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公開番号
2024110370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014935
出願日
2023-02-02
発明の名称
放射性廃棄物の保管方法及び保管治具
出願人
株式会社IHI
代理人
個人
主分類
G21F
9/36 20060101AFI20240807BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】燃料デブリ等の性状が不明確な放射性廃棄物を保管することができる、放射性廃棄物の保管方法及び保管治具を提供する。
【解決手段】放射性廃棄物の保管方法に使用する保管治具3は、放射性廃棄物を閉じ込め機能を有しない収納容器1に収納し、収納容器1を閉じ込め機能を有する保管容器2に保管する際に使用する治具であって、複数の収納容器1を収容可能な空間を形成する本体部31と、本体部31の下方に配置された脚部32と、本体部31の上方に配置された天板部33と、を備え、天板部33は、上段に配置される保管治具3の脚部32を支持する支持部33aと、収納容器1から放出された水素の抜け道を形成する通気口33bと、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
放射性廃棄物を閉じ込め機能を有しない収納容器に収納し、前記収納容器を閉じ込め機能を有する保管容器に保管し、前記収納容器から放出された水素が前記保管容器内に抜けるようにした、ことを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記放射性廃棄物は、燃料デブリである、請求項1に記載の放射性廃棄物の保管方法。
【請求項3】
放射性廃棄物を閉じ込め機能を有しない収納容器に収納し、前記収納容器を閉じ込め機能を有する保管容器に保管する際に使用する放射性廃棄物の保管治具であって、
複数の前記収納容器を収容可能な空間を形成する本体部と、
前記本体部の下方に配置された脚部と、
前記本体部の上方に配置された天板部と、を備え、
前記天板部は、上段に配置される前記保管治具の脚部を支持する支持部と、前記収納容器から放出された水素の抜け道を形成する通気口と、を備えている、
ことを特徴とする放射性廃棄物の保管治具。
【請求項4】
前記脚部は、前記保管治具を積載したときに、下段の保管治具に配置された前記収納容器と前記本体部との間に隙間を形成するように構成されている、請求項3に記載の放射性廃棄物の保管治具。
【請求項5】
前記天板部は、前記収納容器を係止可能な係止部を備える、請求項3に記載の放射性廃棄物の保管治具。
【請求項6】
前記収納容器を収容する空間を格子状に区画する仕切部材を備える、請求項3に記載の放射性廃棄物の保管治具。
【請求項7】
前記仕切部材は、中性子吸収材を埋め込んだ伝熱材により構成されている、請求項6に記載の放射性廃棄物の保管治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性廃棄物の保管方法及び保管治具に関し、特に、性状が不明確な放射性廃棄物の保管に適した放射性廃棄物の保管方法及び保管治具に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、原子力発電所で発生する使用済燃料は、金属製の容器(キャニスタ等)に密閉された状態で保管される。
【0003】
使用済燃料と比較して、原子炉内の構造物や燃料が溶けて固まった燃料デブリは、性状が不明確であり、水分を含むため、保管中の放射性分解により水素が発生し得る条件にあるものと考えられる。水素は可燃性ガスであり気中濃度が4%を超えると引火して爆発するおそれがある。したがって、燃料デブリ等の放射性廃棄物を貯蔵する際には水素濃度を低減する措置を講じる必要性が高い。
【0004】
例えば、使用済燃料の貯蔵方法としては、中性子吸収材を含む仕切り板で収納容器内を区切り、幾何学的形状管理による未臨界維持と崩壊熱除去による変形防止とを両立する構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-349469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
使用済燃料は、原子力発電の運用に伴い排出される燃料集合体であり、使用済燃料の性状は燃料デブリと比較して明確であり安定している。また、使用済燃料の処理及び保管は厳格に管理されている。
【0007】
しかしながら、性状が不明確な燃料デブリを保管する場合には、保管中における水素の発生を避けることができないものと考えられ、使用済燃料と同じ保管(貯蔵又は収納の意味を含む。)方法を採用することはできない。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、燃料デブリ等の性状が不明確な放射性廃棄物を保管することができる、放射性廃棄物の保管方法及び保管治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、放射性廃棄物を閉じ込め機能を有しない収納容器に収納し、前記収納容器を閉じ込め機能を有する保管容器に保管し、前記収納容器から放出された水素が前記保管容器内に抜けるようにした、ことを特徴とする放射性廃棄物の保管方法が提供される。
【0010】
前記放射性廃棄物は、燃料デブリであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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