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公開番号
2024145340
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057646
出願日
2023-03-31
発明の名称
貯蔵設備
出願人
株式会社IHI
代理人
弁理士法人青海国際特許事務所
主分類
G21F
9/36 20060101AFI20241004BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】貯蔵室内の複数の観察箇所を簡易な構成で観察する。
【解決手段】貯蔵設備100は、放射性物質を貯蔵する貯蔵室SRを有する建屋110と、建屋110における貯蔵室SRを構成する壁(第1の側壁118)と、壁(第1の側壁118)を貫通する貫通孔310と、貫通孔310に挿通されて貯蔵室SRの内部まで延在し、貯蔵室SRの外部から貯蔵室SRの内部における複数の観察箇所まで撮像装置を案内可能とするガイド部320と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
放射性物質を貯蔵する貯蔵室を有する建屋と、
前記建屋における前記貯蔵室を構成する壁と、
前記壁を貫通する貫通孔と、
前記貫通孔に挿通されて前記貯蔵室の内部まで延在し、前記貯蔵室の外部から前記貯蔵室の内部における複数の観察箇所まで撮像装置を案内可能とするガイド部と、
を備える、貯蔵設備。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記観察箇所を撮像する際の前記撮像装置の撮像方向は、前記ガイド部によって案内される前記撮像装置の移動方向と交差する、請求項1に記載の貯蔵設備。
【請求項3】
前記建屋は、
前記貯蔵室の上面を構成する上壁と、
前記貯蔵室の側面を構成する側壁と、
前記貯蔵室の底面を構成する底壁と、
を有し、
前記上壁から垂下され、内部に前記放射性物質を収容する筒形状の収納管を複数備え、
前記貫通孔は、前記側壁に形成され、
前記ガイド部は、前記複数の収納管の下端と前記底壁との間に設けられる、請求項1または2に記載の貯蔵設備。
【請求項4】
前記複数の収納管は、略水平方向に配列されており、
前記ガイド部は、
前記貫通孔に挿通される挿通管と、
前記挿通管に連続し、前記複数の収納管の配列方向に沿って略水平方向に延在するガイド管と、
前記ガイド管に形成された1または複数の開口と、
を有する、請求項3に記載の貯蔵設備。
【請求項5】
略水平方向に配列された前記複数の収納管のグループを、前記配列方向と直交する方向に複数備え、
前記ガイド部は、前記ガイド管を複数有し、
前記複数のガイド管は、複数の前記グループそれぞれに対応して設けられる、請求項4に記載の貯蔵設備。
【請求項6】
前記貫通孔は、
前記貯蔵室の外部側に形成される外部開口と、
前記外部開口と鉛直方向の位置を異にして、前記貯蔵室の内部側に形成される内部開口と、
前記外部開口および前記内部開口に連通され、前記外部開口側から前記内部開口側に向かって傾斜する傾斜部と、
を有する、請求項3に記載の貯蔵設備。
【請求項7】
前記貫通孔は、
前記外部開口から略水平方向に延在する第1延在部と、
前記内部開口から略水平方向に延在する第2延在部と、
を有し、
前記傾斜部は、前記第1延在部と前記第2延在部とに連通され、
前記側壁内における前記第1延在部と略等しい高さであって、前記第1延在部よりも前記貯蔵室の内部側に設けられ、前記側壁の材質よりも密度が大きい第1遮蔽板と、
前記側壁内における前記第2延在部と略等しい高さであって、前記第2延在部よりも前記貯蔵室の外部側に設けられ、前記側壁の材質よりも密度が大きい第2遮蔽板と、
を備える、請求項6に記載の貯蔵設備。
【請求項8】
前記内部開口は、前記外部開口の下方に位置する、請求項7に記載の貯蔵設備。
【請求項9】
前記ガイド部における前記複数の観察箇所の近傍にそれぞれ設けられ、前記観察箇所を示す識別子を備える、請求項1または2に記載の貯蔵設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、貯蔵設備に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、原子力発電プラント等で発生する廃液等の放射性廃棄物に対し、ガラス固化処理が施されている。ガラス固化処理は、放射性廃棄物をガラスとともに溶融した後、冷却してガラス固化体とする処理である。ガラス固化体は、筒形状の収納管に収納されて、コンクリート製の建屋の内部に形成された貯蔵室に貯蔵される(例えば、特許文献1)。
【0003】
貯蔵室内は放射線量が高いため、作業員の立ち入りが困難である。このため、従来、カメラを備えた自走式ロボットを貯蔵室内の観察箇所まで移動させて、観察箇所を観察していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-166092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記自走式ロボットを用いた従来技術では、放射線による自走式ロボットの破損を抑制するために、自走式ロボットの上部に30t程度の遮蔽バルジを載置する必要があった。このため、自走式ロボットの設置に大変な労力を要していた。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑み、貯蔵室内の複数の観察箇所を簡易な構成で観察することが可能な貯蔵設備を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る貯蔵設備は、放射性物質を貯蔵する貯蔵室を有する建屋と、建屋における貯蔵室を構成する壁と、壁を貫通する貫通孔と、貫通孔に挿通されて貯蔵室の内部まで延在し、貯蔵室の外部から貯蔵室の内部における複数の観察箇所まで撮像装置を案内可能とするガイド部と、を備える。
【0008】
また、観察箇所を撮像する際の撮像装置の撮像方向は、ガイド部によって案内される撮像装置の移動方向と交差してもよい。
【0009】
また、建屋は、貯蔵室の上面を構成する上壁と、貯蔵室の側面を構成する側壁と、貯蔵室の底面を構成する底壁と、を有し、上壁から垂下され、内部に放射性物質を収容する筒形状の収納管を複数備え、貫通孔は、側壁に形成され、ガイド部は、複数の収納管の下端と底壁との間に設けられてもよい。
【0010】
また、複数の収納管は、略水平方向に配列されており、ガイド部は、貫通孔に挿通される挿通管と、挿通管に連続し、複数の収納管の配列方向に沿って略水平方向に延在するガイド管と、ガイド管に形成された1または複数の開口と、を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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