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公開番号2024145341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057647
出願日2023-03-31
発明の名称外気供給装置
出願人株式会社IHI
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類G21C 13/00 20060101AFI20241004BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】建屋への粒子の流入を抑制する。
【解決手段】外気供給装置300は、建屋110内に外気を供給する供給流路(第1流路310、第2流路320、330)と、フィルタ340を経由することなく供給流路によって建屋110内に外気を供給する第1供給状態と、フィルタ340を経由して供給流路によって建屋110内に外気を供給する第2供給状態とを、所定の条件に応じて切り換え可能とする切換部372と、第1供給状態において供給流路を通じて供給される外気の流量と、第2供給状態において供給流路を通じて供給される外気の流量との差が所定範囲内となるように、建屋110内に供給される外気の流量を調整する流量調整部374と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建屋内に外気を供給する供給流路と、
フィルタを経由することなく前記供給流路によって前記建屋内に外気を供給する第1供給状態と、前記フィルタを経由して前記供給流路によって前記建屋内に外気を供給する第2供給状態とを、所定の条件に応じて切り換え可能とする切換部と、
前記第1供給状態において前記供給流路を通じて供給される外気の流量と、前記第2供給状態において前記供給流路を通じて供給される外気の流量との差が所定範囲内となるように、前記建屋内に供給される前記外気の流量を調整する流量調整部と、
を備える、外気供給装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記供給流路に前記フィルタを着脱する着脱機構を備え、
前記切換部は、
前記着脱機構を制御し、前記供給流路から前記フィルタを取り外して前記第1供給状態とし、
前記着脱機構を制御し、前記供給流路に前記フィルタを取り付けて前記第2供給状態とする、請求項1に記載の外気供給装置。
【請求項3】
前記供給流路は、
前記フィルタが設けられない第1流路と、
前記フィルタが設けられる第2流路と、
を有し、
前記切換部は、
前記建屋に接続される流路を前記第1流路に切り換えて前記第1供給状態とし、
前記建屋に接続される流路を前記第2流路に切り換えて前記第2供給状態とする、請求項1に記載の外気供給装置。
【請求項4】
前記供給流路に設けられたブロワを備え、
前記流量調整部は、
前記ブロワの出力を制御し、前記第2供給状態における前記ブロワの出力を、前記第1供給状態における前記ブロワの出力よりも大きくする、請求項1または2に記載の外気供給装置。
【請求項5】
前記供給流路の流路断面積を変更する変更機構を備え、
前記流量調整部は、
前記変更機構を制御し、前記第2供給状態における前記供給流路の流路断面積を、前記第1供給状態における前記供給流路の流路断面積よりも大きくする、請求項1または2に記載の外気供給装置。
【請求項6】
前記建屋は、放射性物質を貯蔵する貯蔵設備の建屋である、請求項1から3のいずれか1項に記載の外気供給装置。
【請求項7】
前記所定の条件は、前記外気に含まれる粒子が所定量以上であることである、請求項1から3のいずれか1項に記載の外気供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、外気供給装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、原子力発電プラント等で発生する廃液等の放射性廃棄物に対し、ガラス固化処理が施されている。ガラス固化処理は、放射性廃棄物をガラスとともに溶融した後、冷却してガラス固化体とする処理である。ガラス固化体は、内部に貯蔵室を有するコンクリート製の建屋に貯蔵される。
【0003】
ガラス固化体は、放射性物質の崩壊熱によって発熱する。このため、ガラス固化体が所定温度以下に維持されるように、所定流量の外気を常時建屋に供給し、外気によってガラス固化体を空冷する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-166092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、外気には、火山灰、花粉、黄砂等の粒子が含まれる場合がある。この場合、外気の供給に伴って、建屋内に粒子が流入してしまうという問題がある。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑み、建屋への粒子の流入を抑制することが可能な外気供給装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る外気供給装置は、建屋内に外気を供給する供給流路と、フィルタを経由することなく供給流路によって建屋内に外気を供給する第1供給状態と、フィルタを経由して供給流路によって建屋内に外気を供給する第2供給状態とを、所定の条件に応じて切り換え可能とする切換部と、第1供給状態において供給流路を通じて供給される外気の流量と、第2供給状態において供給流路を通じて供給される外気の流量との差が所定範囲内となるように、建屋内に供給される外気の流量を調整する流量調整部と、を備える。
【0008】
また、供給流路にフィルタを着脱する着脱機構を備え、切換部は、着脱機構を制御し、供給流路からフィルタを取り外して第1供給状態とし、着脱機構を制御し、供給流路にフィルタを取り付けて第2供給状態としてもよい。
【0009】
また、供給流路は、フィルタが設けられない第1流路と、フィルタが設けられる第2流路と、を有し、切換部は、建屋に接続される流路を第1流路に切り換えて第1供給状態とし、建屋に接続される流路を第2流路に切り換えて第2供給状態としてもよい。
【0010】
また、供給流路に設けられたブロワを備え、流量調整部は、ブロワの出力を制御し、第2供給状態におけるブロワの出力を、第1供給状態におけるブロワの出力よりも大きくしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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