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公開番号2024110369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014934
出願日2023-02-02
発明の名称放射性廃棄物保管システムの掃気装置
出願人株式会社IHI
代理人個人
主分類G21F 9/36 20060101AFI20240807BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】閉じ込め機能の向上を図ることができる放射性廃棄物保管システムの掃気装置を提供する。
【解決手段】放射性廃棄物保管システムの掃気装置1は、放射性廃棄物2を収容する保管容器3と保管容器3を収納する保管設備4とを含む放射性廃棄物保管システムの掃気装置1であって、保管設備4外から保管容器3内に掃気ガスを供給する給気配管5と、保管設備4と保管容器3との間で給気配管5を囲うように配置された給気保護管6と、保管容器3内から保管設備4外に排気ガスを排出する排気配管7と、保管設備4と保管容器3との間で排気配管7を囲うように配置された排気保護管8と、を備えている。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
放射性廃棄物を収容する保管容器と前記保管容器を収納する保管設備とを含む放射性廃棄物保管システムの掃気装置であって、
前記保管設備外から前記保管容器内に掃気ガスを供給する給気配管と、前記保管設備と前記保管容器との間で前記給気配管を囲うように配置された給気保護管と、前記保管容器内から前記保管設備外に排気ガスを排出する排気配管と、前記保管設備と前記保管容器との間で前記排気配管を囲うように配置された排気保護管と、を備える、
ことを特徴とする放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記給気配管、前記給気保護管、前記排気配管及び前記排気保護管は、柔軟性を有する管により構成されている、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項3】
前記給気配管と前記給気保護管との間に形成された給気側封止空間及び前記排気配管と前記排気保護管との間に形成された排気側封止空間に加圧気体を封入する加圧装置を備える、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項4】
前記給気側封止空間の圧力を計測する給気側圧力計と、前記排気側封止空間の圧力を計測する排気側圧力計と、を備える請求項3に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項5】
前記給気配管に接続され前記掃気ガスを脱塩する脱塩装置を備える、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項6】
前記排気配管に接続され前記排気ガスの温度を計測する温度計と、前記給気配管に接続され前記掃気ガスを冷却する冷却装置と、を備え、前記温度計の計測結果に基づいて前記掃気ガスの温度を制御するようにした、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項7】
前記掃気ガスは、乾燥空気である、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。
【請求項8】
前記放射性廃棄物は、燃料デブリである、請求項1に記載の放射性廃棄物保管システムの掃気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性廃棄物保管システムの掃気装置に関し、特に、性状が不明確な放射性廃棄物の保管に適した放射性廃棄物保管システムの掃気装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、原子力発電所で発生する使用済燃料は、金属製の容器(キャニスタ等)に密閉された状態で保管される。
【0003】
使用済燃料と比較して、原子炉内の構造物や燃料が溶けて固まった燃料デブリは、性状が不明確であり、水分を含むため、保管中の放射性分解により水素が発生し得る条件にあるものと考えられる。水素は可燃性ガスであり気中濃度が4%を超えると引火して爆発するおそれがある。したがって、燃料デブリ等の放射性廃棄物を貯蔵する際には水素濃度を低減する措置を講じる必要性が高い。
【0004】
例えば、特許文献1に記載された発明では、放射性廃棄物を開放構造のキャニスタ内に密封しない状態で収容し、前記キャニスタを、該キャニスタを収納する主管と、該主管内に外気を給気する入口ポンプを備えた入口管と、前記主管内の気体を外部に排気する出口ポンプを備えた出口管とを備えてなる収納管内に収納して貯蔵し、貯蔵にあたり、前記収納管内の気体を前記出口管から外部に排気すると共に、外気を前記入口管から前記収納管内に給気することで該収納管の掃気の工程を実行する放射性廃棄物の貯蔵方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-129443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された発明では、開放構造のキャニスタを収容管に収納し、収容管に掃気配管(入口管及び出口管)を接続して、放射性廃棄物から発生した水素を掃気するようにしている。
【0007】
しかしながら、かかる構成を有する掃気装置では、例えば、収容管及び掃気配管が腐食した場合には放射性物質や水素が保管設備内に漏洩する可能性があり、閉じ込め機能をより強化したいという要求があった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、閉じ込め機能の向上を図ることができる放射性廃棄物保管システムの掃気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、放射性廃棄物を収容する保管容器と前記保管容器を収納する保管設備とを含む放射性廃棄物保管システムの掃気装置であって、前記保管設備外から前記保管容器内に掃気ガスを供給する給気配管と、前記保管設備と前記保管容器との間で前記給気配管を囲うように配置された給気保護管と、前記保管容器内から前記保管設備外に排気ガスを排出する排気配管と、前記保管設備と前記保管容器との間で前記排気配管を囲うように配置された排気保護管と、を備える、ことを特徴とする放射性廃棄物保管システムの掃気装置が提供される。
【0010】
前記給気配管、前記給気保護管、前記排気配管及び前記排気保護管は、柔軟性を有する管により構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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