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公開番号2024150223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063535
出願日2023-04-10
発明の名称ガスケット
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類F16J 15/06 20060101AFI20241016BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】点火プラグを内燃機関に取り付ける際に用いられるガスケットであって、気密性を確保しつつ点火プラグから脱落したり落ち込みが発生したりといった事象の発生を低減するガスケットを提供する。
【解決手段】内燃機関のシリンダヘッドに点火プラグに設けられたねじ部を螺合させて取り付ける際に点火プラグとシリンダヘッドとの間に配置されるガスケット20であって、ねじ部の根本側においてねじ山が形成されていないねじ盗み部に配置される環状の本体部23と、本体部23から径方向の内側に傾斜しながら突出する傾斜部を有する凸部と、を備える。本体部23の環状中心Cpを中心とし傾斜部の突出端26aを通る円S1の内径φa[mm]と、ねじ盗み部の外径φb[mm]と、ねじ部のねじ呼び径φc[mm]とにおいて、φb≦φa≦φc-0.9mmの関係が成立する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関のシリンダヘッドにおける壁部に、点火プラグに設けられたねじ部を螺合させて取り付ける際に前記点火プラグと前記壁部との間に配置されるガスケット(20)であって、
前記ねじ部の根本側においてねじ山が形成されていないねじ盗み部に配置される環状の本体部(23)と、
前記本体部から径方向の内側に傾斜しながら突出する傾斜部(26)を有する凸部(25)と、を備え、
前記本体部の環状中心(Cp)を中心とし前記傾斜部の突出端(26a)を通る円(S1)の内径φa[mm]と、前記ねじ盗み部の外径φb[mm]と、前記ねじ部のねじ呼び径φc[mm]と、においてφb≦φa≦φc-0.9mmの関係が成立するガスケット。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記突出端の周方向長さ(L1)の合計は、前記突出端を通る円の全周長に対して50%以上80%以下である、請求項1に記載のガスケット。
【請求項3】
前記本体部の環状中心を通る任意の直線は前記突出端と少なくとも一箇所において交差する、請求項1または2に記載のガスケット。
【請求項4】
前記傾斜部は、分離点(26b)において前記凸部から傾斜し、
前記本体部の厚み(tg1)に対して、前記本体部の厚み方向に沿った長さであって、前記ガスケットが前記壁部に当接する当接面(22)から前記分離点までの長さ(dp1)の割合が50%以上91%以下である、請求項1に記載のガスケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、点火プラグを内燃機関に取り付ける際に用いられるガスケットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、中心電極及び接地電極を備える点火プラグが知られている(下記特許文献1参照)。点火プラグは内燃機関に取り付けられ、中心電極と接地電極との間の火花放電ギャップに放電火花を生じさせることにより、内燃機関の燃焼室における混合気に着火できるように成されている。点火プラグには、外周にねじ山が形成された取り付け部が設けられており、点火プラグを内燃機関に取り付ける場合に、内燃機関の燃焼室を形成する壁部に設けたねじ孔に取り付け部のねじ山を螺合させる。これにより、中心電極及び接地電極が、内燃機関の燃焼室内に挿入される。
【0003】
内燃機関と点火プラグとの間の気密性を確保するために、内燃機関のねじ孔周囲の壁部と点火プラグの座部との間に、ガスケットを介在させることがある。このガスケットの構成として、例えば特許文献1では、ガスケットの内周縁部に本体部から径方向の内側に突出した複数の凸部が形成されている。凸部から、本体部の軸方向において本体部の壁部側の面である特定面の側に延びる複数の第1延長部と、を備え、第1延長部は、凸部との接続部を除いて本体部から分離されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-165520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、ガスケットの気密性向上に着目しており、点火プラグからガスケットが脱落することや、脱落しないまでも落ち込みによってガスケットが点火プラグのねじ部に嵌ってしまう落ち込みについては考慮されていなかった。
【0006】
本開示は、点火プラグを内燃機関に取り付ける際に用いられるガスケットであって、気密性を確保しつつ点火プラグから脱落したり落ち込みが発生したりといった事象の発生を低減するガスケットを提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、内燃機関のシリンダヘッドにおける壁部に、点火プラグに設けられたねじ部を螺合させて取り付ける際に点火プラグと壁部との間に配置されるガスケット(20)であって、ねじ部の根本側においてねじ山が形成されていないねじ盗み部に配置される環状の本体部(23)と、本体部から径方向の内側に傾斜しながら突出する傾斜部(26)を有する凸部(25)と、を備える。本体部の環状中心(Cp)を中心とし傾斜部の突出端(26a)を通る円(S1)の内径φa[mm]と、ねじ盗み部の外径φb[mm]と、ねじ部のねじ呼び径φc[mm]と、においてφb≦φa≦φc-0.9mmの関係が成立する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、点火プラグを内燃機関に取り付ける際に用いられるガスケットであって、気密性を確保しつつ点火プラグから脱落したり落ち込みが発生したりといった事象の発生を低減するガスケットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、点火プラグの半断面図である。
図2は、図1におけるA部分の拡大断面図である。
図3は、実施形態におけるガスケットの平面図である。
図4は、実施形態におけるガスケットの作用効果を説明するための図である。
図5は、実施形態におけるガスケットの作用効果を説明するための図である。
図6は、実施形態におけるガスケットの作用効果を説明するための図である。
図7は、第1変形例におけるガスケットの平面図である。
図8は、第2変形例におけるガスケットの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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