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公開番号
2024139553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050545
出願日
2023-03-27
発明の名称
接地線穴カバー
出願人
中国電力株式会社
代理人
個人
主分類
H02G
7/00 20060101AFI20241002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】接地線穴から複合柱の内部への雨水の侵入を防ぐことが可能であって、かつ、既設の複合柱に対しても容易に取り付けることが可能な接地線穴カバーを提供する。
【解決手段】接地線穴カバー1はゴムなどの弾性部材によって形成され、全体として側面視L字状をなすとともに、一端1bから他端1cに達する切り込み2aに対して面対称をなすようにV字溝2が側面1aに設けられている。そして、外径が複合柱の接地線穴の内径よりも大きい円筒体からなり、複合柱の接地線穴に一部が嵌入される接続部3と、半円筒状をなすとともに、接続部3に対して直角をなすように曲折した本体部4を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート台柱と鋼管柱によって構成される複合柱の接地線穴に取り付けられる接地線穴カバーであって、
前記接地線穴に少なくとも一部が嵌入される接続部と、
この接続部に対して曲折した本体部と、を備えるとともに、
筒状をなし、一端から他端に達する切り込みが側面を分割するように設けられていることを特徴とする接地線穴カバー。
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【請求項2】
前記接続部が弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接地線穴カバー。
【請求項3】
前記接続部は円筒状をなすとともに前記接地線穴の内径よりも外径が小さい環状溝が前記側面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の接地線穴カバー。
【請求項4】
前記切り込みは、前記接続部の円筒軸を通るとともに前記本体部の長手方向に平行であって、かつ、前記側面を分割する切断面からなり、
前記接続部及び前記本体部には、前記切り込みに対して面対称をなすようにV字溝又はU字溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接地線穴カバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接地線を伝って流下する雨水が接地線穴から複合柱の内部に侵入することを防ぐために接地線穴に取り付けられるカバーに係り、特に、既設の複合柱に対して容易に取り付けることが可能な接地線穴カバーに関する。
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【背景技術】
【0002】
図5は接地線53が複合柱50に設置された状態を示しており、図6(a)は図5において破線で囲まれたEの部分の拡大図であり、図6(c)は図6(a)におけるG-G線矢視断面図である。また、図6(b)及び図6(d)は図6(c)においてそれぞれ水切り56が設けられていない状態及び水切り56が接地線穴54の中に入り込んでしまった状態を表している。
図5に示すように、複合柱50は地面に立設されるコンクリート台柱51と、このコンクリート台柱51の上に組み込まれた複数の鋼管柱52からなり、コンクリート台柱51と鋼管柱52の内部に敷設された接地線53は、鋼管柱52の側面52aに形成された接地線穴54から鋼管柱52の外へ引き出された後、柱上変圧器55などの外箱55aに設けられた接地接続端子55bに接続される構造となっている。
このような構造の複合柱50において、接地線53を伝って流下する雨水が接地線穴54から複合柱50の内部に侵入すると、コンクリート台柱51と鋼管柱52の接合箇所(図中で破線で囲まれたFの部分)が腐食してしまい、最悪の場合には、その部分で複合柱50が折損することがある。
【0003】
図6(a)に示すように、接地線53には、接地線穴54の外側で側面視N字をなすように折り返された部分(以下、水切り56という。)が設けられるが、図6(b)に示すように、接地線53に水切り56が設けられていない場合には、接地線53を伝って流下する雨水が矢印で示すように接地線穴54から複合柱50の内部に侵入する。一方、図6(a)及び図6(c)に示すように、接地線53に水切り56が設けられている場合、接地線53を伝う雨水が接地線穴54の外側に設けられている水切り56の部分で接地線53から離れて流下するため、接地線穴54を通って複合柱50の内部に雨水が侵入することはない。
【0004】
