TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024157794
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072373
出願日
2023-04-26
発明の名称
放射線防護具
出願人
株式会社マエダ
代理人
個人
主分類
G21F
3/00 20060101AFI20241031BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】使用目的や用途に応じて様々なタイプの製品を製造でき、使用勝手の良い放射線防護具を提供する。
【解決手段】近接して一方向に整列された、複数の外側遮蔽体10と、隣り合う外側遮蔽体10,10同士を連結する内側遮蔽体20とを備える。内側遮蔽体20は、隣り合う外側遮蔽体10,10の内側に入り込み外側遮蔽体10の内面にほぼ沿う外面を有し、外側遮蔽体10と内側遮蔽体20とが回動可能に連結される。外側遮蔽体10を内側遮蔽体20に対して一方側へ回動させたとき、隣り合う外側遮蔽体10,10の間で内側遮蔽体20の外面が露出するように外側遮蔽体10と内側遮蔽体20とが連結される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線遮蔽性能を有する外側遮蔽体と内側遮蔽体とを備えた放射線防護具であって、
近接して一方向に整列された、放射線遮蔽性能を有する複数の外側遮蔽体と、隣り合う前記外側遮蔽体同士を連結する、放射線遮蔽性能を有する内側遮蔽体とを備え、
前記内側遮蔽体は、隣り合う前記外側遮蔽体の内側に入り込み前記外側遮蔽体の内面にほぼ沿う外面を有し、
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが回動可能に連結され、
前記外側遮蔽体を前記内側遮蔽体に対して一方側へ回動させたとき、隣り合う前記外側遮蔽体の間で前記内側遮蔽体の外面が露出するように、前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが連結されていることを特徴とする、
放射線防護具。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記外側遮蔽体及び前記内側遮蔽体は、それぞれ側面視逆U字状をなす、請求項1に記載の放射線防護具。
【請求項3】
前記外側遮蔽体は、その下端部から側面視水平方向外側に向かって張り出す一対の羽部を備えている、請求項2に記載の放射線防護具。
【請求項4】
前記放射線防護具の底部は、放射線遮蔽性能を有する可撓性シートによって底面が形成されている、請求項1~3のいずれかに記載の放射線防護具。
【請求項5】
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、それぞれの下方部において、ボルトナット又は組ねじによって連結されているものである、請求項1~3のいずれかに記載の放射線防護具。
【請求項6】
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、互いに分離可能に連結されているものである、請求項1~3のいずれかに記載の放射線防護具。
【請求項7】
放射線遮蔽性能を有する外側遮蔽体と内側遮蔽体と最内側遮蔽体とを備えた放射線防護具であって、
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体と前記最内側遮蔽体とは、一方向に整列配置され、
前記外側遮蔽体に対し前記内側遮蔽体はその一部が内挿されて一方側へ回動可能に連結され、
前記内側遮蔽体に対し前記最内側遮蔽体はその一部が、前記外側遮蔽体の位置する側と逆の側から内挿されて一方側へ回動可能に連結されていることを特徴とする、
放射線防護具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線防護具、特に、医療用に好適に使用される放射線防護具に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
放射線技術者(又は放射線従事者)は、放射線被ばくによる身体への健康被害を避けるため、高い遮蔽性を有する鉛等を含有した塩化ビニル樹脂等の放射線遮蔽シートを用いて製作された放射線防護衣を着用して作業を行っている。
医療用の放射線防護衣としては、従来、コート型とエプロン型のものや、甲状腺を保護するネックガード型のものが知られている。
【0003】
また、X線CT手技の際に用いられる放射線防護具として使用されるX線防護掛布には、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0004】
