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公開番号2024137502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023049038
出願日2023-03-24
発明の名称ステータ
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02K 3/34 20060101AFI20240927BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】生産性の高いステータを提供する。
【解決手段】ステータ1は、複数の電磁鋼板が積層配置され、径方向に延在した延在部12aと延在部12aの端部で周方向に突出した突出部12bとをそれぞれ含む複数のティース12と、隣接するティース12間に設けられるスロット14と、を有するステータコア10と、複数のスロット14に収容されるコイル20と、ステータコア10とコイル20との間に介在する発泡絶縁紙30と、を備えている。発泡絶縁紙30は、スロット14内において径方向で突出部12bと対向する2つの開放端部32,33を有している。突出部12bは、第1突出部と第2突出部12b2とを有しており、複数のスロット14の少なくとも1つは、第2突出部12b2,12b2により構成されている。第2突出部12b2は、ロータと対向する対向面12cから開放端部32がロータ側にはみ出さない長さに設定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸芯を中心として周方向に回転可能なロータに対向して設けられるステータであって、
複数の電磁鋼板が前記回転軸芯に沿って積層配置され、径方向に延在した延在部と当該延在部の前記ロータ側の端部において前記周方向に突出した突出部とをそれぞれ含む複数のティースと、隣接する前記ティース間に設けられるスロットと、を有するステータコアと、
複数の前記スロットに収容されるコイルと、
複数の前記スロットに収容され、前記ステータコアと前記コイルとの間に介在する発泡絶縁紙と、を備え、
前記発泡絶縁紙は、前記スロット内において径方向で前記突出部と対向する2つの開放端部を有しており、
前記突出部は、第1突出部と、前記第1突出部よりも周方向の長さが長い第2突出部とを有しており、
前記電磁鋼板における複数の前記スロットの少なくとも1つは、前記第2突出部により構成されており、
前記第2突出部は、前記第2突出部のうち前記ロータと対向する対向面から前記開放端部が前記ロータ側にはみ出さない長さに設定されているステータ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第2突出部の長さαは、下記(1)式を満足する請求項1に記載のステータ。
h≧(L-α/cоsθ)+α・tanθ・・・・・・・(1)
ここで、hは、最も前記ロータ側に近い正位置での前記開放端部の厚み中心線と前記対向面との径方向距離、Lは、前記開放端部の長さ、αは、前記延在部から前記周方向に突出する前記第2突出部の長さ、θは、前記開放端部が前記コイルに沿った前記正位置と前記開放端部が前記第2突出部に当接するまで変形した変形位置とにおける前記開放端部の前記厚み中心線間の角度である。
【請求項3】
前記第2突出部を有する前記スロットを前記周方向にずらして複数の前記電磁鋼板を積層配置することにより、前記ステータコアの全ての前記スロットに、前記第2突出部を有する前記スロットが少なくとも1つ配置されている請求項1又は2に記載のステータ。
【請求項4】
前記発泡絶縁紙は、前記コイルの側面を径方向に沿って延在する一対の側面延在部位と、前記コイルの一方の端面に沿って一対の前記側面延在部位を接続する接続部位と、前記コイルの他方の端面に沿ってそれぞれの前記側面延在部位に接続された2つ前記開放端部と、を有している請求項1又は2に記載のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸芯を中心として周方向に回転可能なロータに対向して設けられるステータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ステータコアとコイルとの絶縁性を確保するため、回転電機のステータコアのスロットに挿入されるスロット絶縁紙が知られている(例えば、特許文献1参照)。このスロット絶縁紙は、シート状の絶縁基材と絶縁基材の一対の主面に配置された繊維層とを備えている。
【0003】
特許文献1に記載のステータは、スロット絶縁紙をスロットに挿入してからコイルを配置し、その後、スロット絶縁紙の繊維層に浸み込む発泡接着剤を導入して加熱することで、ステータコアとコイルとの絶縁を確保している。特許文献1に記載のスロット絶縁紙は、スロット内にある複数のコイルの外周方向に沿って折り曲げられており、2つの開放端部がロータと対向する径方向内側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-117402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のスロット絶縁紙のように、2つの開放端部がロータと対向する径方向内側に配置されている場合、発泡接着剤が加熱されることで開放端部が径方向内側に変形するおそれがある。また、回転電機を車両に搭載した場合、振動によって開放端部が径方向内側に変形するおそれがある。スロット絶縁紙の2つの開放端部は、絶縁性や磁気性能を確保するために互いに重複して設けられることから、開放端部が径方向内側に変形してステータよりも内側に飛び出した場合、ロータに干渉して異音の発生や回転性能低下に繋がるとの知見を得た。変形してロータに干渉するおそれのある開放端部を除去する場合、余分な除去工程が必要となり、生産性の低下を招いてしまう。
【0006】
そこで、生産性の高いステータが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るステータの特徴構成は、回転軸芯を中心として周方向に回転可能なロータに対向して設けられるステータであって、複数の電磁鋼板が前記回転軸芯に沿って積層配置され、径方向に延在した延在部と当該延在部の前記ロータ側の端部において前記周方向に突出した突出部とをそれぞれ含む複数のティースと、隣接する前記ティース間に設けられるスロットと、を有するステータコアと、複数の前記スロットに収容されるコイルと、複数の前記スロットに収容され、前記ステータコアと前記コイルとの間に介在する発泡絶縁紙と、を備え、前記発泡絶縁紙は、前記スロット内において径方向で前記突出部と対向する2つの開放端部を有しており、前記突出部は、第1突出部と、前記第1突出部よりも周方向の長さが長い第2突出部とを有しており、前記電磁鋼板における複数の前記スロットの少なくとも1つは、前記第2突出部により構成されており、前記第2突出部は、前記第2突出部のうち前記ロータと対向する対向面から前記開放端部が前記ロータ側にはみ出さない長さに設定されている点にある。
【0008】
本構成における突出部は、スロット内において径方向で突出部と対向する2つの開放端部を有しており、第1突出部と第2突出部のうちロータと対向する対向面から開放端部がロータ側にはみ出さない長さに第2突出部を設定している。その結果、開放端部が変形した場合でも、ロータに干渉することがない。よって、ロータ側へはみ出た開放端部を除去するといった余分な除去工程が不要となり、生産性の高いステータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るステータを含むモータの断面図及び部分拡大図である。
ステータの部分拡大図である。
ステータコアの部分展開図である。
第2実施形態に係るステータの部分拡大図である。
その他の実施形態に係るステータの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るステータの実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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