TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025108238
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002040
出願日
2024-01-10
発明の名称
液化ガス気化器ユニット
出願人
株式会社IHIプラント
,
株式会社IHI
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
9/02 20060101AFI20250715BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】液化ガスを気化させる場合に、容器の下部に溜まる液化ガスの液位が上昇することを抑制し、液位が上昇した場合でもポンプを用いることなく容器内部の液化ガスを排出可能とする。
【解決手段】液化アンモニアXが供給される熱交換空間Kの鉛直断面積よりも水平断面積が小さな縦型容器2aと、縦型容器2aの熱交換空間Kに液化アンモニアXを供給する液化アンモニア供給部3と、縦型容器2aの熱交換空間Kに挿通される加熱流体案内配管2dと、加熱流体案内配管2dに海水Yを供給する海水供給部4と、縦型容器2aから排出される気化ガスを過熱する過熱器5bと、縦型容器2aの熱交換空間Kに溜まった液化アンモニアXを、縦型容器2aの熱交換空間Kと排出先との差圧を用いて、縦型容器2aから排出する滞留液化アンモニア排出部6とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液化ガスを気化させる液化ガス気化器ユニットであって、
前記液化ガスが供給される内部空間の鉛直断面積よりも水平断面積が小さな縦型容器と、
前記縦型容器の前記内部空間に前記液化ガスを供給する液化ガス供給部と、
前記縦型容器の前記内部空間に挿通される加熱流体案内配管と、
前記加熱流体案内配管に加熱流体を供給する加熱流体供給部と、
前記縦型容器から排出される気化ガスを過熱する過熱器と、
前記縦型容器の前記内部空間に溜まった前記液化ガスを、前記縦型容器の前記内部空間と排出先との差圧を用いて、前記縦型容器から排出する滞留液化ガス排出部と
を備えることを特徴とする液化ガス気化器ユニット。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記縦型容器の前記内部空間に設けられると共に前記気化ガスの流路を蛇行させる複数のバッフル板を備えることを特徴とする請求項1記載の液化ガス気化器ユニット。
【請求項3】
前記滞留液化ガス排出部は、前記縦型容器の前記内部空間に溜まった前記液化ガスの液面を検出する液面検出部を備えることを特徴とする請求項1または2記載の液化ガス気化器ユニット。
【請求項4】
前記滞留液化ガス排出部は、
前記縦型容器の前記内部空間の底部に接続される排出配管と、
前記排出配管の途中部位に設置される開閉弁と、
前記液面検出部の検出結果に基づいて前記開閉弁を制御する弁制御部と
を備えることを特徴とする請求項3記載の液化ガス気化器ユニット。
【請求項5】
前記滞留液化ガス排出部の前記液化ガスの排出先は、前記液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクであることを特徴とする請求項1または2記載の液化ガス気化器ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化ガス気化器ユニットに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、主成分と、沸点が主成分の沸点よりも高い高沸点成分とを含む液化ガスを気化させる低温液化ガス気化器が開示されている。特許文献1に開示された低温液化ガス気化器は、水平方向に長いシェルを備えおり、シェルの内部にて液化ガスと加熱流体とを熱交換させることで、液化ガスを気化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-6152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主成分に対して高沸点成分が混合された液化ガスは、沸点が高くなり、低沸点側の温度の熱源では完全に気化することが難しい。例えば、液化アンモニアを主成分とし、高沸点成分として水を混合させた液化ガスの場合には、液化ガスの沸点が海水等の加熱流体の温度に近づき、気化できない液化ガスが容器の下部に溜まって、液化ガスの液位が上昇する。このため、特許文献1に開示された低温液化ガス気化器は、ポンプを備えており、ポンプを用いて容器の下部に溜まった液化ガスを容器の外部に引き出している。しかしながら、このような特許文献1に開示された低温液化ガス気化器に設けられるポンプは回転機器である。このため、故障対策としてバックアップ用のポンプが必要となったり、駆動するための電力が必要となったりする。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、液化ガスを気化させる場合に、容器の下部に溜まる液化ガスの液位が上昇することを抑制し、液位が上昇した場合でもポンプを用いることなく容器内部の液化ガスを排出可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0007】
本発明の第1の態様は、液化ガスを気化させる液化ガス気化器ユニットであって、上記液化ガスが供給される内部空間の鉛直断面積よりも水平断面積が小さな縦型容器と、上記縦型容器の上記内部空間に上記液化ガスを供給する液化ガス供給部と、上記縦型容器の上記内部空間に挿通される加熱流体案内配管と、上記加熱流体案内配管に加熱流体を供給する加熱流体供給部と、上記縦型容器から排出される気化ガスを過熱する過熱器と、上記縦型容器の上記内部空間に溜まった上記液化ガスを、上記縦型容器の上記内部空間と排出先との差圧を用いて、上記縦型容器から排出する滞留液化ガス排出部とを備えるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、縦型容器は、内部空間の鉛直断面積よりも水平断面積が小さい。このため、縦型容器の内部空間で気化した気化ガスが上昇するときの流路面積が横長の容器として比較して小さくなり、気化ガスの平均流速が増加する。このため、内部空間のミスト状の液化ガスを気化ガスに同伴させて縦型容器の外部に排出し、過熱器で気化させることができる。したがって、本発明によれば、容器(縦型容器)の内部に溜まる液化ガスの量を減少させることができ、容器の下部に溜まる液化ガスの液位が上昇することを抑制できる。また、本発明において滞留液化ガス排出部は、縦型容器の内部空間と排出先との差圧を用いて、縦型容器の内部空間に溜まった液化ガスを縦型容器から排出する。このため、ポンプを用いることなく、縦型容器の内部空間に溜まった液化ガスを縦型容器から排出することができる。よって、本発明によれば、液化ガスを気化させる場合に、容器の下部に溜まる液化ガスの液位が上昇することを抑制し、液位が上昇した場合でもポンプを用いることなく容器内部の液化ガスを排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態における液化アンモニア気化器ユニットの概略構成図である。
本発明の第2実施形態における液化アンモニア気化器ユニットの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明に係る液化ガス気化器ユニットの一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社IHIプラント
液化ガス気化器ユニット
2日前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
22日前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
3か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
2か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
4か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
4か月前
株式会社神戸製鋼所
ガス供給システム
7か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
22日前
大日本印刷株式会社
ガス充填容器
6か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス貯蔵タンク
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
2か月前
那須電機鉄工株式会社
水素吸蔵合金タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
2か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
3か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
1か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
1か月前
川崎重工業株式会社
再液化装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクシステム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
カートリッジタンク
2か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
3か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
1か月前
DOWAエコシステム株式会社
容器の廃棄処理方法
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクの支持構造
3か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
23日前
鹿島建設株式会社
水素貯蔵システム
22日前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンクの製造方法
4か月前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
5か月前
鹿島建設株式会社
水素供給システム
5か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
1か月前
三浦工業株式会社
ガス気化システム
4か月前
株式会社 商船三井
貨物タンク
1か月前
続きを見る
他の特許を見る