム4を切り出し、ケースの外面に貼付する。その後、チャック爪を放熱シートのシート面に沿って対角線方向に水平移動する。これにより、放熱シートの貼付面と反対面の表層の保護フィルムを円滑に剥離することができる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
放熱シート(2)の一面(21)に台紙(3)、他面(22)に保護フィルム(4)が貼付される三層構造体(1)から前記台紙を剥がし、前記放熱シートの前記一面を製品(9)に貼付し、前記放熱シートの前記他面から前記保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離装置であって、
前記三層構造体の前記放熱シートの角部を押し潰す矢部材(51)と、
前記放熱シートの押し潰された窪み(201)に形成した前記保護フィルムの掴み代(400)を把持する把持手段(30)と、
前記三層構造体から前記台紙を剥がし、前記製品の外面に前記放熱シート及び前記保護フィルムを貼付する吸着手段(12)と、
前記製品に貼付された前記放熱シートに対し前記把持手段を相対移動し、前記保護フィルムを剥離するアクチュエータ(5)と、を備える保護フィルム剥離装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記アクチュエータは、前記製品に貼付された前記放熱シートから前記保護フィルムを剥離するとき、前記掴み代の相対移動に伴い湾曲する前記保護フィルムのもつ撓み力により前記放熱シートを前記製品の外面(91)に押し付ける力が作用するように、前記製品に貼付された前記放熱シートに対し前記把持手段を移動する、請求項1記載の保護フィルム剥離装置。
【請求項3】
前記矢部材は、軸移動するとき前記放熱シートの前記角部に接触可能な第1テーパ面(54)と、前記台紙との干渉を防ぐ第2テーパ面(55)とを有する請求項2記載の保護フィルム剥離装置。
【請求項4】
放熱シートの一面に台紙、他面に保護フィルムが貼付される三層構造体から台紙を剥がし、放熱シートの前記一面を製品に貼付し、放熱シートの前記他面から保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離方法であって、
前記三層構造体の前記放熱シートの角部を押し潰す工程と、
押し潰された前記放熱シートの窪みに形成した前記保護フィルムの掴み代(400)を把持する工程と、
前記三層構造体の前記台紙を剥がし、前記製品の外面に前記放熱シート及び前記保護フィルムを貼付する工程と、
把持した前記保護フィルムの前記掴み代を、前記製品に貼付された前記放熱シートのシート面に沿って移動し、前記保護フィルムを剥離する工程と、を含む保護フィルム剥離方法。
【請求項5】
前記押し潰す工程の後工程において、前記台紙から前記放熱シート及び前記保護フィルムを切り出す工程を含む請求項4記載の保護フィルム剥離方法。
【請求項6】
前記放熱シートが押し潰される位置は前記放熱シートの端面角部(200)である請求項4記載の保護フィルム剥離方法。
【請求項7】
前記保護フィルムを剥離する工程は、前記保護フィルムを湾曲して生ずる撓み力を利用して前記保護フィルムを剥離する請求項4記載の保護フィルム剥離方法。
【請求項8】
前記保護フィルムを剥離する工程は、前記製品に貼付されている前記放熱シートを前記製品の外面に押し付ける工程と、前記放熱シートから前記保護フィルムを剥離する工程とを同時に行う請求項4記載の保護フィルム剥離方法。
【請求項9】
前記保護フィルムを剥離する工程において、前記放熱シートに対し前記保護フィルムの把持部を移動するとき、前記製品の外面に直交する方向に前記製品上の前記放熱シートを保護フィルムが押す押し力を作用させる請求項4記載の保護フィルム剥離方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟体ワークにおける保護フィルム剥離装置及び保護フィルム剥離方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、台紙から剥がしたラベルを製品に貼り付け、ラベルの表層の保護フィルムを剥がす技術が知られている。例えば台紙から切り出したラベルに相当する放熱シートを製品に貼付けた後、放熱シートの表層から保護フィルムを剥がす工程をとっていた。
【0003】
