TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024132248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042957
出願日2023-03-17
発明の名称梯子
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類H02G 1/02 20060101AFI20240920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】運搬時にはコンパクトにすることができ、使用時には高い剛性を有して作業時における作業者を安全に支えることができる架線作業用の梯子を提供する。
【解決手段】梯子1は、長手方向において複数の分割体6に分割可能に構成される。各分割体6は、断面四角形状の一対の管状の分割主材4aと、両分割主材4aの間に横架された踏桟とを有する。分割主材4aの端部には、第1挿通孔4bが形成され、継手部材7の端部には、第2挿通孔9が形成される。2つの分割体6は、一方の分割主材4aと他方の分割主材4aとに継手部材7の一側領域と他側領域とをそれぞれ嵌挿させ、且つ、一方の分割主材4aと他方の分割主材4aとにおいてそれぞれ対応する第1挿通孔4bと第2挿通孔9とに締結ボルト8を順に挿通させてナット11に螺合させることにより、各分割主材4aと継手部材7とを締結して両分割体6を連結する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
架線作業時に足場として使用する梯子であって、
長手方向において複数の分割体に分割可能である一方、当該各分割体を複数の継手部材を用いて直列に組み立てて使用するように構成された梯子本体を備え、
前記各分割体は、互いに所定の間隔をあけて並んで延びる断面四角形状をなす一対の管状の分割主材と、当該両分割主材の間に横架された1つ以上の踏桟と、を有し、
前記分割主材の少なくとも一方の端部には、締結ボルトを挿通可能な第1挿通部が形成され、
前記継手部材の各端部には、前記締結ボルトを挿通可能な第2挿通部が形成され、
2つの前記分割体は、互いに対応する一方の前記分割主材と他方の前記分割主材とに前記継手部材の一側領域と他側領域とをそれぞれ嵌挿させ、且つ、一方の前記分割主材と他方の前記分割主材とにおいてそれぞれ対応する前記第1挿通部と前記第2挿通部とに前記締結ボルトを順に挿通させてナットに螺合させることにより、前記各分割主材と前記継手部材とを締結して前記両分割体を連結するように構成されていることを特徴とする梯子。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の梯子において、
前記継手部材は、断面が四角形を除く多角形状か、或いは、円形状をなしていることを特徴とする梯子。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の梯子において、
前記継手部材は、前記分割主材の内側にスライド可能に取り付けられ、一側にスライドさせた際、全体が前記分割主材の内部に収容される一方、他側にスライドさせた際、一側領域が前記分割主材の内部に位置する状態で他側領域が前記分割主材の端部開口から飛び出すように構成されていることを特徴とする梯子。
【請求項4】
請求項3に記載の梯子において、
前記第1挿通部は、前記分割主材の長手方向に延びるスリット状をなすとともに、互いに対向する一対のガイド孔であり、
前記締結ボルトは、前記継手部材を前記分割主材に対してスライドさせる際、前記両ガイド孔に案内されるように構成されていることを特徴とする梯子。
【請求項5】
請求項4に記載の梯子において、
前記分割主材の前記ガイド孔周りには、補強板が取り付けられていることを特徴とする梯子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄塔において架線作業を行う際に足場として使用する梯子に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、架空電線路の鉄塔には、多くの碍子が配設され、これら碍子周りにおいて架線作業を行う際、作業者は、例えば、特許文献1の如き架線作業用の梯子を足場にして作業を行うのが一般的である。この梯子は、互いに所定の間隔をあけて並んで延びる一対の主材と、当該両主材の間に横架された複数の踏桟と、を備え、長手方向一端には、フック部材が取り付けられている。そして、碍子連の一端に接続された電線に梯子のフック部材を引っ掛けるとともに、碍子連の他端側に位置する鉄塔の腕金に2つのロープで梯子の他端側を吊り下げることにより、碍子連の下方において梯子を碍子連に沿って延びる姿勢にして作業者の足場として使用している。
ところで、これらの作業は、山奥にある鉄塔にて行うので、作業に必要な資機材をクローラー運搬車に載せて巡視路を使って運搬するのが一般的である。しかし、上述の梯子は、作業を効率的に行うために、例えば、全長が2.5m程度の長尺な形状をなしていて、クローラー運搬車に載せて運搬することが叶わず、従来、道が狭くて木が生い茂る巡視路を人力で運ばざるを得なかったため、大きな苦労を伴っていた。
【0003】
これを回避するために、例えば、特許文献2に開示されている梯子のように、架線作業時に使用する梯子を運搬時にクローラー運搬車に積載できるコンパクトな形状に可変できる構造にすることが考えられる。特許文献2の梯子は、互いに所定の間隔をあけて並んで延びる一対の主材と、当該両主材の間に横架された複数の踏桟と、を備え、各主材は、複数の円筒体が筒中心線を一致させて重なり合うテレスコピック機構になっている。そして、各主材における各円筒体を隣り合う円筒体に対してスライドさせていくことにより、梯子を伸縮させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-241688号公報
特開2019-173466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献2の梯子の場合、梯子を収縮させた状態にすることでクローラー運搬車に載せることができるようにはなるものの、各主材を伸縮させるための構造として当該主材を構成する複数の円筒体の外形を次第に大きな外形にする必要があり、梯子全体の重量が重くなってしまう。したがって、梯子を特許文献2の如き構造にすることで鉄塔に移動するまでの労力は減るものの、鉄塔における作業場所への梯子の運搬に大きな労力を費やさなければならなくなるおそれがある。