柱上変圧器55などの外箱55aに設けられた接地接続端子55bに一端が接続された接地線53は、図5に示すようにそれぞれの間隔が1m以内になるように設置された複数のバンド部材57によって鋼管柱52の側面52aに固定されているが、接地線穴54の近くには余長部分が設けられており、風が吹くと膨らんで風の影響を受け易い状態になる。そして、風の力で接地線53の一部が上方へ引っ張られると、その部分が自重によって元の位置に戻る際に、水切り56が接地線穴54の中に入り込んでしまうことがある。図6(d)に示すように、水切り56が接地線穴54の中に入り込んでしまうと、接地線53を伝って流下する雨水は接地線穴54を通って複合柱50の内部に侵入することになる。すなわち、水切り56が接地線53に設けられていたとしても接地線穴54の中に水切り56が入り込んでしまうと、複合柱50の内部への雨水の侵入を防ぐという水切り56の機能は発揮されない。なお、雨水は接地線53を伝って流下する場合だけでなく、鋼管柱52の側面52aに沿って流下する場合も接地線53と接地線穴54の隙間から複合柱50の内部に侵入する可能性がある。
このように、複合柱50では、接地線穴54から内部に雨水が侵入し易く、従来、この雨水が原因でコンクリート台柱51と鋼管柱52の接合箇所で腐食が発生し、最終的には、その部分で折損してしまうという事態が生じていた。
【0005】
電柱の内部への雨水の侵入を防ぐ技術としては、例えば、特許文献1に「電柱のアース線架設構造」という名称で、電柱内部を通して配線されるアース線の架設構造に関する考案が開示されている。
特許文献1の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献1に開示された考案は、コンクリート製の電柱1の周壁2内に埋設される筒状の挿通口部材3と、アース線4bのみを挿通可能な透孔5bを有し、挿通口部材3に嵌め込まれる蓋部材5を備えた構造となっている。
このような構造によれば、アース線の引き出し口とアース線の隙間が蓋部材5によって塞がれているため、上記引き出し口から電柱の内部に雨水が侵入するおそれがない。
【0006】
また、特許文献2には「接地用端子装置」という名称で、電柱の内部に配置される接地線の接地抵抗値を測定する装置に関する発明が開示されている。
特許文献2の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献2には電柱201の側面に形成された孔部230に嵌合される筐体10と、筐体10に取り付けられた第1内側端子12及び第2内側端子14並びに外側端子18を介して電柱201の内部の接地線214、215に接続される柱外接地線50の上端部を覆うように筐体10に嵌め込まれる蓋体20が記載されている。
孔部230は接地線穴ではないが、このような構造によれば、筐体10に蓋体20を嵌め込むことにより、孔部230から電柱201の内部への雨水の侵入を防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開平1-103173号公報
特開2016-142520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された考案は、新設の電柱にアース線を架設する場合に適用されるものであって、電柱製造後に工場内において電柱にされるものであるため、既設の複合柱には取り付けることができないという課題があった。
また、特許文献2に記載された孔部230は、電柱201の内部に設置された接地線214、215の接地抵抗値を測定する際に用いられ、電柱201の製造段階で接地用端子装置1が内部に設置されるものであり、接地線穴とは構造が異なるため、接地線穴に取り付けることができないという課題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、接地線穴から複合柱の内部への雨水の侵入を防ぐことが可能であって、かつ、既設の複合柱に対しても容易に取り付けることが可能な接地線穴カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、第1の発明は、コンクリート台柱と鋼管柱によって構成される複合柱の接地線穴に取り付けられる接地線穴カバーであって、接地線穴に少なくとも一部が嵌入される接続部と、この接続部に対して曲折した本体部と、を備えるとともに、筒状をなし、一端から他端に達する切り込みが側面を分割するように設けられていることを特徴とする。
第1の発明においては、切り込みによって2つに分割された部分の間を通過させることにより接地線が複合柱の内部に配置されるという作用を有する。また、第1の発明を接地線が内部に配置された状態で本体部の長手方向が鉛直方向と平行をなすように接地線穴に取り付けると、接地線が本体部の下端において上方に折り返され、その部分が水切りとして機能する。さらに、第1の発明においては、接続部が接地線と接地線穴の隙間を防ぐという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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