特許文献1には、保護フィルムの剥離ミスや破れがない保護フィルムの剥離方法および剥離装置を開示している。ここには、プリント配線板の製造において、基板上の絶縁層から保護フィルムを剥離する保護フィルムの剥離方法であって、保護フィルムの一端部の絶縁層に対する密着力を下げる端部きっかけ工程と、保護フィルムの密着力を下げた一端部を起こす起こし工程と、起こした一端部から保護フィルムの3辺の端面を絶縁層からはがす端面分離工程と、3辺の端面がはがされた保護フィルムを絶縁層からはがす剥離工程と、を含む剥離方法が開示されている。
この保護フィルムを剥離する工程は、基板の絶縁層を挟んだ表層の保護フィルムにきっかけロッドの下方向の押付と面方向の外力とで保護フィルムの端部に浮きを入れ、保護フィルムの浮上り部分に押し付けた粘着テープをめくることで浮上り部分を起こし、保護フィルムの端部と基板上の絶縁層との間にリムーバを走らせて保護フィルムを絶縁層から分離するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-104889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の保護フィルム剥離装置によると、保護フィルムそのものに外傷を加え、保護フィルムの端部に浮き上がった部分に粘着テープを使用し、吸着パッドを用いることなしに、保護フィルムと絶縁層の隙間にリムーバを挿入して保護フィルムを剥離している。
一般に、上記の基板に相当する製品に絶縁層に相当する放熱シートを貼付した後に放熱シートの貼付面の反対面から保護フィルムを剥離しようとすると、保護フィルムと一緒に放熱シートを製品から持ち上げてしまうという課題がある。
また、製品に放熱シートを貼付した後に、ヘラを使った手作業により保護フィルムを剥がす工程を実施すると、工程が煩雑となり、製品に貼付した放熱シートから保護フィルムを剥離する作業の所要時間が長時間になるという課題がある。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、製品の外面に貼付した放熱シートから保護フィルムを円滑に剥離する保護フィルム剥離装置と保護フィルム剥離方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の保護フィルム剥離装置は、放熱シート(2)の一面(21)に台紙(3)、他面(22)に保護フィルム(4)が貼付される三層構造体(1)から前記台紙を剥がし、前記放熱シートの前記一面を製品(9)に貼付し、前記放熱シートの前記他面から前記保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離装置であって、
前記三層構造体の放熱シートの角部を押し潰す矢部材(51)と、
放熱シートの押し潰された窪み(201)に形成した保護フィルムの掴み代(400)を把持する把持手段(30)と、
前記三層構造体から台紙を剥がし、製品の外面に放熱シート及び保護フィルムを貼付する吸着手段(12)と、
製品に貼付された放熱シートに対し前記把持手段を相対移動し、前記保護フィルムを剥離するアクチュエータ(5)と、を備える。
【0008】
本発明の保護フィルム剥離装置によれば、台紙、放熱シート、保護フィルムの三層構造体のうち、台紙を剥がした放熱シートを製品に貼り付けた後、その放熱シートの貼付面と反対面の表層の保護フィルムを円滑に剥離することができる。
【0009】
三層構造体の放熱シートと保護フィルムが重なっている状態で、放熱シートと保護フィルムの端面角部で、放熱シートの端面角部を矢部材が押し潰すと、放熱シートが許容範囲内で変形して形成した凹部に保護フィルムの掴み代を形成する。この保護フィルムの掴み代が把持手段に把持された後、吸着手段が台紙を剥がし、製品の外面に放熱シート及び保護フィルムを貼付する。貼付後、アクチュエータの作動により把持手段が放熱シートに対し相対移動すると、放熱シートから保護フィルムを剥離する。
【0010】
一般に、製品と放熱シート間の粘着力は、放熱シートと保護フィルム間の粘着力よりも小さい。
しかし、保護フィルムを剥離しようとするとき、放熱シートに対し保護フィルムの把持部を相対移動するから、そのとき保護フィルムの変形で生じる湾曲による撓み力が放熱シートを押す力として作用する。これにより、保護フィルムを剥離するとき、放熱シートを製品から持ち上げてしまう(引き剥がしてしまう)ことを防止する。
(【0011】以降は省略されています)
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