TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024146870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024052167
出願日2024-03-27
発明の名称除染方法
出願人太平電業株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所
主分類G21F 9/28 20060101AFI20241004BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】除染対象物の表面に付着した放射性物質を低コストで除去することができる新たな除染方法を提供する。
【解決手段】ゲル状の除染剤が入った容器に除染対象物を投入し、除染対象物がゲル状の除染剤に浸った状態において除染対象物に15kHz~28kHzの範囲の超音波を照射する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
除染対象物の表面に付着した放射性物質を除去する除染方法であって、
ゲル状の除染剤が入った容器に前記除染対象物を投入する投入工程と、
前記除染対象物が前記ゲル状の除染剤に浸った状態において前記除染対象物に15kHz~28kHzの範囲の超音波を照射する照射工程と、
を含むことを特徴とする除染方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
請求項1に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアガム、タラガム、カラギナン、ゼラチン、セルロース誘導体、トレメルガム及びコンニャク粉の少なくとも1つを含むことを特徴とする除染方法。
【請求項3】
請求項2に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、チオグリコール酸塩を更に含むことを特徴とする除染方法。
【請求項4】
請求項3に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、界面活性剤を更に含むことを特徴とする除染方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、βイオノン又はバニリンの少なくとも何れか一方を更に含むことを特徴とする除染方法。
【請求項6】
請求項2乃至4の何れか一項に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、酸化コバルト、リン酸コバルト、及び、アルミン酸コバルトの少なくとも1つを更に含むことを特徴とする除染方法。
【請求項7】
請求項1に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、
ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアガム、タラガム、カラギナン、ゼラチン、セルロース誘導体、トレメルガム及びコンニャク粉の少なくとも1つと、
チオグリコール酸塩と、
βイオノン又はバニリンの少なくとも何れか一方と、
酸化コバルト、リン酸コバルト、及び、アルミン酸コバルトの少なくとも1つと、
を含むことを特徴とする除染方法。
【請求項8】
請求項7に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、界面活性剤を更に含むことを特徴とする除染方法。
【請求項9】
請求項2に記載の除染方法であって、
前記除染剤は、ホウ砂を更に含むことを特徴とする除染方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、除染処理に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所で発生する廃棄物は、放射能レベルによって、低レベル放射性廃棄物(L1、L2、L3)、放射性物質として扱う必要のないもの(クリアランス物)、放射性廃棄物でない廃棄物(NR)に分類され、放射能レベルに応じて廃棄する必要がある。そして、低レベル放射性廃棄物の中でも放射能レベルが最も低いL3廃棄物については充分に除染してクリアランス物にすることができれば、一般の物と同様に再利用や処分ができる。
【0003】
従来、放射性廃棄物に対する除染方法の一つとしてエアブラスト処理がある。エアブラスト処理は、放射性廃棄物に対してブラスト材を圧縮空気によりノズルから噴射させて放射性廃棄物の表面の放射性物質を削り取る処理であるが、処理作業中に、ブラスト材と放射性物質が空気中に飛散するため作業環境が悪く作業者への悪影響が懸念されている。
【0004】
特許文献1の技術は、除染作業の環境改善を図るべく、ブラストボックス内でブラスト処理をして、ブラスト材を回収するため、ブラスト材を出射するブラストノズルを有するブラストヘッド、ブラスト材を吸引する吸引用のホースを有し、ブラスト材の出射に伴って、外気をブラストボックス内に取り込む制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-30361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の装置は、複雑な上記構成を有するため、装置の生産コスト、維持コストが高額になりやすいという懸念がある。
【0007】
そこで、この発明の目的は、除染対象物の表面に付着した放射性物質を低コストで除去することができる新たな除染方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
【0009】
請求項1に記載の発明は、除染対象物の表面に付着した放射性物質を除去する除染方法であって、ゲル状の除染剤が入った容器に前記除染対象物を投入する投入工程と、前記除染対象物が前記ゲル状の除染剤に浸った状態において前記除染対象物に15kHz~28kHzの範囲の超音波を照射する照射工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の除染方法であって、前記除染剤は、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアガム、タラガム、カラギナン、ゼラチン、セルロース誘導体、トレメルガム及びコンニャク粉の少なくとも1つを含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

太平電業株式会社
廃液の水分除去方法、廃液の水分除去方法に用いる保持体の処分方法及び廃液の水分除去方法における廃液にマイクロ波を照射して残った残留物の処分方法
1か月前
個人
常温核融合
24日前
個人
常温核融合
1か月前
個人
放射能無害化
18日前
個人
月横穴利用方法
2か月前
個人
真空装置、真空容器
1か月前
個人
元素原子の核融合システム
1か月前
株式会社マエダ
放射線防護具
16日前
個人
加速器、減速器、核変換システム
1か月前
個人
ガンマ線から直流電圧を得る装置
6か月前
個人
X線遮蔽具及びX線遮蔽セット
7か月前
テクノゲートウェイ株式会社
発熱装置
1か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物保管容器
3か月前
個人
コスト低減BWR4 MARK-2改原子炉
2か月前
王水興産株式会社
放射性廃棄物処理用固化材
6か月前
株式会社安藤・間
管体内面除染装置
1か月前
個人
ホウ素と陽子を用いるミューオン触媒核融合システム
1か月前
個人
陽子発生システムおよび核融合システム
5か月前
株式会社IHI
貯蔵設備
1か月前
株式会社IHI
貯蔵設備
1か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物の保管方法及び保管治具
3か月前
三菱重工業株式会社
原子炉
5か月前
株式会社小糸製作所
シンチレータ材
4か月前
株式会社小糸製作所
シンチレータ材
4か月前
個人
放射能を持つ土、水、使用済核燃料を活用するシステム
2か月前
株式会社IHI
放射性廃棄物保管システムの掃気装置
3か月前
株式会社NHVコーポレーション
電子線照射装置
4か月前
株式会社IHI
外気供給装置
1か月前
株式会社NHVコーポレーション
電子線照射装置
4か月前
株式会社ニッチュー
除染用ショットブラスト装置
3か月前
株式会社ビードットメディカル
荷電粒子ビーム照射システム
1か月前
太平電業株式会社
除染方法
1か月前
個人
放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法
17日前
太平電業株式会社
除染方法
1か月前
個人
デブリ回収方法
3か月前
日揮株式会社
廃棄物処理方法及び廃棄物処理容器
4か月前
続きを見る