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公開番号
2024158965
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074641
出願日
2023-04-28
発明の名称
植物栽培設備
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
7/00 20060101AFI20241031BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】植物の生産性をさらに向上させることが可能な植物栽培設備を提供する。
【解決手段】植物栽培設備は、植物を栽培するスペースを内部に有するとともに太陽光を透過する透光性材料で形成された温室と、温室内に設けられ、太陽光が照射される受光面を有し、太陽光とは波長の異なる変換光を発する波長変換シートと、を備え、波長変換シートは、変換光を発生させる変換シート本体と、変換シート本体に一体に設けられて、受光面における変換シート本体の占有面積を調節する調節シートと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
植物を栽培するスペースを内部に有するとともに太陽光を透過する透光性材料で形成された温室と、
該温室内に設けられ、前記太陽光が照射される受光面を有し、該太陽光とは波長の異なる変換光を発する波長変換シートと、
を備え、
前記波長変換シートは、
前記変換光を発生させる変換シート本体と、
該変換シート本体に一体に設けられて、前記受光面における前記変換シート本体の占有面積を調節する調節シートと、
を有する植物栽培設備。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記調節シートは、前記変換シート本体の一部を覆うことで前記占有面積を調節する請求項1に記載の植物栽培設備。
【請求項3】
前記調節シートは、前記変換シート本体に対して一体に接続されることで前記占有面積を調節する請求項1に記載の植物栽培設備。
【請求項4】
前記波長変換シートは、前記温室の天井から巻き出し可能に吊架され、
前記太陽光を検知する光センサーと、
該光センサーによって検知された前記太陽光の状態に基づいて、前記波長変換シートの前記太陽光に対する角度を変化させる姿勢調節部を有する制御部と、
をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の植物栽培設備。
【請求項5】
前記制御部は、前記光センサーによって検知された前記太陽光の状態に基づいて、前記波長変換シートの前記天井から巻き出される量を調節する巻き出し量調節部をさらに有する請求項4に記載の植物栽培設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物栽培設備に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
植物はクロロフィルに代表される色素で可視光(波長400~700nm)を吸収し、光合成によってCO2を固定し、葉・茎・根・果実などを生産する。CO2濃度を高めることで光合成量が増せることや、病害虫や害動物による被害から植物を守ること、農業従事者の負担を軽減することを目的として、閉鎖型の農業施設を採用する農業従事者が増えている。
【0003】
このような閉鎖型農業施設(温室)では、屋根や壁の部分を安価にかつ丈夫な構造にするため高分子系の素材を使ったものが多い。高分子系の素材としては透明なものを選択することが一般的ではあるが、光の透過率が悪く、結果として外部の光強度の半分程度の光しか農業施設内には供給されていないこともある。
【0004】
そこで、下記特許文献1に記載されているように、太陽光などでクロロフィルに吸収されない波長域(500~600nm)の光をより長波長側の赤色光(600~700nm)に変換するシートを用いる技術が提唱されている。このようにして変換された光は,クロロフィル等の光合成に使われやすい波長に変換され、光合成量が増えるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-223941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、農業施設(温室)の全面に上記のシートを配置した場合、植物は与えられた環境に順応し、徒長(植物の背丈のみが異常に伸長すること)などの現象を引き起こす。この結果として、温室内での植物の生産性が低下するといった課題があった。
【0007】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、植物の生産性をさらに向上させることが可能な植物栽培設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示に係る植物栽培設備は、植物を栽培するスペースを内部に有するとともに太陽光を透過する透光性材料で形成された温室と、該温室内に設けられ、前記太陽光が照射される受光面を有し、該太陽光とは波長の異なる変換光を発する波長変換シートと、を備え、前記波長変換シートは、前記変換光を発生させる変換シート本体と、該変換シート本体に一体に設けられて、前記受光面における前記変換シート本体の占有面積を調節する調節シートと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、植物の生産性をさらに向上させることが可能な植物栽培設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る植物栽培設備の構成を示す全体図である。
本開示の実施形態に係る波長変換シートの一例を示す拡大図である。
本開示の実施形態に係る制御部の構成を示す機能ブロック図である。
本開示の実施形態に係る制御部の制御フローを示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係る制御部のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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