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公開番号2024157116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071253
出願日2023-04-25
発明の名称放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類G21F 7/00 20060101AFI20241030BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射線の照射室の建築現場又は改築現場で簡単に組立てることができる放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法を提供する。
【解決手段】放射線発生装置を収容する照射室1の壁面部10に設けられる放射線遮蔽体20であって、放射線遮蔽体20の第1,第2,第3鋼板層30,40,50に対して、照射室1の室内側方向の次層の第2,第3,第4鋼板層40,50,60は、第2,第3,第4鋼板層40,50,60の第2鋼板41,42,43,44、第3鋼板51,52,53,54及び第4鋼板61,62,63の裏面部46,56,66に第1,第2,第3鋼板層30,40,50における隣接部38a,38b,38c、隣接部48a,48b,48c及び隣接部58a,58b,58cが対向するように配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
放射線源を収容する部屋の壁部、床部及び天井部の少なくともいずれか1つに設けられる放射線遮蔽体であって、
前記部屋の室外側方向から室内側方向に積層して設けられた少なくとも2層の放射線遮蔽部材層を備え、
前記各放射線遮蔽部材層は、矩形状放射線遮蔽部材を有し、
前記各放射線遮蔽部材層のうち、少なくとも1層の前記放射線遮蔽部材層は、少なくとも2個の矩形状放射線遮蔽部材を有し、前記各矩形状放射線遮蔽部材は、端部同士が隣り合って隣接部を構成するように配置され、
前記少なくとも1層の前記放射線遮蔽部材層に対して、前記部屋の室内側方向の次層の前記放射線遮蔽部材層は、該放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材の面部に前記少なくとも1層の前記放射線遮蔽部材層における前記隣接部が対向するように配置されている放射線遮蔽体。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記放射線遮蔽部材層のうち、最も前記部屋の室内側方向に設けられた前記放射線遮蔽部材層は、前記矩形状放射線遮蔽部材が前記隣接部を有さないように配置されている請求項1に記載の放射線遮蔽体。
【請求項3】
少なくとも1個の前記矩形状放射線遮蔽部材は、該矩形状放射線遮蔽部材の面上に、隣接する前記放射線遮蔽部材層の前記矩形状放射線遮蔽部材を結合するための棒状部材を有する請求項1又は2に記載の放射線遮蔽体。
【請求項4】
前記各放射線遮蔽部材層の前記矩形状放射線遮蔽部材は、隣接する他の前記放射線遮蔽部材層に、結合部材により結合されている請求項1又は2に記載の放射線遮蔽体。
【請求項5】
放射線源を収容する部屋の壁部、床部及び天井部の少なくともいずれか1つに、少なくとも2個以上の矩形状放射線遮蔽部材を、その端部同士が隣り合うように配置して第1放射線遮蔽部材層を構成する工程と、
前記第1放射線遮蔽部材層に対して前記部屋の内側方向に、前記第1放射線遮蔽部材層の前記矩形状放射線遮蔽部材の前記端部同士の隣接部と、前記矩形状放射線遮蔽部材の面部とが対向するように前記矩形状放射線遮蔽部材を配置して第2放射線遮蔽部材層を構成する工程と
を含む放射線遮蔽体の組立方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法に関し、特に、放射線発生装置を収容する照射室において用いられる放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
放射線利用施設の、放射線発生装置を収容する照射室で用いられる従来の放射線遮蔽体として、例えば特許文献1に記載されているような放射線遮蔽体が知られている。特許文献1に記載された放射線遮蔽体は、工場において製造された大型の鋼板を照射室の建築現場に運搬し、現場で鋼板を積層することで形成される。その後、放射線遮蔽体は、照射室の天井部及び壁面部に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-151617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているような放射線遮蔽体は、大型の鋼板を工場から照射室の建築現場に運搬するための手間やコストがかかるという問題点があった。
【0005】
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、放射線の照射室の建築現場又は改築現場で簡単に組立てることができる放射線遮蔽体及び放射線遮蔽体の組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、この発明に係る放射線遮蔽体は、放射線源を収容する部屋の壁部、床部及び天井部の少なくともいずれか1つに設けられる放射線遮蔽体であって、部屋の室外側方向から室内側方向に積層して設けられた少なくとも2層の放射線遮蔽部材層を備え、各放射線遮蔽部材層は、矩形状放射線遮蔽部材を有し、各放射線遮蔽部材層のうち、少なくとも1層の放射線遮蔽部材層は、少なくとも2個の矩形状放射線遮蔽部材を有し、各矩形状放射線遮蔽部材は、端部同士が隣り合って隣接部を構成するように配置され、少なくとも1層の放射線遮蔽部材層に対して、部屋の室内側方向の次層の放射線遮蔽部材層は、該放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材の面部に少なくとも1層の放射線遮蔽部材層における隣接部が対向するように配置されている。
【0007】
また、放射線遮蔽部材層のうち、最も部屋の室内側方向に設けられた放射線遮蔽部材層は、矩形状放射線遮蔽部材が隣接部を有さないように配置されていてもよい。
また、少なくとも1個の矩形状放射線遮蔽部材は、該矩形状放射線遮蔽部材の面上に、隣接する放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材を結合するための棒状部材を有してもよい。
各放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材は、隣接する他の放射線遮蔽部材層に、結合部材により結合されていてもよい。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、この発明に係る放射線遮蔽体の組立方法は、放射線源を収容する部屋の壁部、床部及び天井部の少なくともいずれか1つに、少なくとも2個以上の矩形状放射線遮蔽部材を、その端部同士が隣り合うように配置して第1放射線遮蔽部材層を構成する工程と、第1放射線遮蔽部材層に対して部屋の内側方向に、第1放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材の端部同士の隣接部と、矩形状放射線遮蔽部材の面部とが対向するように矩形状放射線遮蔽部材を配置して第2放射線遮蔽部材層を構成する工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る放射線遮蔽体は、少なくとも1層の放射線遮蔽部材層は、少なくとも2個の矩形状放射線遮蔽部材を有し、各矩形状放射線遮蔽部材は、端部同士が隣り合って隣接部を構成するように配置され、少なくとも1層の放射線遮蔽部材層に対して、部屋の室内側方向の次層の放射線遮蔽部材層は、該放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材の面部に少なくとも1層の放射線遮蔽部材層における隣接部が対向するように配置されているため、放射線の照射室の建築現場又は改築現場で放射線遮蔽体を簡単に組立てることができる。
【0010】
また、この発明に係る放射線遮蔽体の組立方法は、少なくとも2個以上の矩形状放射線遮蔽部材を、その端部同士が隣り合うように配置して第1放射線遮蔽部材層を構成する工程と、第1放射線遮蔽部材層に対して部屋の内側方向に、第1放射線遮蔽部材層の矩形状放射線遮蔽部材の端部同士の隣接部と、矩形状放射線遮蔽部材の面部とが対向するように矩形状放射線遮蔽部材を配置して第2放射線遮蔽部材層を構成する工程とを含むため、放射線の照射室の建築現場又は改築現場で放射線遮蔽体を簡単に組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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