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公開番号2024139581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050590
出願日2023-03-27
発明の名称制御装置および制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 7/34 20060101AFI20241002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バックアップ電源の電池劣化を抑制しつつ、フェイルセーフ制御および退避走行制御を安全に終了させることができる制御装置および制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る制御装置は、自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源が失陥した場合にバックアップ電源の電力を負荷に給電させるフェイルセーフ制御を行うコントローラを備える。コントローラは、フェイルセーフ制御において、バックアップ電源の充電残量が0より大きい値に設定された下限値に低下するまで負荷に給電させる。また、コントローラは、車両の周辺の安全度が予め設定されたレベル以下である場合、バックアップ電源の充電残量が下限値以下になっても負荷への給電を継続させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源が失陥した場合にバックアップ電源の電力を負荷に給電させるフェイルセーフ制御を行うコントローラを備えた制御装置であって、
前記コントローラは、
前記フェイルセーフ制御において、前記バックアップ電源の充電残量が0より大きい値に設定された下限値に低下するまで前記負荷に給電させるとともに、前記車両の周辺の安全度が予め設定されたレベル以下である場合、前記バックアップ電源の充電残量が前記下限値以下になっても前記負荷への給電を継続させる、
制御装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記フェイルセーフ制御の開始から前記バックアップ電源の充電残量が前記下限値に低下するまでの時間は、前記安全度が前記レベルより高い状況下において、給電された前記負荷による退避走行が完了すると予め想定された想定時間以上に設定される、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記負荷は複数あり、
前記コントローラは、
前記バックアップ電源の充電残量が前記下限値以下になっても前記負荷への給電を継続させる場合、複数の前記負荷のうち給電する前記負荷を制限する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記安全度が低くなるにつれて、制限される前記負荷の数を減少させる、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
給電する前記負荷を制限することを通知する、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項6】
前記安全度は、
前記車両の速度が高くなるにつれて低くなる、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記安全度は、
前記車両が走行する道路の交通量が多くなるにつれて低くなる、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
前記安全度は、
前記車両と前記車両に後続する他車両との車間距離が短くなるにつれて低くなる、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記安全度は、
前記車両が走行する道路がカーブ路である場合に低くなる、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項10】
前記安全度は、
前記車両が走行する道路の車線数が少なくなるにつれて低くなる、
請求項1に記載の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置および制御方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
冗長電源システムが搭載される車両は、メイン電源が失陥した場合に、バックアップ電源の電力を負荷に給電させるフェイルセーフ制御を行わせるとともに、給電された負荷を用いた退避走行制御を行わせるように構成される。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の技術にあっては、バックアップ電源の充電残量(SOC)が0になるまで退避走行制御は継続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-063551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようにバックアップ電源の充電残量が0になるまで退避走行制御が継続されると、バックアップ電源は過放電状態となり、バックアップ電源の再利用に支障をきたすおそれがある。そのため、バックアップ電源の再利用性を考慮すると、退避走行制御中に充電残量が電池劣化につながる下限値(例えば20%)以下になるとバックアップ電源からの給電を停止してフェイルセーフ制御および退避走行制御を終了させることが望ましい。ところが、退避走行制御を終了させる際の車両の周辺状況によっては、退避走行制御を終了させると、車両停止時の安全性が低下する場合もある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バックアップ電源の電池劣化を抑制しつつ、フェイルセーフ制御および退避走行制御を安全に終了させることができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明において、制御装置は、自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源が失陥した場合にバックアップ電源の電力を負荷に給電させるフェイルセーフ制御を行うコントローラを備える。前記コントローラは、前記フェイルセーフ制御において、前記バックアップ電源の充電残量が0より大きい値に設定された下限値に低下するまで前記負荷に給電させる。また、前記コントローラは、前記車両の周辺の安全度が予め設定されたレベル以下である場合、前記バックアップ電源の充電残量が前記下限値以下になっても前記負荷への給電を継続させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、バックアップ電源の電池劣化を抑制しつつ、フェイルセーフ制御および退避走行制御を安全に終了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る制御システムの構成例を示す説明図である。
図2は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図3は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図4は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図5は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図6は、フェイルセーフ制御中におけるバックアップ電源の充電残量の状態を示す図である。
図7は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図8は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図9は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図10は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図11は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図12は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図13は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図14は、第1実施形態に係る安全度テーブルの一例を示す説明図である。
図15は、第1実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図16は、第1実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図17は、第1実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図18は、第1実施形態に係る自動運転制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図19は、第2実施形態に係る電源制御装置が実行するフェイルセーフ制御中における、バックアップ電源の充電残量の状態を示す図である。
図20は、第2実施形態におけるメイン電源失陥時処理の一例を示すフローチャートである。
図21は、第3実施形態に係る電源制御装置が実行するフェイルセーフ制御中における、バックアップ電源の充電残量の状態を示す図である。
図22は、第3実施形態におけるメイン電源失陥時処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、制御装置および制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。実施形態に係る制御装置は、自動運転機能を備える電気自動車、ハイブリッド自動車、または、内燃機関によって走行するエンジン自動車などに搭載される。
(【0011】以降は省略されています)

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