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公開番号
2024158255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073300
出願日
2023-04-27
発明の名称
放射性廃棄物の処理システムおよび方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
9/04 20060101AFI20241031BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】放射性廃棄物の処理システムおよび方法において、放射性廃棄物から効率良く水分を除去して充填率の向上を図ると共に作業の安全性の向上を図る。
【解決手段】スラリー状の放射性廃棄物を貯留するスラリータンクの下方に配置されると共に上部の入口部に第1配管接続用カプラが設けられて放射性廃棄物を収容可能な処理容器と、スラリータンクと処理容器との間に設けられると共に配管接続用開口部が設けられる遮蔽部材とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スラリー状の放射性廃棄物を貯留するスラリータンクの下方に配置されると共に上部の入口部に第1配管接続用カプラが設けられて前記放射性廃棄物を収容可能な処理容器と、
前記スラリータンクと前記処理容器との間に設けられると共に配管接続用開口部が設けられる遮蔽部材と、
を備える放射性廃棄物の処理システム。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記スラリータンクにおける下部の出口部に第2配管接続用カプラが設けられ、前記第2配管接続用カプラは、前記配管接続用開口部を通して下降して前記第1配管接続用カプラに接続可能である、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理システム。
【請求項3】
前記第1配管接続用カプラは、前記配管接続用開口部を通して上昇して前記スラリータンクにおける下部の出口部に設けられた第2配管接続用カプラに接続可能である、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理システム。
【請求項4】
前記スラリータンクは、移送容器であり、所定の位置で内部に前記放射性廃棄物が充填された状態で前記処理容器の上方に配置される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射性廃棄物の処理システム。
【請求項5】
前記移送容器は、内部を視認可能な視認用窓が設けられる、
請求項4に記載の放射性廃棄物の処理システム。
【請求項6】
スラリータンクに貯留されたスラリー状の放射性廃棄物を前記スラリータンクの下方に配置された移送容器に充填するステップと、
前記放射性廃棄物が充填された前記移送容器を移送して処理容器の上方に遮蔽部材を介して配置するステップと、
前記処理容器における上部の入口部に設けられた第1配管接続用カプラと前記移送容器における下部の出口部に設けられた第2配管接続用カプラとを接続するステップと、
前記移送容器に充填された前記放射性廃棄物を前記処理容器に充填するステップと、
を有する放射性廃棄物の処理方法。
【請求項7】
放射性廃棄物を貯留するスラリータンクの下方に遮蔽部材を介して処理容器を配置するステップと、
前記処理容器における上部の入口部に設けられた第1配管接続用カプラと前記スラリータンクにおける下部の出口部に設けられた第2配管接続用カプラとを接続するステップと、
前記スラリータンクに貯留された前記放射性廃棄物を前記処理容器に充填するステップと、
を有する放射性廃棄物の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性廃棄物の処理システムおよび方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
原子力発電プラントにて、原子炉圧力容器の内部に配置された炉心燃料が溶融すると、原子炉格納容器の内部の構造物も溶融して固化し、放射性廃棄物としてのデブリとなる。そのため、デブリなどの放射性廃棄物を原子炉格納容器から回収して処理する必要がある。この場合、回収した放射性廃棄物は、スラリー状態のものも含む。スラリーを移送する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2-175344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原子炉圧力容器の内部にある放射性廃棄物は、水中にあることから、回収された放射性廃棄物は、スラリー状態のものも含む。放射性廃棄物は、容器に収容して移送や保管をすることから、放射性廃棄物からできるだけ水分を除去して充填率を高くする必要がある。また、スラリー状態にある放射性廃棄物は、放射性物質を含んでいることから、放射性廃棄物を安全に移送する必要がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、放射性廃棄物から効率良く水分を除去して充填率の向上を図ると共に作業の安全性の向上を図る放射性廃棄物の処理システムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の放射性廃棄物の処理システムは、スラリー状の放射性廃棄物を貯留するスラリータンクの下方に配置されると共に上部の入口部に第1配管接続用カプラが設けられて前記放射性廃棄物を収容可能な処理容器と、前記スラリータンクと前記処理容器との間に設けられると共に配管接続用開口部が設けられる遮蔽部材と、を備える。
【0007】
また、本開示の放射性廃棄物の処理方法は、スラリータンクに貯留されたスラリー状の放射性廃棄物を前記スラリータンクの下方に配置された移送容器に充填するステップと、前記放射性廃棄物が充填された前記移送容器を移送して処理容器の上方に遮蔽部材を介して配置するステップと、前記処理容器における上部の入口部に設けられた第1配管接続用カプラと前記移送容器における下部の出口部に設けられた第2配管接続用カプラとを接続するステップと、前記移送容器に充填された前記放射性廃棄物を前記処理容器に充填するステップと、を有する。
【0008】
また、本開示の放射性廃棄物の処理方法は、放射性廃棄物を貯留するスラリータンクの下方に遮蔽部材を介して処理容器を配置するステップと、前記処理容器における上部の入口部に設けられた第1配管接続用カプラと前記スラリータンクにおける下部の出口部に設けられた第2配管接続用カプラとを接続するステップと、前記スラリータンクに貯留された前記放射性廃棄物を前記処理容器に充填するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の放射性廃棄物の処理システムおよび方法によれば、放射性廃棄物から効率良く水分を除去して充填率の向上を図ることができると共に、作業の安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態の放射性廃棄物の処理システムを表す概略図である。
図2は、第1実施形態の放射性廃棄物の処理方法を表すフローチャートである。
図3は、移送容器への放射性廃棄物の充填作業を表す概略図である。
図4は、配管接続作業を表す概略図である。
図5は、配管接続作業の変形例を表す概略図である。
図6は、第2実施形態の放射性廃棄物の処理システムを表す概略図である。
図7は、第2実施形態の放射性廃棄物の処理方法を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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