TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025025287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129927
出願日2023-08-09
発明の名称半導体装置とその製造方法
出願人株式会社デンソー,トヨタ自動車株式会社,株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H01L 21/301 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】チッピングが発生しにくい構造を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、半導体基板2と、半導体基板2の第1主面2a上に設けられている凸状のパターン構造6と、を備えており、第1側面3aから第1方向に沿って第1所定距離D1内にあるパターン構造6と、第2側面3bから第1方向に沿って第1所定距離D1内にあるパターン構造6と、が第2方向に伸びる線に対して対称であり、第3側面3cから第2方向に沿って第2所定距離D2内にあるパターン構造6と、第4側面3dから第2方向に沿って第2所定距離D2内にあるパターン構造6と、が第1方向に伸びる線に対して対称である。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
半導体装置(1)であって、
第1主面(2a)と、前記第1主面に対向する第2主面(2b)と、前記第1主面と前記第2主面の間を延びている側面(3a,3b,3c,3d)と、を有している半導体基板(2)であって、前記側面が、前記第1主面及び前記第2主面に平行な第1方向において対向する第1側面(3a)及び第2側面(3b)と、前記第1主面及び前記第2主面に平行であって前記第1方向に直交する第2方向において対向する第3側面(3c)及び第4側面(3d)と、を含んでおり、前記側面が劈開面である、半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1主面上に設けられている凸状のパターン構造(6)と、
を備えており、
前記第1側面から前記第1方向に沿って第1所定距離(D1)内にある前記パターン構造と、前記第2側面から前記第1方向に沿って前記第1所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第2方向に伸びる線に対して対称であり、
前記第3側面から前記第2方向に沿って第2所定距離(D2)内にある前記パターン構造と、前記第4側面から前記第2方向に沿って前記第2所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第1方向に伸びる線に対して対称である、半導体装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1所定距離が、前記第1方向に沿って前記側面から前記パターン構造まで計測されるスクライブライン幅(W2)の2倍であり、
前記第2所定距離が、前記第2方向に沿って前記側面から前記パターン構造まで計測されるスクライブライン幅(W1)の2倍である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板の前記第2主面の残留応力が前記第1主面の残留応力よりも高い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1所定距離内及び第2所定距離内にある前記パターン構造が保護膜(7)である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体基板の材料が炭化珪素である、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
半導体装置(1)の製造方法であって、
第1主面(2a)と第2主面(2b)を有する半導体ウェハ(2)の前記第1主面上に凸状のパターン構造(6)を形成する工程であって、前記半導体ウェハ内にマトリクス状に配置された複数の素子領域(3)の各々に前記パターン構造を形成する、パターン構造形成工程と、
前記第1主面及び前記第2主面に平行な第1方向に伸びる複数の第1スクライブライン(12x)と、前記第1主面及び前記第2主面に平行であって前記第1方向に直交する第2方向に伸びる複数の第2スクライブライン(12y)と、に沿って前記半導体ウェハを分割する工程であって、前記複数の第1スクライブラインと前記複数の第2スクライブラインに分割部材(22)を押し当てて前記半導体ウェハを分割することにより個片化された複数の半導体装置を形成する、分割工程と、
を備えており、
個片化された前記複数の半導体装置の各々は、前記第1主面と前記第2主面の間を延びている側面(3a,3b,3c,3d)であって、前記第1方向において対向する第1側面(3a)及び第2側面(3b)と、前記第2方向において対向する第3側面(3c)及び第4側面(3d)と、を含む、側面を有する、半導体基板を備えており、
前記第1側面から前記第1方向に沿って第1所定距離(D1)内にある前記パターン構造と、前記第2側面から前記第1方向に沿って前記第1所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第2方向に伸びる線に対して対称であり、
