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公開番号2025004890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104770
出願日2023-06-27
発明の名称屋外タンクの解体方法
出願人中部電力株式会社,株式会社中部プラントサービス
代理人個人,個人
主分類G21F 9/30 20060101AFI20250108BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】タンクの解体に要する手間を削減することができる屋外タンクの解体方法を提供する。
【解決手段】屋外タンクの解体方法は、屋外に配置され、放射性物質を含む液体が貯蔵されていた使用済みのタンク10を解体する方法であって、タンク10の内面10aの除染を行う除染工程と、タンク10の内面10aの汚染検査を行う検査工程と、汚染検査の結果に基づいてタンク10の内部を、汚染のおそれがある管理区域から汚染のおそれがない管理区域に変更する管理区域変更工程と、切断装置を用いてタンク10を解体する解体工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屋外に配置され、放射性物質を含む液体が貯蔵されていた使用済みのタンクを解体する方法であって、
前記タンクの内面の除染を行う除染工程と、
前記タンクの内面の汚染検査を行う検査工程と、
前記汚染検査の結果に基づいて前記タンクの内部を、汚染のおそれがある管理区域から汚染のおそれがない管理区域に変更する管理区域変更工程と、
切断装置を用いて前記タンクを解体する解体工程と、を備える、
屋外タンクの解体方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記タンクは、タンク本体と、前記タンク本体の内面に設けられた塗膜と、を有するものであり、
前記除染工程では、超高圧ジェット洗浄機から噴射される水を前記タンクの内面に当てることで前記塗膜を剥離させて除去するとともに前記タンク本体の内面の除染を行い、
使用済みの前記水を回収するとともにフィルタによって当該水に含まれる放射性物質を捕集することで当該水を浄化する浄化工程を備える、
請求項1に記載の屋外タンクの解体方法。
【請求項3】
前記検査工程を第1検査工程とするとき、
前記除染工程では、前記タンクの内部に足場を設置し、当該足場の上で作業者が前記超高圧ジェット洗浄機を使用し、
前記第1検査工程では、前記足場の上で作業者が前記タンクの内面の汚染検査を行い、
前記足場の解体を行う足場解体工程と、
前記足場解体工程の後に、クリアランス制度の適用を受けるために必要な前記タンクの内面の汚染検査を、高所作業車を用いて行う第2検査工程を備える、
請求項2に記載の屋外タンクの解体方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外タンクの解体方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所の廃止措置に伴う解体工事においては、解体撤去物が放射性廃棄物となることから、解体撤去物が所定の保管容器に収納されて保管される。解体撤去物は、保管容器に収納するために、例えば1m角の立方体よりも小さい大きさに切断される。
【0003】
放射性廃棄物のうち、放射性物質の放射能濃度が低く、人の健康への影響がほとんどないものについて、国の認可及び確認を得た後に、一般の廃棄物として再利用または処分することができる制度、所謂クリアランス制度がある。
【0004】
こうしたクリアランス制度の適用を受けるために、解体撤去物の放射能濃度の測定、所謂クリアランス測定が行われる。クリアランス測定用容器への収納性及び取り扱いやすさなどを考慮して、上記解体撤去物は、さらに細断される。
【0005】
こうした解体撤去物の1つとして、復水貯蔵タンクがある(例えば特許文献1参照)。復水貯蔵タンクは、屋外に配置されるものであり、例えば直径15~20m、高さ10mを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-9893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、屋外に配置されている復水貯蔵タンク(以下、タンクという)の解体に際して、タンクの内部の放射性物質を外部に漏らさないために、タンク全体を大型のハウスによって外側から囲んだ状態でタンクの解体を行うことが考えられる。しかしながら、こうした解体方法の場合、大型のハウスを設置する手間や、ハウスを設置するために屋外に足場を設置する手間が生じる。また、足場の設置作業及びハウスの設置作業は、いずれも屋外での作業となるので、これらの作業が天候に左右されるという問題がある。
【0008】
なお、こうした課題は、復水貯蔵タンクに限らず、屋外に配置され、放射性物質を含む液体が貯蔵されていた使用済みのタンクを解体する際には、同様にして生じるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[態様1]
屋外に配置され、放射性物質を含む液体が貯蔵されていた使用済みのタンクを解体する方法であって、
前記タンクの内面の除染を行う除染工程と、
前記タンクの内面の汚染検査を行う検査工程と、
前記汚染検査の結果に基づいて前記タンクの内部を、汚染のおそれがある管理区域から汚染のおそれがない管理区域に変更する管理区域変更工程と、
切断装置を用いて前記タンクを解体する解体工程と、を備える、
屋外タンクの解体方法。
【0010】
同方法によれば、タンクの内面の除染を行った後、当該内面の汚染検査が行われる。そして、汚染検査の結果に基づいてタンクの内部が、汚染のおそれがある管理区域から汚染のおそれがない管理区域に変更される。また、タンクの外部は、もともと汚染のおそれがない管理区域とされている。これらのことから、タンク全体を外側から囲む大型のハウスを設置することなくタンクを解体できる。したがって、タンクの解体に要する手間を削減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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