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公開番号2024094307
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2023219418
出願日2023-12-26
発明の名称廃棄物処理方法及び廃棄物処理容器
出願人日揮株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G21F 9/36 20060101AFI20240702BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】所望の粉粒物の充填の状態を得る。
【解決手段】廃棄物処理方法は、廃棄物81により形成される空隙に粉粒体が充填された状態を得る。振動を加えるための加振装置7に廃棄物処理容器1を取り付ける工程S23と、加振装置7を作動させて廃棄物81及び充填砂82を収容した廃棄物処理容器1に振動を加える工程S5と、を有する。加振装置7に取り付ける工程S23では、廃棄物処理容器1と加振装置7との間であって、廃棄物処理容器1が有する一対の拘束部13Rに挟まれるようにディスタンスピース2が配置された状態で、廃棄物処理容器1を加振装置7に拘束する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物により形成される空隙に粉粒体が充填された状態を得る廃棄物処理方法であって、
振動を加えるための加振装置に廃棄物処理容器を取り付ける工程と、
前記加振装置を作動させて前記廃棄物及び前記粉粒体を収容した前記廃棄物処理容器に振動を加える工程と、を有し、
前記加振装置に取り付ける工程では、前記廃棄物処理容器と前記加振装置との間であって、前記廃棄物処理容器が有する一対の拘束部に挟まれるように突起部が配置された状態で、前記廃棄物処理容器を前記加振装置に拘束する、廃棄物処理方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記廃棄物処理容器を取り付ける工程の前に実施される前記廃棄物処理容器を準備する工程をさらに含み、
前記廃棄物処理容器を準備する工程では、前記一対の拘束部と、前記一対の拘束部の間に設けられ、前記拘束部よりも前記加振装置側に突出する前記突起部と、を有する前記廃棄物処理容器を準備する、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項3】
前記加振装置に取り付ける工程は、
前記加振装置に前記突起部を設ける工程と、
前記突起部が設けられた前記加振装置に前記廃棄物処理容器を拘束する工程と、を含む、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項4】
前記加振装置に取り付ける工程の前に行われ、前記加振装置が発生する振動の周波数を決定すると共に、前記周波数に基づいて前記突起部の数を決定する工程をさらに含む、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項5】
前記加振装置に取り付ける工程の前に行われ、前記加振装置が発生する振動の周波数を決定すると共に、前記周波数に基づいて前記突起部が配置される位置を決定する工程をさらに含む、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項6】
前記廃棄物処理容器を取り付ける工程では、前記廃棄物処理容器の底部フランジに設けられた貫通穴にボルトを挿通させて、前記ボルトを前記加振装置の加振テーブルに設けられたネジ穴にネジ込むことによって、前記廃棄物処理容器を前記加振装置に取り付ける、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項7】
前記廃棄物処理容器を取り付ける工程では、前記加振装置の加振テーブルに固定治具が取り付けられ、前記固定治具が前記廃棄物処理容器を前記加振装置の加振テーブルに向けて押し付けることによって、前記廃棄物処理容器を前記加振装置に取り付ける、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
【請求項8】
廃棄物により形成される空隙に粉粒体が充填された状態を保存する廃棄物処理容器であって、
容器底板部と、
前記容器底板部から立設して、前記廃棄物により形成される空隙に前記粉粒体が充填された状態を保存する領域を形成する容器壁板部と、を備え、
前記容器底板部は、
振動を発生する加振装置に対して拘束される少なくとも一対の拘束部と、
前記一対の拘束部の間に設けられると共に、前記拘束部よりも前記加振装置側に突出する突起部と、を有する廃棄物処理容器。