前記第3側面から前記第2方向に沿って第2所定距離(D2)内にある前記パターン構造と、前記第4側面から前記第2方向に沿って前記第2所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第1方向に伸びる線に対して対称である、半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記第1所定距離が、前記第1方向に沿って前記側面から前記パターン構造まで計測されるスクライブライン幅(W2)の2倍であり、
前記第2所定距離が、前記第2方向に沿って前記側面から前記パターン構造まで計測されるスクライブライン幅(W1)の2倍である、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記分割工程よりも前に、前記半導体ウェハの前記第2主面の前記複数の第1スクライブラインと前記複数の第2スクライブラインの各々に押圧部材(18)を押し当てることにより前記半導体ウェハ内にクラック(5)を形成するクラック形成工程、をさらに備えている、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記分割工程よりも前に、前記半導体ウェハの前記第1主面側に保護テープを貼り付ける貼付工程、をさらに備えている、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第1所定距離内及び第2所定距離内にある前記パターン構造が保護膜(7)である、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、半導体装置とその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造方法は、複数の素子領域がマトリクス状に配置された半導体ウェハを素子領域毎に個片化する工程を備えている。このような個片化工程において、スクライブアンドブレイク工法が採用されることがある。スクライブアンドブレイク工法は、隣り合う素子領域の境界に沿って脆弱部を形成した後に、境界に沿って分割部材を押し当てて半導体ウェハを分割する工法である。スクライブアンドブレイク工法は、脆弱部を起点とする劈開により半導体ウェハが分割されるので、比較的硬い材料に対しても有用である。また、スクライブアンドブレイク工法は、スクライブラインを狭くすることができるので、半導体ウェハ当たりの取り数を増加させることが可能なことから、製造コストを低減することができる。特許文献1には、スクライブアンドブレイク工法を採用した半導体装置の製造方法の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-104578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スクライブアンドブレイク工法では、分割部材を押し当てて半導体ウェハを分割するときに、チップの一部が欠けるチッピングという現象が発生してしまうことがある。本明細書では、チッピングが発生しにくい構造を備えた半導体装置、及び、チッピングの発生が抑えられる半導体装置の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する半導体装置(1)は、第1主面(2a)と、前記第1主面に対向する第2主面(2b)と、前記第1主面と前記第2主面の間を延びている側面(3a,3b,3c,3d)と、を有している半導体基板(2)であって、前記側面が、前記第1主面及び前記第2主面に平行な第1方向において対向する第1側面(3a)及び第2側面(3b)と、前記第1主面及び前記第2主面に平行であって前記第1方向に直交する第2方向において対向する第3側面(3c)及び第4側面(3d)と、を含んでおり、前記側面が劈開面である、半導体基板と、前記半導体基板の前記第1主面上に設けられている凸状のパターン構造(6)と、を備えていてもよい。前記第1側面から前記第1方向に沿って第1所定距離(D1)内にある前記パターン構造と、前記第2側面から前記第1方向に沿って前記第1所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第2方向に伸びる線に対して対称であってもよい。前記第3側面から前記第2方向に沿って第2所定距離(D2)内にある前記パターン構造と、前記第4側面から前記第2方向に沿って前記第2所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第1方向に伸びる線に対して対称であってもよい。この半導体装置は、半導体ウェハを分割して個片化されるときに、チッピングが生じにくい構造を備えている。
【0006】
本明細書が開示する半導体装置(1)の製造方法は、第1主面(2a)と第2主面(2b)を有する半導体ウェハ(2)の前記第1主面上に凸状のパターン構造(6)を形成する工程であって、前記半導体ウェハ内にマトリクス状に配置された複数の素子領域(3)の各々に前記パターン構造を形成する、パターン構造形成工程と、前記第1主面及び前記第2主面に平行な第1方向に伸びる複数の第1スクライブライン(12x)と、前記第1主面及び前記第2主面に平行であって前記第1方向に直交する第2方向に伸びる複数の第2スクライブライン(12y)と、に沿って前記半導体ウェハを分割する工程であって、前記複数の第1スクライブラインと前記複数の第2スクライブラインに分割部材(22)を押し当てて前記半導体ウェハを分割することにより個片化された複数の半導体装置を形成する、分割工程と、を備えていてもよい。