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公開番号2024149210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062942
出願日2023-04-07
発明の名称音低減装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類F24F 13/02 20060101AFI20241010BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】圧力損失を増加させることなく、空気の流れに起因する音の大きさを低減可能な音低減構造を提供すること。
【解決手段】
空気の流れに起因する音を低減させる音低減装置は、空気が流れる空気流路を形成する内壁面421を有する空気流路部42と、空気流路部に設けられ、空気流路内の空気の流れによって発生する音を低減させる音低減部60、61と、を備える。音低減部は、内壁面において、内壁面より空気流路側に突出されることなく形成されている音低減装置。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
空気の流れに起因する音を低減させる音低減装置であって、
前記空気が流れる空気流路(30a、42a、114a)を形成する内壁面(36、373、421、1141)を有する空気流路部(30、37、42、114)と、
前記空気流路部に設けられ、前記空気流路内の前記空気の流れによって発生する音を低減させる音低減部(50、60、61、62、63、64、65、66)と、を備え、
前記音低減部は、前記内壁面より前記空気流路側に突出することなく前記内壁面に形成されている音低減装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記音低減部は、前記内壁面に形成された溝(60、61、62、63、64、65、66)によって構成されている請求項1に記載の音低減装置。
【請求項3】
前記溝は、前記空気の流れ方向における上流側から下流側に向かう方向を空気流れ方向としたとき、前記空気流れ方向に沿って形成される第1溝(61)および前記空気流れ方向に交差する方向に沿って形成される第2溝(62)のうちの少なくとも一方を含む請求項2に記載の音低減装置。
【請求項4】
前記第2溝は、前記空気流れ方向に直交する方向に沿って形成されており、
前記音低減部は、前記第1溝および前記第2溝によって構成されている請求項3に記載の音低減装置。
【請求項5】
前記第2溝は、前記空気流れ方向に沿って所定の間隔で複数形成されており、
複数の前記第2溝の前記空気流れ方向の大きさを第2溝幅(L2)とし、複数の前記第2溝それぞれの空気流れ方向の間隔を第2間隔(S2)としたと、前記第2溝幅は、前記第2間隔より小さくなっている請求項4に記載の音低減装置。
【請求項6】
前記溝は、多角形状に形成されている請求項2に記載の音低減装置。
【請求項7】
前記溝は、円形状に形成されている請求項2に記載の音低減装置。
【請求項8】
前記溝は、前記内壁面に複数形成されており、
前記内壁面は、複数の前記溝によって複数の区画に仕切られており、互いに隣り合う前記区画の表面の高さが互いに異なっている請求項2に記載の音低減装置。
【請求項9】
前記内壁面は、互いに隣り合う2つの前記区画の表面の高さのうち、一方の前記区画の表面高さに比較して他方の前記区画の表面高さが所定の大きさだけ窪んでいる請求項8に記載の音低減装置。
【請求項10】
前記空気流路部は、円弧状に屈曲する屈曲部(361、362、363、364、372、422、1142)を有し、
前記内壁面は、前記屈曲部の内側の壁面である内側屈曲面(424)を含み、
前記溝は、前記内壁面のうち、前記内側屈曲面に設けられている請求項2に記載の音低減装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音低減装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、空気流路の壁面から空気流路側に向かって突出する複数の突起を設けた空力音低減装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この空力音低減装置は、複数の突起を不均一な形状とする、または、複数の突起を不均一な位置に設置することで、突起によって壁面付近の気流の乱れを抑制するとともに、突起によって新たに発生する気流の乱れを低減させて空力音低減効果を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-052808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、空気流路内に設けられた突起は、空気流路内を空気が流れる際の抵抗となる。このため、当該突起は、空気流路内に突起が存在しない場合に比べて空気流路内を空気が流れる際の圧力損失が増加する要因となる。さらに、空気流路内に設けられた突起は、空気流路内を空気が流れる際に、当該突起に空気が衝突することで発生する新たな音の発生要因となる。
【0005】
本開示は、圧力損失を増加させることなく、空気の流れに起因する音の大きさを低減可能な音低減構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
空気の流れに起因する音を低減させる音低減装置であって、
空気が流れる空気流路(30a、42a、114a)を形成する内壁面(36、373、421、1141)を有する空気流路部(30、37、42、114)と、
空気流路部に設けられ、空気流路内の空気の流れによって発生する音を低減させる音低減部(50、60、61、62、63、64、65、66)と、を備え、
音低減部は、内壁面より空気流路側に突出することなく内壁面に形成されている。
【0007】
これによれば、空気流路内を空気が流れる際に音低減部が抵抗とならないため、空気流路内を空気が流れる際に圧力損失が増加することを回避することができる。さらに、音低減部が空気流路側に突出していないため、空気流路内を空気が流れる際に、音低減部に空気が衝突することに起因する新たな音の発生を回避することができる。このため、本実施形態の音低減装置は、圧力損失を増加させることなく、空気の流れに起因する音の大きさを低減することができる。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る音低減装置が適用される車両用空調装置の概略構成図である。
第1実施形態に係る送風部の断面図である。
第1実施形態に係る車両用空調装置の吹出モードがフェイス吹き出しモードに設定された状態を示す図である。
第1実施形態に係る車両用空調装置の吹出モードがフット/デフロスタ吹き出しモードに設定された状態を示す図である。
フェイス用ダクト内を空気が流れる際に生じる渦を説明するための図である。
フェイス用ダクトに設けられた音低減部の位置を説明するための図である。
第1実施形態に係る音低減部の形状を説明するための図である。
第1実施形態に係る音低減部が設けられるダクト内壁面の表面高さを説明するための図である。
音低減部の効果を説明するためのグラフを示す図である。
送風通路内に設けられたデフ用ミックスドアの回転軸を示す図である。
第1実施形態の変形例に係る音低減部の形状を説明するための図である。
第1実施形態の変形例に係る音低減部の形状を説明するための図である。
第2実施形態に係る音低減部の形状を説明するための図である。
第3実施形態に係る音低減部の形状を説明するための図である。
他の実施形態に係る音低減部が設けられるダクト内壁面の表面高さを説明するための図である。
他の実施形態に係る空気流れ抵抗部の形状を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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