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公開番号2024139146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049960
出願日2023-03-27
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類H01L 23/36 20060101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電子制御装置の搭載場所や搭載姿勢に拘わらず放熱性能を維持する電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置は、車両に搭載される電子制御装置1であって、平坦な面を形成するランド部111と、ランド部から突出した隆起部112と、を有し金属部材で形成されている筐体10と、筐体内に収容される基板30と、ランド部に筐体と同一部材により一体に形成されてランド部から離れる方向に延びる略円柱形状に形成された複数のピンフィン100と、を備える。複数のピンフィンの突出側端部100aは、複数のピンフィンの延びる方向に関して、ランド部と隆起部との間に位置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される電子制御装置(1)であって、
平坦な面を形成するランド部(111)と、前記ランド部から突出した隆起部(112)と、を有し金属部材で形成されている筐体(10)と、
前記筐体内に収容される基板(30)と、
前記ランド部に前記筐体と同一部材により一体に形成されて前記ランド部から離れる方向に延びる略円柱形状に形成された複数のピンフィン(100)と、を備え、
前記複数のピンフィンの突出側端部(100a)は、前記複数のピンフィンの延びる方向に関して、前記ランド部と前記隆起部との間に位置している、
電子制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記基板は、第1領域(A1)と、前記電子制御装置の動作時に前記第1領域よりも高温に発熱する第2領域(A2)と、を有し、
前記複数のピンフィンの少なくとも一部は、前記第2領域を前記ランド部と垂直な方向に延長した領域に配置されている、
請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記複数のピンフィンは、前記複数のピンフィンの延びる方向に関する長さ寸法が第1長さ(L1)である複数の第1ピンフィン(201)と、前記複数のピンフィンの延びる方向に関する長さ寸法が第1長さよりも長い第2長さ(L2)である複数の第2ピンフィン(202)と、を含み、
前記複数の第1ピンフィンは、前記第1領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置され、
前記複数の第2ピンフィンは、前記第2領域を前記ランド部と垂直な方向に延長した領域に配置されている、
請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記複数のピンフィンは、前記第1領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置された複数の第1ピンフィン(301)と、前記第2領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置されている複数の第2ピンフィン(302)と、を含み、
前記第2ピンフィンは、前記接続側端部から所定の位置まで前記ランド部に近づくほど断面積が大きくなる膨張部(302c)を有する、
請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記複数のピンフィンは、一のピンフィンと、当該一のピンフィンと隣接する他のピンフィンとの間隔が第1間隔(Wg1)である複数の第1ピンフィン(401)と、一のピンフィンと、当該一のピンフィンと隣接する他のピンフィンとの間隔が前記第1間隔よりも狭い第2間隔(Wg2)である複数の第2ピンフィン(402)と、を含み、
前記複数の第1ピンフィンは、前記第1領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置され、
前記複数の第2ピンフィンは、前記第2領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置されている、
請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記複数のピンフィンは、前記複数のピンフィンの延びる方向に直交する方向の寸法が第1寸法(D1)である複数の第1ピンフィン(501)と、前記複数のピンフィンの延びる方向に直交する方向の寸法が前記第1寸法よりも大きい第2寸法(D2)である複数の第2ピンフィン(502)と、を含み、
前記複数の第1ピンフィンは、前記第1領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置され、
前記複数の第2ピンフィンは、前記第2領域を前記ランド部に垂直な方向に延長した領域に配置されている、
請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記複数のピンフィンは、外表面に凹凸形状を有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項8】
前記複数のピンフィンは、側面に形成されて前記複数のピンフィンの延びる方向と平行な方向に延びる溝部(600d)を有する、
