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公開番号
2025095192
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211036
出願日
2023-12-14
発明の名称
検査データ処理装置、検査データ処理方法、およびプログラム
出願人
株式会社IHI検査計測
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
29/44 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約
【課題】超音波探傷検査により得たスコープ座標系の検査データに基づいて、互いに近い反射位置同士を同じグループとして自動的に特定できる技術を提供する。
【解決手段】検査データ処理装置10は、検査対象物に対する超音波探傷検査で得たスコープ座標の検査データを処理する。スコープ座標の検査データは、実際の空間の直線方向の位置を示す座標以外の座標を含む複数の座標で超音波の各反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データである。検査データ処理装置10は、座標変換部12とグループ特定部13を有する。座標変換部12は、スコープ座標の検査データをユークリッド座標の検査データに変換する。グループ特定部13は、ユークリッド座標の検査データに基づいて、互いのユークリッド距離が所定の裕度範囲内にある反射位置同士を同じグループとして特定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
検査対象物に対する超音波探傷検査で得たスコープ座標の検査データを処理する検査データ処理装置であって、
前記スコープ座標の検査データは、実際の空間の直線方向の位置を示す座標以外の座標を含む複数の座標で超音波の各反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データであり、
前記スコープ座標の検査データをユークリッド座標の検査データに変換する座標変換部と、
前記ユークリッド座標の検査データに基づいて、互いのユークリッド距離が所定の裕度範囲内にある前記反射位置同士を同じグループとして特定するグループ特定部と、を有する、検査データ処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記超音波探傷検査では、前記検査対象物に沿って延びる走査線上の各送信位置から、当該走査線と直交する検査平面内の各方位へ当該検査対象物内に超音波を送信し、当該超音波の反射波を検出し、
前記スコープ座標の検査データは、前記走査線上の前記送信位置を示す座標と、前記方位を示す角度座標と、当該送信位置から前記反射位置までの距離を示す距離座標とで、超音波の各反射位置を表したデータである、請求項1に記載の検査データ処理装置。
【請求項3】
前記検査対象物は、配管であり、
前記走査線は、前記配管の中心軸を回る周方向に前記配管の外周面に沿って延びる線である、請求項2に記載の検査データ処理装置。
【請求項4】
前記スコープ座標の検査データは、前記複数の座標をそれぞれ示す複数の座標軸を有するスコープ座標系のデータであり、
前記スコープ座標系の前記検査データに基づいて、前記スコープ座標系の仮想空間において互いに隣接する複数の反射位置同士を、同じグループの候補として特定する候補特定部を有し、
前記グループ特定部は、前記ユークリッド座標の前記検査データに基づいて、同じグループの前記候補を構成する前記複数の反射位置の中から、互いのユークリッド距離が前記裕度範囲内となる前記反射位置同士を同じグループとして特定する、請求項1に記載の検査データ処理装置。
【請求項5】
前記複数の座標軸は互いに直交し、
(A)前記仮想空間において互いに隣接する前記複数の反射位置同士が、前記座標軸の方向において互いに隣接する複数の反射位置同士であるとして、前記候補特定部は、当該複数の反射位置同士を同じグループの候補として特定し、
又は、
(B)前記仮想空間において互いに隣接する前記複数の反射位置同士が、前記座標軸の方向において、若しくは、前記座標軸の方向に対して斜めであり前記スコープ座標系の座標面に平行な方向において、互いに隣接する複数の反射位置同士であるとして、前記候補特定部は、当該複数の反射位置同士を同じグループの候補として特定し、
又は、
(C)前記仮想空間において互いに隣接する前記複数の反射位置同士が、前記座標軸の方向において、若しくは、前記座標軸の方向に対して斜めの方向において、互いに隣接する複数の反射位置同士であるとして、前記候補特定部は、当該複数の反射位置同士を同じグループの候補として特定する、
請求項4に記載の検査データ処理装置。
【請求項6】
前記スコープ座標の検査データは、前記複数の座標をそれぞれ示す複数の座標軸を有するスコープ座標系のデータであり、
前記スコープ座標系の前記検査データに基づいて、前記スコープ座標系の仮想空間において、前記座標軸の方向において互いの座標値の隔たりが所定の上限値以下である複数の反射位置同士を、同じグループの候補として特定する候補特定部を有し、
前記グループ特定部は、前記ユークリッド座標の前記検査データに基づいて、同じグループの前記候補を構成する前記複数の反射位置の中から、互いのユークリッド距離が前記裕度範囲内となる前記反射位置同士を同じグループとして特定する、請求項1に記載の検査データ処理装置。
【請求項7】