個片化された前記複数の半導体装置の各々は、前記第1主面と前記第2主面の間を延びている側面(3a,3b,3c,3d)であって、前記第1方向において対向する第1側面(3a)及び第2側面(3b)と、前記第2方向において対向する第3側面(3c)及び第4側面(3d)と、を含む、側面を有する半導体基板を備えていてもよい。前記第1側面から前記第1方向に沿って第1所定距離(D1)内にある前記パターン構造と、前記第2側面から前記第1方向に沿って前記第1所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第2方向に伸びる線に対して対称であってもよい。前記第3側面から前記第2方向に沿って第2所定距離(D2)内にある前記パターン構造と、前記第4側面から前記第2方向に沿って前記第2所定距離内にある前記パターン構造と、が前記第1方向に伸びる線に対して対称であってもよい。この半導体装置の製造方法では、前記分割工程において、隣接する素子領域の各々に均等な荷重が加わるので、チッピングの発生が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
半導体ウェハのレイアウトを模式的に表す平面図。
(A)x軸方向に隣接する素子領域を含む断面図であって、パターン構造を模式的に示す断面図。(B)y軸方向に隣接する素子領域を含む断面図であって、パターン構造を模式的に示す断面図。
4つの素子領域のレイアウトを模式的に表す拡大平面図。
個片化された半導体装置のレイアウトを模式的に表す平面図。
個片化された半導体装置のレイアウトを模式的に表す平面図。
保護テープ貼付工程を説明するための図。
クラック形成工程を説明するための図。
分割工程を説明するための図。
分割工程を説明するための図。
分割工程を説明するための図。
比較例の分割工程を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本明細書が開示する技術について説明する。図示明瞭化を目的として、図面中の繰り返し構造についてはその一部のみに符号を付す。以下では、相互に直交するxyz座標を用いて半導体ウェハ及び半導体装置の構造について説明する。x軸及びy軸が半導体ウェハ及び半導体装置の半導体基板の主面に平行に伸びており、z軸が半導体ウェハ及び半導体装置の半導体基板の厚み方向に平行に伸びている。
【0009】
図1に、半導体ウェハ2のレイアウトを表す平面図を模式的に示す。半導体ウェハ2の材料は、特に限定されるものではないが、例えば炭化珪素、窒化物半導体又はシリコンであってもよい。この例では、半導体ウェハ2の材料が炭化珪素である。半導体ウェハ2内には複数の素子領域3がマトリクス状に配置されている。複数の素子領域3は、ハッチングが施されていない複数の実素子領域3Aと、ハッチングが施された複数の検査素子領域3B(「TEG(Test Element Group)領域」とも称される)と、を含む。
【0010】
実素子領域3Aは、素子構造が形成される領域であり、個片化された後に半導体装置となる領域である。実素子領域3Aに形成される素子構造は、特に限定されるものではないが、例えばMOSFET、IGBT又はダイオードであってもよい。この例では、実素子領域3Aに形成される素子構造がMOSFETである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社デンソー
モータ
9日前
株式会社デンソー
モータ
1日前
株式会社デンソー
トランス
1日前
株式会社デンソー
電子装置
5日前
株式会社デンソー
電子装置
5日前
株式会社デンソー
測距装置
16日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
株式会社デンソー
位相調整器
8日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
株式会社デンソー
電力変換装置
1日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
8日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
8日前
株式会社デンソー
負荷駆動装置
8日前
株式会社デンソー
電力変換装置
9日前
株式会社デンソー
電子制御装置
2日前
株式会社デンソー
動力伝達装置
9日前
株式会社デンソー
電子制御装置
1日前
株式会社デンソー
走路認識装置
16日前
株式会社デンソー
動揺病抑制装置
9日前
株式会社デンソー
移動量推定装置
1日前
株式会社デンソー
レーダ検査装置
8日前
株式会社デンソー
ガス燃料噴射弁
8日前
株式会社デンソー
冷凍サイクル装置
16日前
株式会社デンソーテン
ディスプレイ装置
9日前
株式会社デンソーウェーブ
レーザレーダ装置
1日前
株式会社デンソー
静電モータ駆動回路
8日前
株式会社デンソー
カード挿入システム
16日前
株式会社デンソー
巻線界磁型回転電機
1日前
株式会社デンソー
保護フィルム剥離装置
1日前
株式会社デンソー
電界効果トランジスタ
9日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
1日前
株式会社デンソー
電力変換装置の制御装置
8日前
株式会社デンソー
電力変換装置の制御装置
15日前
株式会社デンソー
光偏向器および光走査装置
8日前
株式会社デンソー
電力変換装置、プログラム
2日前
株式会社デンソー
電力変換装置、プログラム
2日前
続きを見る