請求項7に記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車載用のエンジンコントロールユニット(ECU)等の電子制御装置は、筐体内に回路基板が設けられ、その回路基板に制御回路等を構成する電子部品が実装されている。回路基板に、電子部品として例えば1Aを超える大電流を制御するパワー半導体を内蔵するパワー集積回路(パワーIC)等の高発熱部品を実装することがある。この場合、高発熱部品を冷却するために、ヒートシンクを取り付け、ヒートシンクに複数のフィンを設けることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、放熱装置は、一方の面に複数の発熱体を取り付けた基台の他方の面に設けられた複数のフィンを筒状の大風路の内に先端を所定の高さで突出させた放熱装置に於いて、大風路の内で一方の方向へ送風を行う送風装置を設け、複数のフィンを前記一方の方向に沿って小風路を構成するように並行に設けると共に、複数のフィンの内の所定の数毎のフィンの風上側に面する先端の側に風上側から切り欠きを設けて、ヒートシンクの冷却効果のむらを抑制することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-184639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開発コスト、生産コスト等の削減のために、多種の車種に対して同一の電子制御装置を搭載したいという希望がある。車種によってエンジンルームの大きさや設計は異なるため、電子制御装置の搭載場所や搭載姿勢は異なる。この場合、電子制御装置の搭載場所の風向や電子制御装置の搭載姿勢に因って、ヒートシンクのフィンが受ける風の向きが異なることとなる。その結果、車種によっては、複数のフィンのうち内側や風下に配置されたフィンに風が当たりにくくなり、フィン全体が受ける風量が下がる可能性がある。そのため、フィンによる冷却効率が低下してしまう虞がある。
【0006】
そこで、電子制御装置の搭載場所や搭載姿勢に拘わらず放熱性能を維持する電子制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電子制御装置は、車両に搭載される電子制御装置であって、平坦な面を形成するランド部と、前記ランド部から突出した隆起部と、を有し金属部材で形成されている筐体と、前記筐体内に収容される基板と、前記ランド部に前記筐体と同一部材により一体に形成されて前記ランド部から離れる方向に延びる略円柱形状に形成された複数のピンフィンと、を備える。前記複数のピンフィンの突出側端部は、前記複数のピンフィンの延びる方向に関して、前記ランド部と前記隆起部との間に位置している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す斜視図
第1実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す平面図
第1実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す正面図
第1実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を図2のIV-IV線に沿って示す断面図
第2実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す断面図(図3相当図)
第3実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す平面図
第3実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を図6のVII-VII線に沿って示す断面図
第4実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す平面図
第4実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を図8のIX-IX線に沿って示す断面図
第5実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を示す平面図
第5実施形態による電子制御装置の一例の概略構成を図10のIX-IX線に沿って示す断面図
第6実施形態によるピンフィンの一例の概略構成を示す斜視図
第6実施形態によるピンフィンのその他の例の概略構成を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して複数の実施形態による電子機器を説明する。複数の実施形態で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、明細書において、図1で示す上下方向を電子制御装置1の上下方向と、左右方向を電子制御装置1の左右方向とし、上下方向及び左右方向に垂直な方向を電子制御装置1の前後方向とする。本明細書における電子制御装置1の上下方向、左右方向、及び又は前後方向は、必ずしも使用状態つまりたとえば車両に搭載された状態における電子制御装置1の上下方向、左右方向、及び又は前後方向と一致していなくても良い。
【0010】
実施形態の電子制御装置1は、例えば車両に搭載するいわゆる車載用の電子機器である。図1に示すように、電子制御装置1は、筐体10と、一又は複数この場合2つのコネクタ21と、一又は複数この場合取付け部材22と、複数のピンフィン100と、を有する。筐体10は、平面視略矩形の中空の箱形状に形成されている。コネクタ21は、筐体10の外部と電子制御装置1とを接続する機能を有する。取付け部材22は、電子制御装置1を例えば図示しない車両に取り付ける際に台座となる。複数のピンフィン100は、筐体10の外表面から筐体10外部に向けて延びるように配置されている。複数のピンフィン100は、互いの間の隙間を風が通ることにより電子制御装置1からの放熱を促す。
(【0011】以降は省略されています)

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