上記特許文献1には、「X線遮蔽性シートと、該シートの片面縁部に設けられたX遮蔽性の立上がり部とを含む、X線防護掛布であって、該立上がり部が、その立上がり部側の辺に対し略直角の切込みを有する複数の部材からなり、該複数の部材はX線を遮断すべく相互に重なり合う2枚で構成され、掛布を下方に湾曲させた際に広がった一方の立上がり部の切込みが他方の立上がり部の非切込み部分で遮蔽されるように配置されている、前記X線防護掛布。」が記載されている(請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許4370431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記背景技術に鑑み発明されたもので、使用目的や用途に応じて様々なタイプの製品を製造することができ、また使用勝手の良い放射線防護具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)放射線遮蔽性能を有する外側遮蔽体と内側遮蔽体とを備えた放射線防護具であって、
近接して一方向に整列された、放射線遮蔽性能を有する複数の外側遮蔽体と、隣り合う前記外側遮蔽体同士を連結する、放射線遮蔽性能を有する内側遮蔽体とを備え、
前記内側遮蔽体は、隣り合う前記外側遮蔽体の内側に入り込み前記外側遮蔽体の内面にほぼ沿う外面を有し、
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが回動可能に連結され、
前記外側遮蔽体を前記内側遮蔽体に対して一方側へ回動させたとき、隣り合う前記外側遮蔽体の間で前記内側遮蔽体の外面が露出するように、前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが連結されていることを特徴とする、放射線防護具である。
(2)前記外側遮蔽体及び前記内側遮蔽体は、それぞれ側面視逆U字状をなすものである。
(3)前記外側遮蔽体は、その下端部から側面視水平方向外側に向かって張り出す一対の羽部を備えているものである。
(4)前記放射線防護具の底部は、放射線遮蔽性能を有する可撓性シートによって底面が形成されているものである。
(5)前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、それぞれの下方部において、ボルトナット又は組ねじによって連結されているものである。
(6)前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、互いに分離可能に連結されているものである。
(7)放射線遮蔽性能を有する外側遮蔽体と内側遮蔽体と最内側遮蔽体とを備えた放射線防護具であって、
前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体と前記最内側遮蔽体とは、一方向に整列配置され、
前記外側遮蔽体に対し前記内側遮蔽体はその一部が内挿されて一方側へ回動可能に連結され、
前記内側遮蔽体に対し前記最内側遮蔽体はその一部が、前記外側遮蔽体の位置する側と逆の側から内挿されて一方側へ回動可能に連結されていることを特徴とする、放射線防護具である。
【発明の効果】
【0008】
(1)外側遮蔽体と内側遮蔽体とが回動可能に連結され、外側遮蔽体を内側遮蔽体に対して一方側へ回動させたとき、隣り合う外側遮蔽体の間で内側遮蔽体の外面が露出するため、例えば身体の湾曲した面に合わせて設置し、放射線遮蔽性能を損なうことなく使用することができる。その設置使用も簡便に行うことができる。
(2)前記外側遮蔽体及び前記内側遮蔽体は、それぞれ側面視逆U字状をなすものである構成によれば、例えば、可撓性を有する放射線防護シートを素材として製造することができ、製造しやすい。また、自立性、安定性に優れる。
(3)前記外側遮蔽体は、その下端部から側面視水平方向外側に向かって張り出す一対の羽部を備えている構成によれば、安定性をさらに向上させることができる。
(4)前記放射線防護具の底部は、放射線遮蔽性能を有する可撓性シートによって底面が形成されている構成によれば、放射線防護能力の向上を図ることができるとともに、使用時における体へのあたりをソフトにすることができる。
(5)前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、それぞれの下方部において、ボルトナット又は組ねじによって連結されている構成によれば、外側遮蔽体と内側遮蔽体とが可撓性(柔軟性)を有するシート材で構成した際にもその製造が比較的容易である。またボルトナットによれば、使用状況に応じ、回動部間の幅(底部の奥行長さ)を調整することもできる。
