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公開番号
2024156385
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070799
出願日
2023-04-24
発明の名称
放射性廃棄物の処理容器および方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
9/36 20060101AFI20241029BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】放射性廃棄物の処理容器および方法において、放射性廃棄物における乾燥作業の効率化を図る。
【解決手段】上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、多孔筒形状をなすと共に容器本体の内部に配置される筒状部材と、容器本体の上開口部に着脱自在に設けられる蓋と、容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、
多孔筒形状をなすと共に前記容器本体の内部に配置される筒状部材と、
前記容器本体の上開口部に着脱自在に設けられる蓋と、
前記容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、
を備える放射性廃棄物の処理容器。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記ガス出口部は、前記蓋に設けられる、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項3】
前記容器本体は、上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす外筒と、上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなすと共に前記外筒の内部に配置されることで前記外筒との間に第1ガス流路を形成する内筒と、前記第1ガス流路に乾燥用ガスを供給するガス入口部とを有する、
請求項1または請求項2に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項4】
前記筒状部材は、前記内筒の内部に配置されて内部に第2ガス流路が形成され、前記第1ガス流路および前記第2ガス流路は、前記ガス出口部に連通する、
請求項3に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項5】
前記ガス入口部は、前記外筒の底部に設けられる、
請求項3に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項6】
前記内筒は、筒形状をなす内筒本体と、前記内筒本体の下部に設けられる底部とを有し、前記筒状部材は、前記底部上に一体に設けられる、
請求項3に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項7】
前記容器本体は、外面に加熱装置が配置される、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項8】
下部が閉塞される容器本体の内部に多孔筒形状をなす筒状部材が配置され、前記容器本体の上開口部が蓋により開閉可能な処理容器を用いた放射性廃棄物の処理方法であって、
前記容器本体の上開口部から内部に放射性廃棄物を収容するステップと、
前記容器本体の上開口部を前記蓋により閉止するステップと、
前記容器本体の内部に収容された前記放射性廃棄物を乾燥させるステップと、
前記容器本体のガスを前記筒状部材により外部に排出するステップと、
を有する放射性廃棄物の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性廃棄物の処理容器および方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
原子力発電プラントにて、原子炉圧力容器の内部に配置された炉心燃料が溶融すると、原子炉格納容器の内部の構造物も溶融して固化し、放射性廃棄物としてのデブリとなる。そのため、デブリなどの放射性廃棄物を原子炉格納容器から回収して処理する必要がある。放射性廃棄物を処理する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された技術は、放射性廃棄物をキャニスタに収容し、キャニスタの外部に配置されたヒータによりキャニスタを加熱することで、内部の放射性廃棄物を乾燥するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6578958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放射性廃棄物をキャニスタに収容し、外部からキャニスタを加熱して内部の放射性廃棄物を乾燥する場合、ヒータの熱がキャニスタの内部の放射性廃棄物に伝わりにくく、乾燥作業に長時間を要してしまうという課題がある。特に、放射性廃棄物に多量の水分が同伴している場合、乾燥作業がさらに長くなってしまう。また、水分を含有する放射性廃棄物は、乾燥によって固化し、固化によりひび割れが生じる。すると、放射性廃棄物の乾燥により発生した蒸発ガスは、ひび割れ部分を通って上昇する。すると、ひび割れ部分を通って上昇する蒸発ガスは、流速が増加して放射性廃棄物を飛散させる懸念がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、放射性廃棄物における乾燥作業の効率化を図る放射性廃棄物の処理容器および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の放射性廃棄物の処理容器は、上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、多孔筒形状をなすと共に前記容器本体の内部に配置される筒状部材と、前記容器本体の上開口部に着脱自在に設けられる蓋と、前記容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、を備える。
【0007】
また、本開示の放射性廃棄物の処理方法は、下部が閉塞される容器本体の内部に多孔筒形状をなす筒状部材が配置され、前記容器本体の上開口部が蓋により開閉可能な処理容器を用いた放射性廃棄物の処理方法であって、前記容器本体の上開口部から内部に放射性廃棄物を収容するステップと、前記容器本体の上開口部を前記蓋により閉止するステップと、前記内筒の内部に収容された前記放射性廃棄物を乾燥させるステップと、前記容器本体のガスを前記筒状部材により外部に排出するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の放射性廃棄物の処理容器および方法によれば、放射性廃棄物における乾燥作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の放射性廃棄物の処理容器を表す概略図である。
図2は、放射性廃棄物の処理容器を表す水平断面図である。
図3は、放射性廃棄物の処理容器を表す分解図である。
図4は、本実施形態の放射性廃棄物の処理方法を表すフローチャートである。
図5は、処理容器における乾燥作業を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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