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公開番号
2024162412
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077898
出願日
2023-05-10
発明の名称
植物栽培方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
7/00 20060101AFI20241114BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】植物の生産量をさらに安定化させることが可能な植物栽培方法を提供する。
【解決手段】植物栽培方法は、植物の生育期間における一日の中で、予め定められた電照時間だけ通常照明を前記植物に照射するステップと、電照時間の後に、赤色光を植物に照射するステップと、生育期間内で日ごとに繰り返す。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
植物の生育期間における一日の中で、予め定められた電照時間だけ通常照明を前記植物に照射するステップと、
前記電照時間の後に、赤色光を前記植物に照射するステップと、
を前記生育期間内で日ごとに繰り返す植物栽培方法。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記赤色光は、波長500nmから700nmの可視光である請求項1に記載の植物栽培方法。
【請求項3】
前記通常照明は、光合成光補償点以下の光強度を有する請求項1又は2に記載の植物栽培方法。
【請求項4】
前記赤色光を照射するステップは、前記電照時間よりも短い請求項1に記載の植物栽培方法。
【請求項5】
前記植物を栽培する複数の区域のうち、隣接する2つの前記区域の間で、前記赤色光を前記植物に照射するステップを実行する栽培周期が互いに重ならないように交互に管理するステップをさらに含む請求項1に記載の植物栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、イチゴは,冬から春咲きにかけての季節に収穫ピークを迎える一期成りの品種が多い。一方、季節を通じて一度果実が出来る四季なりイチゴが近年では注目され,栽培面積も拡大している。しかしながら、四季なりイチゴでも、夏期の高温状態では品質の良いイチゴの生産は困難であり、露地栽培では高地等の冷涼地帯での栽培か、夏場の高温を避ける空調設備を導入した施設栽培(下記特許文献1参照)での生産に限定されるのが現状である。
【0003】
四季成イチゴは長日植物であり,例えば電照菊栽培で用いられるような補光を行い,昼夜期間を16時間/8時間に設定することで花芽誘導(花芽形成、花芽分化)を行うことができ、季節を通じたイチゴ生産が理論的には可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-166596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、四季なりイチゴを生産する場合に問題となるのが生産量の安定化である。花芽を誘導したイチゴは、電照による補光を中断しない限りイチゴの花芽を作り続ける。花芽が成長し果実が実るまでに必要な光合成量が確保されるのであれば問題はないが、現実には果実に光合成で得られた栄養分が取られ、光合成を行うべき次世代の葉の能力を含む植物体の健康度が低下し、結果として「心どまり」という葉も芽も出ない状態になる現象が発生する。その結果、上記のイチゴを初めとして、植物の生産量が不安定化してしまうという課題があった。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、植物の生産量をさらに安定化させることが可能な植物栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る植物栽培方法は、植物の生育期間における一日の中で、予め定められた電照時間だけ通常照明を前記植物に照射するステップと、前記電照時間の後に、赤色光を前記植物に照射するステップと、を前記生育期間のうち、前記植物の花芽が出現するまで、日ごとに繰り返す。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、植物の生産量をさらに安定化させることが可能な植物栽培方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第一実施形態に係る植物栽培設備の構成を示す模式図である。
本開示の第一実施形態に係る植物栽培方法のフローチャートである。
本開示の第一実施形態に係る植物栽培方法を採用した場合の一日の電照時間/赤色光照射時間の例を示す時間表である。
本開示の第二実施形態に係る植物栽培方法における複数区域の管理スケジュールを示す図である。
本開示の実施例に係る植物栽培方法を採用した場合の花房の出現数と栽培週の例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
(植物栽培設備1の構成)
以下、本開示の第一実施形態に係る植物栽培設備1について、図1から図3を参照して説明する。この植物栽培設備1は、花卉類や果実類等の農産物・植物を栽培するための設備である。特に、イチゴの栽培を例に本実施形態の栽培方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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