また、上述の如き架線作業時に足場として使用される梯子は、使用時においてその長手方向と交差する方向に大きな力が作用するので、特許文献2の如き梯子の伸縮構造においては、各主材が伸長状態になったときに隣り合う2つの円筒体の連続部分に高い剛性が必要となるが、特許文献2の梯子では、そのことについて何ら考慮されていない。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、運搬時にはコンパクトにすることができ、使用時には高い剛性を有して作業時における作業者を安全に支えることができる架線作業用の梯子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明では、梯子の本体部分をその長手方向に分割可能な構造にしたことを特徴とする。
具体的には、架線作業時に足場として使用する梯子を対象とし、次のような対策を講じた。
【0007】
すなわち、第1の発明に係る梯子では、長手方向において複数の分割体に分割可能である一方、当該各分割体を複数の継手部材を用いて直列に組み立てて使用するように構成された梯子本体を備え、前記各分割体は、互いに所定の間隔をあけて並んで延びる断面四角形状をなす一対の管状の分割主材と、当該両分割主材の間に横架された1つ以上の踏桟と、を有し、前記分割主材の少なくとも一方の端部には、締結ボルトを挿通可能な第1挿通部が形成され、前記継手部材の各端部には、前記締結ボルトを挿通可能な第2挿通部が形成され、2つの前記分割体は、互いに対応する一方の前記分割主材と他方の前記分割主材とに前記継手部材の一側領域と他側領域とをそれぞれ嵌挿させ、且つ、一方の前記分割主材と他方の前記分割主材とにおいてそれぞれ対応する前記第1挿通部と前記第2挿通部とに前記締結ボルトを順に挿通させてナットに螺合させることにより、前記各分割主材と前記継手部材とを締結して前記両分割体を連結するように構成されていることを特徴とする。
このように構成される梯子では、梯子本体を分割することによって梯子全体をコンパクトにまとまった状態に積み上げ可能となるように作用する。また、分割構造であっても梯子全体の重量が軽くなるように作用する。さらに、連結させた隣り合う2つの分割体における2つの分割主材の連続する部分の断面係数が大きくなるように作用する。
【0008】
第2の発明の梯子では、第1の発明において、前記継手部材は、断面が四角形を除く多角形状か、或いは、円形状をなしていることを特徴とする。
このように構成される梯子では、分割主材に継手部材を嵌挿させた状態において分割主材の内面と継手部材の外面との間の隙間の領域が増えるように作用する。
【0009】
第3の発明の梯子では、第1又は第2の発明において、前記継手部材は、前記分割主材の内側にスライド可能に取り付けられ、一側にスライドさせた際、全体が前記分割主材の内部に収容される一方、他側にスライドさせた際、一側領域が前記分割主材の内部に位置する状態で他側領域が前記分割主材の端部開口から飛び出すように構成されていることを特徴とする。
このように構成される梯子では、2つの分割体を連結させる際、両分割体の互いに対応する各分割主材に継手部材を簡単に挿入可能となるように作用する。
【0010】
第4の発明の梯子では、第3の発明において、前記第1挿通部は、前記分割主材の長手方向に延びるスリット状をなすとともに、互いに対向する一対のガイド孔であり、前記締結ボルトは、前記継手部材を前記分割主材に対してスライドさせる際、前記両ガイド孔に案内されるように構成されていることを特徴とする。
このように構成される梯子では、締結ボルトを第1挿通部と第2挿通部とに挿通させた状態のまま分割主材に対して継手部材をスライド可能となるように作用する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

中国電力株式会社
短絡防止具
10日前
中国電力株式会社
蓄電池付き照明装置
3日前
中国電力株式会社
発電所内植物管理システムおよび発電所内植物管理プログラム
18日前
株式会社東光高岳
充電器
18日前
株式会社村田製作所
電源装置
18日前
日置電機株式会社
電流制限回路
18日前
サンデン株式会社
モータ制御装置
18日前
キヤノン電子株式会社
ステッピングモータ
10日前
株式会社豊田自動織機
駆動装置
18日前
富士電機株式会社
電力変換装置
11日前
株式会社ダイヘン
充電システム
12日前
株式会社サタケ
電動機の端子箱
18日前
株式会社日立製作所
動力装置
11日前
日野自動車株式会社
電動機
4日前
矢崎総業株式会社
グロメット
19日前
トヨタ自動車株式会社
駆動ユニット
19日前
個人
屏風型プラスチックダンボール太陽光発電器
19日前
株式会社プロテリアル
リニアモータ
18日前
ニチコン株式会社
電源装置
18日前
株式会社B&GLOBAL
ポータブル電源
18日前
矢崎総業株式会社
プロテクタ
10日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
11日前
株式会社 神崎高級工機製作所
モータ
10日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
11日前
株式会社荏原製作所
浸水防止盤
18日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
11日前
ローム株式会社
電力変換ユニットおよび車両
11日前
矢崎総業株式会社
分岐クランプ
12日前
矢崎総業株式会社
電線保護部材
12日前
株式会社アイシン
給電システム
10日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
10日前
トヨタ自動車株式会社
ファン制御装置
10日前
ミツミ電機株式会社
絶縁型直流電源装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
永久磁石式電動機
11日前
ニデック株式会社
モータ
11日前
株式会社豊田自動織機
ステータ用のコイル
10日前
続きを見る