【請求項9】
前記容器底板部は、前記廃棄物を収容する領域に面する底板内面に設けられて、前記容器底板部の剛性を高めるリブを有する、請求項8に記載の廃棄物処理容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物処理方法及び廃棄物処理容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
放射性廃棄物は、廃棄物処理容器に入れられてトレンチに埋設される。埋設された廃棄物処理容器の内部に空隙が存在すると、時間の経過と共に強度が低下した容器の内部に、廃棄物処理容器の上部に存在していた埋め戻し材が入り込むことがある。そうすると、廃棄物処理容器の上部の覆土に陥没が生じてしまうことが知られている。
【0003】
覆土の陥没は、廃棄物処理容器の内部に空隙が存在することが原因の一つである。従って、廃棄物処理容器の空隙率を下げることにより、覆土の陥没を抑制できる。特許文献1は、廃棄物処理容器の空隙を粉粒体によって充填する技術を開示する。特許文献1の技術によれば、廃棄物と粉粒体を投入した廃棄物処理容器に振動を加えることによって、廃棄物が形成する空隙に粉粒体を充填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-158353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
加振の結果として得られる粉粒物の充填の状態は、さまざまな要因の影響を受ける。例えば、振動の周波数も粉粒物の充填の状態に影響を及ぼす要因の一つである。従って、振動を利用して粉粒体を充填させる場合には、加振対象物である廃棄物及び粉粒体が投入された廃棄物処理容器に対して、所望の条件を満たす振動を加えることが望まれる。つまり、当該技術分野にあっては、所望の条件を満たす振動を加振対象物に与えることによって、所望の粉粒物の充填の状態を得ることが可能な技術が望まれている。
【0006】
本発明は、所望の粉粒物の充填の状態を得ることが可能な廃棄物処理方法及び廃棄物処理容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態は、[1]「廃棄物により形成される空隙に粉粒体が充填された状態を得る廃棄物処理方法であって、振動を加えるための加振装置に廃棄物処理容器を取り付ける工程と、前記加振装置を作動させて前記廃棄物及び前記粉粒体を収容した前記廃棄物処理容器に振動を加える工程と、を有し、前記加振装置に取り付ける工程では、前記廃棄物処理容器と前記加振装置との間であって、前記廃棄物処理容器が有する一対の拘束部に挟まれるように突起部が配置された状態で、前記廃棄物処理容器を前記加振装置に拘束する、廃棄物処理方法。」である。
【0008】
廃棄物処理容器を加振装置に拘束したとき、廃棄物処理容器と加振装置との間であって、一対の拘束部に挟まれるように突起部が配置された状態となる。この状態で廃棄物処理容器を加振装置に拘束すると、容器底板部の一部が突起部によって内側へ押し上げられるように変形する。この変形に起因して容器底板部の内部の張力が発生する。張力が発生した容器底板部の固有周波数は、張力が発生していない容器底板部の固有周波数よりも高まる。従って、加振装置から廃棄物処理容器へ印加される振動が容器底板部において減衰することを抑制できる。その結果、所定の条件を満たす振動を廃棄物処理容器に収容された粉粒物及び廃棄物に与えることができるので、所望の粉粒物の充填の状態を得ることができる。
【0009】
本発明の一形態は、[2]「前記廃棄物処理容器を取り付ける工程の前に実施される前記廃棄物処理容器を準備する工程をさらに含み、前記廃棄物処理容器を準備する工程では、前記一対の拘束部と、前記一対の拘束部の間に設けられ、前記拘束部よりも前記加振装置側に突出する前記突起部と、を有する前記廃棄物処理容器を準備する、上記[1]に記載の廃棄物処理方法。」である。この工程によれば、加振装置に突起部を設けることなく、容器底板部に張力を発生させた状態を得ることができる。
【0010】
本発明の一形態は、[3]「前記加振装置に取り付ける工程は、前記加振装置に前記突起部を設ける工程と、前記突起部が設けられた前記加振装置に前記廃棄物処理容器を拘束する工程と、を含む、上記[1]に記載の廃棄物処理方法。」である。この工程によれば、廃棄物処理容器に突起部を設けることなく、容器底板部に張力を発生させた状態を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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