前記スコープ座標の検査データは、前記スコープ座標系の前記仮想空間における各位置での超音波の反射強度を示す強度情報を含み、
前記候補特定部は、前記強度情報に基づいて、超音波の反射強度が第1しきい値以上である各位置が前記反射位置であるとして前記候補を特定する、
請求項4~6のいずれか一項に記載の検査データ処理装置。
【請求項8】
前記グループ特定部が複数の前記グループを特定した場合に、当該複数のグループのうち、ユークリッド距離が所定の裕度範囲内にあるグループ同士を同じグループとして特定するグループ統合部を備える、請求項7に記載の検査データ処理装置。
【請求項9】
前記グループの中に、反射強度が第2しきい値以上の前記反射位置が存在する場合に、当該グループが、検査対象物における欠陥部位であると判定する欠陥判定部を備え、
前記第2しきい値は、前記第1しきい値よりも大きい、請求項7に記載の検査データ処理装置。
【請求項10】
前記ユークリッド座標の検査データに基づいて、ユークリッド座標系で前記検査対象物と前記グループをディスプレイの画面に表示させる表示制御部を有する、請求項4~6のいずれか一項に記載の検査データ処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象物内に超音波を送信し、検査対象物内で反射した当該超音波を受信することにより、検査対象物内における超音波の各反射位置を示す検査データが生成される場合に、当該検査データを処理する技術に関する。より詳しくは、本発明は、検査データにより示される検査対象物内の超音波の複数の反射位置のうち、互いに近い反射位置同士を同じグループとして特定する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
超音波探傷検査(UT: Ultrasonic Testing)は、非破壊検査方法の1種であり、検査対象物内における傷などの欠陥の有無や位置などを超音波の反射を利用して検出する方法である。超音波探傷検査では、超音波探触子により、超音波を発生させて検査対象物内に送信し、検査対象物内で生じた当該超音波の反射波を受信する。この反射波に基づいて、超音波の反射位置を示すスコープ座標の検査データが生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-248016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
超音波探傷検査により得られるスコープ座標の検査データは、実際の空間の直線方向の位置を示す座標以外の座標(例えば周方向の位置座標、角度座標など)を含む複数の座標で、超音波の反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データである。
【0005】
検査対象物が配管である場合、スコープ座標の検査データは、例えば、以下の3つの座標で超音波の反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データである。
・検査対象物である配管の中心軸を回る周方向に配管の外周面に沿って延びる走査線上の各超音波送信位置を示す周方向の位置座標。
・当該走査線と直交する検査平面内へ超音波を送信した方位を示す角度座標。
・超音波の送信位置から反射位置までの距離を示す距離座標。
【0006】
このようスコープ座標(非ユークリッド座標)で各反射位置を、ディスプレイに表示させた場合、人(例えば経験の浅い検査者)が、当該表示を見て、これらの反射位置同士のユークリッド距離(実際の距離)を把握し難い場合がある。
【0007】
そのため、人が、上述のように表示されたスコープ座標での複数の反射位置のうち、互いに近い反射位置同士を同じグループとして特定することが困難な場合がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、超音波探傷検査により得たスコープ座標系の検査データに基づいて、互いに近い反射位置同士を同じグループとして自動的に特定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明による検査データ処理装置は、検査対象物に対する超音波探傷検査で得たスコープ座標の検査データを処理する装置であって、
前記スコープ座標の検査データは、実際の空間の直線方向の位置を示す座標以外の座標を含む複数の座標で超音波の各反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データであり、
前記スコープ座標の検査データをユークリッド座標の検査データに変換する座標変換部を有し、
前記ユークリッド座標の検査データに基づいて、互いのユークリッド距離が所定の裕度範囲内にある前記反射位置同士を同じグループとして特定するグループ特定部を有する。
【0010】
また、本発明による検査データ処理方法は、検査対象物に対する超音波探傷検査で得たスコープ座標系の検査データを処理する方法であって、
前記スコープ座標の検査データは、実際の空間の直線方向の位置を示す座標以外の座標を含む複数の座標で超音波の各反射位置を表した非ユークリッド座標の検査データであり、
座標変換部により、前記スコープ座標の検査データをユークリッド座標の検査データに変換し、
グループ特定部により、前記ユークリッド座標の検査データに基づいて、互いのユークリッド距離が所定の裕度範囲内にある前記反射位置同士を同じグループとして特定する。
(【0011】以降は省略されています)
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