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公開番号2024135059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045566
出願日2023-03-22
発明の名称回転電機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02K 1/18 20060101AFI20240927BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】温度変化によって締め代が減少することを抑制できる回転電機を提供すること。
【解決手段】回転電機は、第1溝15と第2溝24とからなる凹部26を複数備えるとともに、複数の凹部26の各々に圧入されている金属製の固定部材50を備える。固定部材50は、第1凹部26Aに圧入される第1固定部材51と、第1凹部26Aとは異なる第2凹部26Bに圧入される第2固定部材52と、を備えている。第1固定部材51は、ハウジング11の材料及びステータコア21の材料のうち、線膨張係数の大きい方の材料の線膨張係数以上の線膨張係数を有する材料によって形成されている。第2固定部材52は、ハウジング11の材料及びステータコア21の材料のうち、線膨張係数の小さい方の材料の線膨張係数以下の線膨張係数を有する材料によって形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
金属のハウジング材料からなる筒状のハウジングと、
前記ハウジング材料と異なる金属のステータコア材料からなる筒状であって、当該ハウジングの内部に固定されているステータコアと、を備える回転電機であって、
前記ハウジングの内周面から外周面に向けて凹む第1溝と、前記ステータコアの外周面から内周面に向けて凹む第2溝とからなる凹部を複数備えるとともに、複数の前記凹部の各々に圧入されている金属製の固定部材を備え、
前記固定部材は、複数の前記凹部のうち第1凹部に圧入される第1固定部材と、前記第1凹部とは異なる第2凹部に圧入される第2固定部材と、を備えており、
前記第1固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の大きい方の材料の線膨張係数以上の線膨張係数を有する金属材料で形成され、
かつ前記第2固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の小さい方の材料の線膨張係数以下の線膨張係数を有する金属材料で形成されていることを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記第1固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の大きい方の材料の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する金属材料で形成され、
前記第2固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の小さい方の材料の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する金属材料で形成されている請求項1に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機は、筒状のハウジングと、ハウジングに固定されたステータと、ステータの内側に配置されたロータと、を備える。ステータは、ステータコアと、コイルと、を備える。コイルは、ステータコアに巻線を巻き付けて形成されている。
【0003】
ハウジングとステータとは、固定部材によって固定されている。ハウジングとステータコアとの固定は、温度変化に伴う固定部材の体積変化を利用して行われる。
例えば、特許文献1に開示されているように、ハウジングとステータコアとの間に挿入された2本の固定部材の各々は、常温状態よりも体積が縮小された状態でハウジングとステータコアとの間に挿入されている。冷却状態から常温状態に戻ることによる固定部材の体積の増大によって、固定部材に締め代が形成される結果、ステータコアとハウジングとが固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-184552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、回転電機の使用時、固定部材の温度が低下して固定部材が熱収縮した場合、固定部材の締め代が減少する虞がある。また、回転電機の使用時、例えば、ハウジングの温度が上昇してハウジングが熱膨張すると、固定部材の締め代が減少する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するための回転電機は、金属のハウジング材料からなる筒状のハウジングと、前記ハウジング材料と異なる金属のステータコア材料からなる筒状であって、当該ハウジングの内部に固定されているステータコアと、を備える回転電機であって、前記ハウジングの内周面から外周面に向けて凹む第1溝と、前記ステータコアの外周面から内周面に向けて凹む第2溝とからなる凹部を複数備えるとともに、複数の前記凹部の各々に圧入されている金属製の固定部材を備え、前記固定部材は、複数の前記凹部のうち第1凹部に圧入される第1固定部材と、前記第1凹部とは異なる第2凹部に圧入される第2固定部材と、を備えており、前記第1固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の大きい方の材料の線膨張係数以上の線膨張係数を有する金属材料で形成され、かつ前記第2固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の小さい方の材料の線膨張係数以下の線膨張係数を有する金属材料で形成されていることを要旨とする。
【0007】
これによれば、第1凹部への第1固定部材の圧入、及び第2凹部への第2固定部材の圧入により、常温時、第1固定部材及び第2固定部材の各々は締め代を維持できる。
低温時にハウジング及びステータコアが熱収縮したとき、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の大きい方は、第1固定部材と同様に熱収縮するため、第1固定部材は締め代を維持できる。また、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の小さい方は、第2固定部材と同様に熱収縮するため、第2固定部材は締め代を維持できる。さらに、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の大きい方は、第2固定部材に比べて熱収縮量が大きいため、第2固定部材の締め代は増大する。したがって、低温時であっても、第1固定部材及び第2固定部材は、締め代を維持できるため、ハウジングとステータコアとを固定できる。
【0008】
高温時にハウジング及びステータコアが熱膨張したとき、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の大きい方は、第1固定部材と同様に熱膨張するため、第1固定部材は締め代を維持できる。このとき、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の小さい方は、第1固定部材に比べて熱膨張量が小さいため、第1固定部材の締め代は増大する。また、ハウジング及びステータコアのうち線膨張係数の小さい方は、第2固定部材と同様に熱膨張するため、第2固定部材は締め代を維持できる。したがって、高温時であっても、第1固定部材及び第2固定部材は、締め代を維持できるため、ハウジングとステータコアとを固定できる。よって、第1固定部材及び第2固定部材は、常温、低温及び高温のいずれの温度域であっても締め代を維持できる。したがって、温度変化によって締め代が減少することを抑制できる。
【0009】
なお、熱膨張は、物体の温度を上げたときに物体が膨張することを示し、熱変形の一種である。熱収縮は、物体の温度を下げたときに物体が収縮することを示し、熱変形の一種である。
【0010】
回転電機について、前記第1固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の大きい方の材料の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する金属材料で形成され、前記第2固定部材は、前記ハウジング材料及び前記ステータコア材料のうち、線膨張係数の小さい方の材料の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する金属材料で形成されているとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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