(6)前記外側遮蔽体と前記内側遮蔽体とが、互いに分離可能に連結されている構成に寄れば、使用目的等に応じて、長さ(横幅)を調節したり、分割して使用したりすることができ、便利である。
(7)外側遮蔽体と内側遮蔽体と最内側遮蔽体とは、一方向に整列配置され、外側遮蔽体に対し内側遮蔽体はその一部が内挿されて一方側へ回動可能に連結され、内側遮蔽体に対し最内側遮蔽体はその一部が、外側遮蔽体の位置する側と逆の側から内挿されて一方側へ回動可能に連結されているため、例えば身体の湾曲した面に合わせて設置し、放射線遮蔽性能を損なうことなく使用することができる。その設置使用も簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
放射線防護具1を示すもので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。
放射線防護具1の使用状態(可動態様)を例示する正面図である。
放射線防護具1の使用状態を例示する斜視図である。
放射線防護具1の使用状態を例示する斜視図である。
放射線防護具1を示すもので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は使用状態(可動態様)を例示する正面図である。
放射線防護具1を示すもので、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
放射線防護具1を示すもので、(a)は斜視図、(b)は分離斜視図である。
放射線防護具1と放射線防護掛布30との使用状態を例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施例1>
放射線防護具1を、近接して一方向に整列された、放射線遮蔽性能を有する複数の外側遮蔽体10と、隣り合う前記外側遮蔽体10,10同士を連結する、放射線遮蔽性能を有する内側遮蔽体20とを備え、前記内側遮蔽体20は、隣り合う前記外側遮蔽体10,10の内側に入り込み前記外側遮蔽体10,10の内面にほぼ沿う外面を有し、前記外側遮蔽体10と前記内側遮蔽体20とが回動可能に連結され、前記外側遮蔽体10を前記内側遮蔽体20に対して一方側へ回動させたとき、隣り合う前記外側遮蔽体10,10の間で前記内側遮蔽体20の外面が露出するように、前記外側遮蔽体10と前記内側遮蔽体20とが連結されている構成とした。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
常温核融合
25日前
個人
常温核融合
1か月前
個人
放射能無害化
19日前
個人
月横穴利用方法
3か月前
個人
真空装置、真空容器
1か月前
個人
元素原子の核融合システム
1か月前
株式会社マエダ
放射線防護具
17日前
個人
加速器、減速器、核変換システム
1か月前
個人
ガンマ線から直流電圧を得る装置
6か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物保管容器
3か月前
テクノゲートウェイ株式会社
発熱装置
1か月前
個人
コスト低減BWR4 MARK-2改原子炉
2か月前
株式会社安藤・間
管体内面除染装置
1か月前
個人
ホウ素と陽子を用いるミューオン触媒核融合システム
1か月前
個人
陽子発生システムおよび核融合システム
5か月前
株式会社IHI
貯蔵設備
1か月前
株式会社IHI
貯蔵設備
1か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物の保管方法及び保管治具
3か月前
三菱重工業株式会社
原子炉
5か月前
個人
放射能を持つ土、水、使用済核燃料を活用するシステム
2か月前
株式会社小糸製作所
シンチレータ材
4か月前
株式会社小糸製作所
シンチレータ材
4か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物保管システムの掃気装置
3か月前
株式会社IHI
外気供給装置
1か月前
株式会社NHVコーポレーション
電子線照射装置
4か月前
株式会社ニッチュー
除染用ショットブラスト装置
3か月前
株式会社NHVコーポレーション
電子線照射装置
4か月前
個人
放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法
18日前
株式会社ビードットメディカル
荷電粒子ビーム照射システム
1か月前
太平電業株式会社
除染方法
1か月前
太平電業株式会社
除染方法
1か月前
個人
波動空間方法および装置
1か月前
個人
デブリ回収方法
3か月前
日揮株式会社
廃棄物処理方法及び廃棄物処理容器
4か月前
住友重機械工業株式会社
放射性同位元素製造装置
4か月前
三菱重工業株式会社
生物付着防止装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る