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公開番号2024110368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014933
出願日2023-02-02
発明の名称放射性廃棄物保管容器
出願人株式会社IHI
代理人個人
主分類G21F 5/005 20060101AFI20240807BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】閉じ込め機能及び監視機能の向上を図ることができる放射性廃棄物保管容器を提供する。
【解決手段】
放射性廃棄物保管容器1は、放射性廃棄物を収容する容器を形成する胴体2と、胴体2の開口部に配置される蓋体3と、を備え、胴体2は、内側胴体21及び外側胴体22により構成された二重壁構造を有している。また、放射性廃棄物保管容器1は、内側胴体21と外側胴体22とにより形成される胴間空間20の圧力を監視する監視装置4を備えている。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
放射性廃棄物を収容する容器を形成する胴体と、前記胴体の開口部に配置される蓋体と、を備えた放射性廃棄物保管容器であって、
前記胴体は、内側胴体及び外側胴体により構成された二重壁構造を有し、
前記内側胴体と前記外側胴体とにより形成される胴間空間の圧力を監視する監視装置を備える、
ことを特徴とする放射性廃棄物保管容器。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記監視装置は、前記胴間空間と連通可能に接続される配管と、前記配管に接続された圧力計と、を備える、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項3】
前記蓋体の上部に前記配管を挿通する挿通口を有する、請求項2に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項4】
前記蓋体は、前記胴体の開口部を封止する内蓋と、前記内蓋の外側に配置される外蓋と、を有する、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項5】
前記蓋体は、前記胴体の開口部を封止する内蓋と、前記内蓋を覆うように前記胴体に接続される外蓋と、を有し、前記内蓋は、前記内蓋と前記外蓋とにより形成される蓋間空間と前記胴間空間とを連通可能に接続する連通部を有する、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項6】
前記監視装置は、前記外蓋に接続される配管と、前記配管の圧力を計測する圧力計と、を備える請求項5に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項7】
前記胴体と前記蓋体とはボルトで締結され、締結部にガスケットが配置されている、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項8】
前記蓋体は、前記胴体側に配置された遮蔽体を備える、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項9】
前記胴間空間は、前記内側胴体の内部空間より高い圧力となるように構成されている、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
【請求項10】
前記内側胴体を有する内側容器と前記外側胴体を有する外側容器とを別々の容器として構成した、請求項1に記載の放射性廃棄物保管容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性廃棄物保管容器に関し、特に、性状が不明確な放射性廃棄物の保管に適した放射性廃棄物保管容器に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、使用済燃料である放射性廃棄物を保管する容器が開示されている。かかる保管容器は、放射性物質を収納する内部空間を形成する胴体と、前記内部空間を覆う一次蓋と、前記一次蓋を覆う二次蓋と、前記一次蓋と前記二次蓋の間に形成された蓋部空間と、を有し、前記内部空間を負圧に、前記蓋間空間を正圧に管理することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-128920号公報
特開2021-032792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
使用済燃料は乾燥させてから収容されることから放射性廃棄物としては性状が比較的明確である。したがって、使用済燃料の保管容器では、放射性物質の閉じ込めのため上部の蓋部構造を二重壁構造とし、その蓋間空間の圧力を監視する構成を採用している。
【0005】
しかしながら、原子炉内の構造物や燃料が溶けて固まった燃料デブリは、性状が不明確であり、保管中に放射線分解による水素が発生し得る条件にあるものと考えられる。したがって、使用済燃料の保管容器よりも閉じ込め機能及び監視機能の向上が不可欠である。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、閉じ込め機能及び監視機能の向上を図ることができる放射性廃棄物保管容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、放射性廃棄物を収容する容器を形成する胴体と、前記胴体の開口部に配置される蓋体と、を備えた放射性廃棄物保管容器であって、前記胴体は、内側胴体及び外側胴体により構成された二重壁構造を有し、前記内側胴体と前記外側胴体とにより形成される胴間空間の圧力を監視する監視装置を備える、ことを特徴とする放射性廃棄物保管容器が提供される。
【0008】
前記監視装置は、前記胴間空間と連通可能に接続される配管と、前記配管に圧縮気体を供給する圧縮気体供給源と、前記配管の圧力を計測する圧力計と、を備えていてもよい。
【0009】
前記放射性廃棄物保管容器は、前記蓋体の上部に前記配管を挿通する挿通口を有していてもよい。
【0010】
前記蓋体は、前記胴体の開口部を封止する内蓋と、前記内蓋の外側に配置される外蓋と、を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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