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公開番号2025006858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107885
出願日2023-06-30
発明の名称除染システム、および除染方法
出願人株式会社ダイアテック,水戸工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G21F 9/28 20060101AFI20250109BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射能除染の用途において、ブラスト除染と湿式集塵との適した組み合わせを提供する。
【解決手段】
本発明は、放射能除染のための除染システムであって、次の構成を備える。ブラスト処理部は、前記汚染部材の表面に研磨粒子を衝突させて、前記汚染部材の前記表面層から前記放射性物質を含む汚染塵を研削する。粒子リサイクル部は、前記表面層から排出される前記汚染塵と前記研磨粒子を粗分離し、粗分離された前記研磨粒子を前記ブラスト処理部で再利用する。集塵部は、粗分離された前記汚染塵を、塵吸着材を混ぜた液体を用いて湿式集塵を行う。液体リサイクル部は、前記湿式集塵を終えた廃液に対して前記塵吸着材を凝集させて粗分離して前記液体を再生し、再生後の前記液体を前記集塵部で再利用する。減容部は、凝集させた前記塵吸着材を燃焼させて汚染廃棄物を減容する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面層が放射性物質で汚染された汚染部材に対して、前記表面層を研削する除染システムであって、
前記汚染部材の表面に研磨粒子を衝突させて、前記汚染部材の前記表面層から前記放射性物質を含む汚染塵を研削するブラスト処理部と、
前記表面層から排出される前記汚染塵と前記研磨粒子を粗分離し、粗分離された前記研磨粒子を前記ブラスト処理部で再利用する粒子リサイクル部と
粗分離された前記汚染塵を、塵吸着材を混ぜた液体を用いて湿式集塵を行う集塵部と、
前記湿式集塵を終えた廃液に対して前記塵吸着材を凝集させて粗分離して前記液体を再生し、再生後の前記液体を前記集塵部で再利用する液体リサイクル部と、
凝集させた前記塵吸着材を燃焼させて汚染廃棄物を減容する減容部と、
を備えたことを特徴とする除染システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の除染システムであって、
前記ブラスト処理部は、
前記研磨粒子を回転ホイールで前記汚染部材の表面に対して遠心投射する遠心投射部と、
前記表面層から排出される前記研磨粒子と前記汚染塵を回収する回収部とを備える
ことを特徴とする除染システム。
【請求項3】
請求項1記載の除染システムであって、
前記研磨粒子は、次の条件1~3をすべて満足する粒子を含む、
(条件1)前記粒子は、研削される前記汚染塵の塵サイズが前記塵吸着材に吸着可になる粒径サイズであり、
(条件2)前記粒子は、研削後に汚れが前記粒子の内側に喰い込まない硬度を有し、
(条件3)前記粒子は、略球形の粒子形状で研削時に破砕しない靭性を有する
ことを特徴とする除染システム。
【請求項4】
請求項1記載の除染システムであって、
前記塵吸着材は、粉末状の竹炭を含む
ことを特徴とする除染システム。
【請求項5】
請求項1記載の除染システムであって、
前記粒子リサイクル部は、
前記表面層から排出される前記汚染塵と前記研磨粒子を粗分離する選別部と、
前記研磨粒子の再利用不可になる寿命判定を行う寿命管理部と、
前記寿命管理部において再利用不可と判定された前記研磨粒子の汚れを洗浄する粒子洗浄部とを備える
ことを特徴とする除染システム。
【請求項6】
請求項5記載の除染システムであって、
前記液体リサイクル部は、凝集した前記塵吸着材を祖分離することによって再生された前記液体を前記粒子洗浄部に送り、
前記粒子洗浄部は、前記液体リサイクル部で再生された前記液体を前記研磨粒子の洗浄に再利用し、前記研磨粒子の汚れを洗浄した後の廃液を前記集塵部に送り、
前記集塵部は、前記研磨粒子の汚れを含む前記廃液に前記塵吸着材を混ぜて、前記汚染塵の前記湿式集塵に再利用することにより、前記集塵部は、『前記汚染塵』および『前記研磨粒子の汚れ』を合わせて前記湿式集塵を行う
ことを特徴とする除染システム。
【請求項7】
表面層が放射性物質で汚染された汚染部材に対して、前記表面層を研削する除染方法であって、
前記汚染部材の表面に研磨粒子を衝突させて、前記汚染部材の前記表面層から前記放射性物質を含む汚染塵を研削するブラスト処理ステップと、
前記表面層から排出される前記汚染塵と前記研磨粒子を粗分離し、粗分離された前記研磨粒子を前記ブラスト処理ステップで再利用する粒子リサイクルステップと
粗分離された前記汚染塵を、塵吸着材を混ぜた液体を用いて湿式集塵を行う集塵ステップと、
前記湿式集塵を終えた廃液に対して前記塵吸着材を凝集させて粗分離して前記液体を再生し、再生後の前記液体を前記集塵ステップで再利用する液体リサイクルステップと、
凝集させた前記塵吸着材を燃焼させて汚染廃棄物を減容する減容ステップと、
を備えたことを特徴とする除染方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射能汚染に対する除染システム、および除染方法に関する。
続きを表示(約 920 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、汚染部材の放射能汚染をブラスト処理を用いて低減する除染処理が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、『気体により研磨材を吹き付けて連続的にドライブラストを行って、被除染物の表面に付着した放射性の汚染物質を母材と共に剥離除去する工程と、ドライブラスト処理により発生した使用済み研磨材及び剥離除去した汚染物質を回収分別するとともに研磨材を再使用する工程と、分別した汚染物質を貯留後処分する排ガス処理工程とからなる』旨の除染技術が開示される。
【0004】
また、一般用途として、ブラスト処理で発生する粉塵を湿式集塵する湿式集塵装置が知られている。
【0005】
例えば、特許文献2には、『ブラスト処理後の含塵エアをミストと気液混合してミスト内に補塵する気液混合室と、気液混合された含塵エアから水滴とエアを分離する気液分離室とを備えた湿式集塵装置』の集塵技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-230185号公報
特開2007-000736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1記載のブラスト処理を、特許文献2のような一般的な湿式集塵と組み合わせた場合、放射能汚染された汚染水などの汚染廃棄物が増えるなど、放射能除染に特有の問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、放射能除染の用途において、ブラスト除染と湿式集塵との適した組み合わせを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、表面層が放射性物質で汚染された汚染部材に対して、前記表面層を研削する除染システムであって、次の構成を備える。
【0010】
ブラスト処理部は、前記汚染部材の表面に研磨粒子を衝突させて、前記汚染部材の前記表面層から前記放射性物質を含む汚染塵を研削する。
(【0011】以降は省略されています)

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